僕は今、北海道新幹線に乗って仙台に向かっている。

明日、仙台市のショーケー本館ビル(宮城県仙台市青葉区)で行われる令和6年度仙台市老施協第1回施設長研修会に於ける講演に備えた前日移動である。

仙台までの移動は新千歳空港から空の便を使う手もあるが、僕の住む登別市〜空港までは1時間半程度かかるし、仙台空港も仙台市から少し離れている。

一方で新幹線なら、最寄り駅のJR東室蘭駅から函館行きの特急に乗り、新函館北斗で新幹線に乗り継ぐと、あとは寝ていれば仙台駅に到着できるので、こちらが断然便利である。

ところで今日は朝から大変なハプニングが起こった。というか僕のうっかりなのだが、この移動を僕は明日だと勘違いしていたのだ。そして今朝facebookに『明日から2泊3日で仙台に行きます』と書いたところ、今日の夜、仙台で会食の予定を入れていた方から、『今晩たのしみにしていますの』というメッセージが入って、自分の大きな勘違いに気がついた。

そのメッセージが救世主となって、慌てて家を出て列車に間に合った。なにしろ時間変更の出来ないチケットを購入していたので、あと10分メッセージが遅かったら大変なことになっていたであろう。

ちなみに顔も洗わず、歯も磨かず、ダッシュで家を出たため髪の毛も寝癖のままである。所持品も慌ててバックに必要と思うものを放りこんだので、当然忘れ物はある。しかし講演に支障となるデータ所持忘れなどはなく、最低限許される範囲だろうと思う。

さて昨日投開票が行われた衆議院議員選挙の結果は、自民・公明の与党が過半数割れする大敗を喫し、政局は混迷の一途を辿り不透明感が漂っている。

野党第一党の立憲民主は50議席以上増やし148議席、野党第3党の国民民主党も議席4倍増の28議席を獲得している。

この両党が今回の総選挙に際し介護政策について選挙公約として、何を掲げていたかをここで振り返ってみよう。

立憲民主党の選挙公約
・医療・介護・障害福祉・子育て支援などのベーシックサービスを拡充し、誰もが必要な時に必要なサービスを受けられる社会を目指す
・訪問介護の基本報酬の引き下げを早急に見直す
・介護離職をなくすため、サービスの質・量を充実させる
・保育・介護・障害福祉などに従事する人の待遇改善を順次実行する

国民民主党の選挙公約
・ケアマネジャーが仕事を続けるために必要な更新研修の廃止(※長時間の研修や研修費などで受講者は大きな負担を強いられると問題提起)
・介護職員の給料倍増(※公定価格が給料決定に影響を及ぼす介護職員、看護師、保育士などは、地域の実情を勘案しつつ10年で給料を2倍にする)
・介護報酬の処遇改善加算を対象者に直接給付する

↑以上である。

選挙が終わって、この公約はどうなっていくのだろう。勿論政権をとらねば公約は実現されないことはわかっている。

しかし公約に掲げたものがわずかでも実現する方向でアクションが取られるのかどうかを、我々介護関係者は注視して、次の選挙行動に結びつける必要がある。

とりわけ国民民主党は、今後新しい政権と連立を組んだり、閣外協力を行う可能性がある。その際に介護政策を公約通りに実現する気があるのかどうかは明らかになるだろう。

その姿勢を見極めて我々も次のアクションに繋げなければならない。


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