masaの介護福祉情報裏板

介護や福祉への思いを中心に日頃の思いを綴ってみました。表の掲示板とは一味違った切り口で、福祉や介護の現状や問題について熱く語っています!!表板は業界屈指の情報掲示板です。

介護講演

批判大いに結構。だが反論は実践で示すべし。


僕は現在、介護関連の情報・知識を全国の関係者に伝え、解説する仕事を主にしている。

講演という形で情報・知識を伝える機会が多いわけであるが、そうした場で僕の話を聴きに来る人たちは子供でもなく学生でもなく、社会人として一定の技術や知識を身に着けている人たちである。

仕事を通じて一定の価値観も持っているそれらの人たちに対して、僕が単純に物事の良し悪しを教えるような講義をしても始まらない。

ましてや人格を築くため・磨くための教育を行おうなどと、おこがましいことはこれぽっちも思っていない。

ただただ・・・根拠に基づく正しい情報を提供し、事実の中に隠されている真実などを、自分の考えとして自分の言葉で伝えているだけである。それを求めてくれる人がいる場所で、求められている話をしているのである。

それをどう受け止めるのかは、受講者の方々自身の問題であって、こうならなければならない、こう考えるようにしなければならないという何ものも存在していない。

僕が伝えることの中には、介護技術のノウハウを伝える内容も含まれているが、それは僕が自分の実践の中で見つけたノウハウであり、それを実践することで介護サービスの品質が向上し、顧客満足度が高まると思える方法論だ。その方法を身に着けることが、即ち顧客の福祉向上・QOLの向上に繋がり、かつ事業者収益にも結び付く新しい実践論として伝えている。

だがそれを参考にして、自らの実践を変えようとするかどうかは、受講された方の判断の問題である。そこまで強制はできるわけがない。
マイウエイ
講演では、介護事業という対人援助サービスの思想・信念に関することを話す機会も多い。

それはある意味、イデオロギー教育という意味にもなろうと思う。

ここでも勘違いしてほしくないことがある。イデオロギーを持つことは大事ではあるが、この世に偏らざるイデオロギーなど存在しないということだ。唯一無二の確固たるイデオロギーなどあろうはずもないのだ。

しかし世に確固たるイデオロギーなどないからと言って、教える立場である僕が、自分の思想・信念に迷って確固たる思い入れもない状態でものを伝えても意味がない。教わる方は戸惑うだけだろう。

だから僕自身の信念は確固たるものとして伝えている。だからといって、受講者がそれをすべて迷いなく受け入れろというのは乱暴な話だろう。それは洗脳とも批判されて仕方ない行為である。

よって受講者の方々は、諾々と講師の弁を受け入れる必要はないわけであるし、講師の弁に対する批判の精神を忘れてしまってよいわけがないのだ。

むしろ受講者には話し手の考え方を否定する権利があることを常に意識してほしい。

そういう意味で反論大いに結構・・・しかし反論するだけで終わってもしょうがない。実践論に対して反論するのであれば、それに勝る結果を示す実践を伴わねばならない。その方法を万人に伝える言葉を持たねばならない。

ただ違う・反対で終わるのは卑怯でしかない。そこをはき違えてはならない。

伝える側にも心せねばならないものがある。それは常に自己批判をし続ける必要があろうということだ。そして変革を恐れない意識も必要だ。

そんなふうに伝える側と伝えられる側、双方が切磋琢磨するという意識や姿勢が学びを知識と知恵につなげていくのである。

そもそも講師は神ではないのだ。教育の一端を担って教え育むことはできても、人を造ることなど出来はしない。そこをはき違えると歪む。勘違いすると驕り高ぶることになる。それは醜い姿でしかない。

自分はそういう姿を欲しないし、他人のそういう姿を見たくもない。
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喜ばれているGWの復活


コロナ禍の中で一般化が進んだオンライン研修。

遠隔地に住んでいて、なかなか研修会場まで行けない人にとって、オンライン研修は自分が聴きたい話や講師を自由に選んで、今いる場所で受講できるという意味で非常に便利なツールである。そのためオンラインで研修を受けられることは、自らのスキルアップのための得難い機会となっていると感じている人も多いだろう。

この便利さは今後の社会でも間違いなく重宝されていくだろう。

しかし会場で講師と受講者が対面する研修が必要無くなることもない。会場で講師の生の声を聴きながら学ぶということは一番集中できる方法で、講師の言葉が頭の中に入りやすいからである。

現に新型コロナウイルスの感染法上の分類が、2類から5類に下げられた今年度は、続々と会場研修が復活している。

僕も3年ぶりにお招きを受けて、現地にお邪魔して講演する機会が格段に増えている。それ自体がとても嬉しいことだ。何故なら、そこではオンラインでは不可能な直接的な出会いがあるからだ。

オンラインでも繋がり自体はできるし、コミュニケーションも十分に交わすことは可能である。しかし実際に出会って・語り合って初めて通ずるものがある。それが人間という感情豊かな存在の特徴であると思う。

その為ウイズコロナに変わっていく社会の中では、会場とオンラインの両者を選ぶことができるハイブリット研修が行われる機会も増えていくと思われる。

ただしオンラインでは集中できる時間が短かったり、ながら研修になりがちだということを考え、かつ会場で同じ業種・職種の仲間との関係性を深めてもらいたいとして、オンラインを併用しない会場研修を実施するという考え方もある。それは受講スタイルの選択性が広がっているとしてポジティブに考えてよいことだろう。

さてそんな中で、グループワーク(以下、GWと略して記載する)を同時に行う研修も増えてきている。
グループワーク
勿論、オンラインでもチャンネルを分けるなどしてグループワークを実施することは不可能ではない。しかし会場でお互いの体温を感じて話し合いながら、波長を合わせるGWでは、伝わり方がオンラインとは異なるし、グループメンバーの後々の関係性につながりやすいというメリットがあり、会場研修でのGWは参加者から歓迎や評価の声が数多く挙がっている。

実は僕自身は、GWに参加することを苦手にしていた。というのも僕は意外と人見知りで、知らない人とグループになって話し合うことは好きではないタイプだったからだ。

とはいえGWは、講演で得た情報を実際に現場でどう生かすのかなど、それぞれの事業者の個別のノウハウを知ることができたり、自分が受けた講演を他の受講者が聴いてどう感じたかを確かめることができるなどのメリットも多い。

また講演内容を離れて、それぞれの事業者での独自の取り組みなどの情報を得る機会としてもすぐれている。

そういう意味でもGWの復活を待ち望んでいた人が多いように思う。現に復活した研修会場でのGWの盛り上がりぶりは目を見張るものがある。

僕も助言者やコーディネーターとしてGWに参加させてもらっており、そこに参加している方々の熱心な討論に目を奪われる思いをしているところだ。

コロナ禍で一時期停滞していた外部研修機会も増えているし、スキルアップできる機会や方法の選択肢も広がっているので、そうした場に参加して大いに自分を磨いて、自分を高めて、あなた自身が介護業界の未来を照らす光になってほしいと思う。

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