masaの介護福祉情報裏板

介護や福祉への思いを中心に日頃の思いを綴ってみました。表の掲示板とは一味違った切り口で、福祉や介護の現状や問題について熱く語っています!!表板は業界屈指の情報掲示板です。

介護報酬の期中改定

期中改定について



骨太の方針2025に明記されたプラス改定・・・それも27年度待たずに期中改定されることが濃厚となった介護報酬。

しかし報酬アップには保険料負担アップ、自己負担アップなどの国民の痛みが伴うことを見逃してはならない。

国民全体がそうした痛みを負うことを理解しながら介護報酬アップに賛同の声を挙げてくれるためには、介護事業がすべての国民の暮らしを支えるセーフティネットであることを証明する必要がある。

それができるか否かが、今後に渡って物価高や人件費高騰に対応した報酬改定が行われる必要絶対条件になるということを理解しなければならない。

月単位で明らかになる介護事業者における虐待が、氷山の一角であると云われるような状態をなくさねばならない。「認知症の入所者2人に性的暴行か」で報道されているような人物を雇って、事件を引き起こしているような状態がある限り、介護事業に財源支出をすることに反対する声はなくならない。

だからこそ介護従事者に対して、介護サービス利用者は顧客であるという意識づけを行い、顧客に対するマナーある対応に終始させるようにしなければならない。人材育成のシステムも改めて、介護サービス利用者の豊かな暮らしを実現することを理念だけで終わらせない実務者を養成しなければならない。

そのために介護事業経営者は公費中心の介護事業であることを意識し、自社の利益という狭い視点にとらわれず、国費を得るための事業経営というマクロな視点でガバナンスの強化に努めてほしい。

なお期中改定については近々、メディカルサポネットの連載、「菊地雅洋の一心精進・激動時代の介護経営」の第7回連載記事としてアップされる予定だ。是非そちらも参照してほしい。

ところで今、僕は札幌に向かって自家用車を走らせている。

僕が顧問を務めるテレワーク型居宅介護支援事業所・つなぐ手ケアマネセンターは西区発寒にオフィスを構えているが、そこから今日13:30〜オンラインフォーラム「迫りくる2040年問題と在宅介護の未来:菊地雅洋氏と描く、持続可能なケアの実現戦略」を配信するための移動である。

このフォーラムは、事前申し込みの必要もなく、どなたでも無料視聴できる。フォーラム開始前にこの記事を読んでつなげようと思った方はZoomに入って、下記のIDとパスコードで入室してほしい。
ID932 4468 0278 パスコード279279
フォーラム迫りくる2040年問題と在宅介護の未来
ところで、この記事は移動途中の苫小牧市〜昼食休憩を摂りながらアップしている。

さて現在僕はこのようにフリーランスとして、コンサルタント・講演・執筆などを行っているが、秘書的な社員が他に居るわけではないため、スケジュール管理を含めすべて僕一人で対応している。

仕事のダブルブッキングが起きないように、スケジュールはスマホのカレンダーに入れてクラウド対応もしている。そのためどこからでも、どの端末でも予定表にアクセスできるように管理しており、間違いがないつもりになっていた・・・。

しかしそもそものデータを入力する僕自身が、スケジュールデータを入力し忘れたり、誤って入力してしまっていることが稀にある。

今日もそんな間違ったスケジュール管理を行っていた日であり、午後から札幌でフォーラム参加する予定は入れていたものの、そのために午前中に移動するというスケジュールを入れ忘れていた。

その為、7月に講演を行う予定の事務局担当者とのオンライン打ち合わせ予定を、今日の午前に入れてしまっていた。

そのことに気が付いたのは今週初めの月曜日・・・慌ててメールで日程変更のお願いをした。

先方も忙しい予定の合間を縫ってスケジューリングしてくれているというのに、なんとも申し訳のないことである。

そのようなことも稀にあるが、幸い本番の講演をダブルブッキングさせたことは今まで一度もないのが不幸中の幸いだ。今後は打ち合わせもブッキングさせないように注意したい。

さてそろそろ札幌の事業所に向かわないと間に合わなくなる・・・ということで後ほどオンライン画面を通じて愛ましょう。よろしくお願いいします。
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骨太の方針2025は期中改定につながるのか?



先週末、経済財政運営と改革の基本方針2025(骨太の方針)の原案が示された。

いうまでもなく骨太の方針とは、内閣府に設置された経済財政諮問会議にて決議する政策の基本骨格のことである。

ここで示された考え方が令和8年度の予算編成に影響してくることになる。
骨太の方針2025
その内容を見ると、「医療・介護・保育・福祉等の人材確保に向けて、保険料負担の抑制努力を継続しつつ、公定価格の引上げを始めとする処遇改善を進める。(6頁)」と記されている。

処遇改善加算については2024年度に2.5%、2025年度に2.0%のベースアップができる財源措置をすでにとっているが、2026年度(令和8年度)については、賃上げの進捗や他産業の動向などを踏まえて直前の予算編成過程で判断し、2026年度の期中改定も視野に対応を検討するとされていた。(2023/12/20当時の鈴木俊一財務相と武見敬三厚生労働相が折衝で合意済み)

今回の骨太の方針によって、2026年度(令和8年度)の処遇改善加算の加算率の引き上げが現実的になったと言えるだろう。だが単に加算率がアップしさえすればめでたいということにはならない。

問題は医療・介護・保育・福祉等以外の各産業で、2024年度以降5%前後の給与ベースアップがされていることだ。その為、全産業平均給与月額と介護職等の平均給与月額の格差が広がっている。それをどれだけ縮小できる予算措置がとられるのかが問われる。介護関係者はそこに注目していかねばならない。

また介護報酬についても、「足元の物価上昇に的確に対応できるような仕組みづくり〜公定価格(医療・介護・保育・福祉等)の引上げ (47頁)」というふうに明記されている。6日には石破首相も介護報酬の引き上げを明言した。

ということは物価高等の経営コスト上昇に応じた介護報酬の改定が、2027年度の定期改定を待たずに、2026年度に期中改定されるということではないだろうか。ここは大いに注目したい。

賃金引き上げによる人材確保という面だけが強調されると処遇改善加算の引き上げが=報酬引き上げとされて終わる可能性がある。しかし物価高・経営コスト上昇に対応した報酬引き上げが明記されたことで、それで終わらない期待が出てきた。だがそれがきちんと物価上昇に応じたレベルのプラス改定でないと廃業しなければならない事業者が出てくる。

そうならないようにきちんと声を挙げ続けていかねばならない。そういう意味では介護関係者はプラス改定という掛け声に安心してはいられない。

なお当然のことながら財源確保の痛みも覚悟せねばならない。介護保険サービスを受ける際の利用者負担2割対象者が、現在の20%から30%に拡大される可能性が高い。

また「ケアマネ処遇改善必要論に3つの温度差」で指摘したように、介護支援専門員の処遇改善と居宅介護支援費の自己負担導入は紐づけされたままである。

要介護1と2の訪問介護と通所介護の市町村事業への移行については、2027年4月から生活援助の先行実施の可能性が高まっている。

また今回の骨太の方針では、「有料老人ホームの運営やサービスの透明性と質を確保する。(38頁)」と指摘されている。有料老人ホーム経営主体が、入所者に対して自社の居宅サービスを限度額近くまで提供して囲い込む状態などに鋭くメスが入る可能性が高い。

この他、介護DXや外国人材活用の推進、保険外サービスの推奨などにも触れられているので、一度その内容を通読してほしいと思う。
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