masaの介護福祉情報裏板

介護や福祉への思いを中心に日頃の思いを綴ってみました。表の掲示板とは一味違った切り口で、福祉や介護の現状や問題について熱く語っています!!表板は業界屈指の情報掲示板です。

介護事業におけるサービスマナー

利用者との距離感をどうとるのかという悩み

僕は今、大阪市天王寺のルシアスビル内の馴染みのお店で昼食を摂りながら、この記事を更新アップしている。

やっと日中の最高気温が25度に達するようになった登別から大阪に来た途端に、気温は30度超えである・・・アスファルトのて照りっ返しもあるので、先ほどまで歩いていた阿倍野橋周辺は35度近い体感気温となっているのではないだろうか。

今日はこのお店で涼んで時間をつぶした後にホテルにチェックインして、その後18:00〜20:00まで、大阪市平野区長吉川辺の特養で、大阪市老連デイサービス委員会主催・接遇研修会講師を務める予定だ。

講演テーマは、『激戦区で生き残るための「選ばれる」デイサービスの構築〜サービスマナーは経営戦略である!』としているが、このテーマは僕が考えたものではなく、大阪市老連事務局から指定されたテーマである。

だがこのテーマは非常に的を射たものだと思う。介護サービス利用者の中心層は今や、団塊の世代の方々が中心となっている。

それらの方々は日本の高度経済成長を支えてきた世代で、長幼の序をしっかり意識し、なおかつ顧客に対しては、『おもてなし精神』が必要だと説いてきた人たちだ。

当然のことながら、それらの方々は自分が介護サービスの利用者となった場合も、介護事業者の従業員から年上の人として敬われ、顧客としてもてなされることが当然と思っている人が少なくなく、介護サービスを利用する場合も、ネット情報等でそうした事業者を探し選ぶことができる。

そうであるからこそ介護事業におけるサービスマナーは職業倫理として求められるだけではなく、団塊の世代の方々から選ばれ、事業継続できるアイテムとしても必要となっており、今回のテーマはど真ん中のストライクと言えるものだと思う。

介護事業の種別に関わらず、それは必要な考え方であり、そのことを熱く伝える講演にしたいと思っている。
介護事業におけるサービスマナー意識が重要
ところで介護サービスに従事する人の中には、「利用者との距離感をどうとればよいのかわからない」・「距離を感じさせない敬語の使い方を知りたい」という考えを口にする人が少なくない。

そうした考えを持っている人は、家族のように遠慮ない態度でに利用者と接するのが最高のサービスであると勘違いしている人である。

しかしそれは間違った考え方だ。介護支援者は家族ではないのだから、家族と同じように利用者との距離を縮めてはならない。例えば家族であれば許される遠慮のない言葉かけや、家族であるからこそ許されるぞんざいなな言葉遣いも、家族ではない介護支援者の口から発せられれば、失礼であると感じられる懸念が生ずる。

そういうリスクを負うことがないように、丁寧な態度と言葉遣いで利用者対応せねばならない。

それではあまりに他人行儀ではないかと感じる人が居るかもしれないが、そもそも私たちは家族ではない。間違いなく他人なのだ。その距離感を間違えてはならない。

私たちは家族ではない支援者=介護支援のプロとして利用者対応するという基本を忘れてはならず、よそよそしさを恐れるより、無礼で馴れ馴れしい対応で、利用者の尊厳や誇りを奪い、心を殺してしまうことを恐れる存在でなければならないのである。

よって対人援助のプロとして信頼される距離感を保つ必要があり、家族のように態度や言葉を崩す必要はまったくない。それよりも日本語は世界一ボキャブラリーが豊富な言葉であるのだから、丁寧な言葉遣いで信頼を得て、親しみやすさも感じてもらえばよいのである。

それが対人援助のプロとしてのコミュニケーションスキルである。

そうしたスキルのない人は、対人援助の適性がないと言っても過言ではない。
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サービスマナー意識向上の足枷は例外を認めること

先週木曜日に書いた、「知識不足で向精神薬投与?」という記事でも論じたが、介護事業における虐待をゼロにするためには、介護サービスを利用する人は単なるユーザーではなく、「顧客お客様」であるという意識づけを忘れないことが重要である。

お客様に対して、サービス提供者が失礼な態度をとってはならないということは、小学生でも理解できる社会常識である。

だからこそ介護事業に携わるすべての者には、お客様に対して失礼ではないサービスマナーを身に着けさせなければならないのである。それが出来なければ小学生以下と云われても仕方がない。

だからこそ介護事業者では定期的にサービスマナー研修を従業員研修の中に組み込んで、常にその意識が低下しないように注意する必要がある。

そこでは顧客に対するタメ口ほど失礼なものはなく、それを親しみやすい口調と勘違いしない意識作りが重要となる。

アットホームとか家庭的という言葉を冠している介護事業者では、えてしてその言葉を勘違いし、利用者に対してぞんざいな態度に終始し、だらしのない日常対応を許してしまう傾向が強まる。

その結果、介護事業者としての職場環境の乱れに気が付かない状態に陥っていたりする。
アットホームという言葉で堕落する介護
アットホームをうたい文句とする介護事業者で、従業員が横柄な態度で利用者対応することが日常化し、介護をはじめとしたサービス全般にゆるみが目に付く状態となり、いつも間にか目も当てられないほど、乱雑で不潔な環境に陥ったりする例も見受けられる。

介護事業者がそのような状態に陥らないためには、従業員に対して介護サービスのプロとして利用者に向かい合うのだということを徹底的に自覚させなければならない。プロフェッショナルの矜持を持って、専門知識と技術を援助に生かさねばならないことを徹底的に刷り込まねばならない。

利用者の家族ではない介護サービス提供者は、利用者に対して家族のように馴れ馴れしく、あるいはぶしつけな対応が許されるような勘違いはしないように、サービスマナー意識を徹底的に浸透させなければならないのである。

だがこうした意識を全従業員に理解させるのは、一度の研修受講だけでは無理である。従業員の数が多ければ多いほど、研修内容を理解できずに落ちこぼれる従業員も出てくる。それらの従業員に対して、管理職や直属の上司が根気よくマナー意識のある対応に終始するように指導し、なおかつサービスマナー研修も一定期間ごとに繰り返し行うことが必要になる。

例えば、一部の従業員は利用者に対して「くだけた」話し方をしているが、利用者から「面白い」等と言われたり、信頼関係は作れているので、「くだけた」話し方の中にも丁寧さや思いやる感じはあるからそれは認めても良いのではと考える上司がいたりする。

しかしそこで、「信頼関係は作れている」というその信頼は、「ガラスの信頼」でしかない。

「くだけた」話し方の中にも、丁寧さや思いやる感じはあるとして例外的に認めている場所でサービスマナーなど浸透するわけがない。

それらの人には、「よそよそしさを恐れるより、無礼で馴れ馴れしい対応で、利用者の尊厳や誇りを奪い、心を殺してしまうことを恐れる人でいてください」という言葉を投げかけたい。そもそも丁寧な言葉でもジョークは口にできる。そうしたコミュニケーションスキルを身に着けられない人は、介護に向かないと思う。

一人一人に寄り添った対応(ご利用者様との会話の時間をつくる、そのなかで生活や体調に関しての不安や悩みが話せる環境、関係づくり)を大切にして運営しているため、家庭的・アットホーム感は必要になるのではないかと考える上司もいたりする。

その言葉を勘違いする弊害によって、たくさんの利用者の尊厳が奪われてきた事実を観たときに、その言葉に変わる介護のプロとして利用者対応できる理念に置き換えるべきだと思う。

それができないという管理者は、介護事業の管理能力に欠けるといっても過言ではない。
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