僕は昨日から愛媛県松山市に滞在している。「中堅リーダー育成のための2か年計画」で紹介した、愛媛県老施協主催の特別研修が今日から始まるためである。

この研修は各施設・事業所における、「リーダーを担う中堅職員」が受講対象者となっているため、40〜50人程度の受講者を見込んで企画されていた。

しかし5月に行われた施設長研修でその内容を説明したこともあってか、受講希望者が予想より大幅に多くなった。

受講定員は多めに80名としていたが、それを超えた99名の受講希望者があったそうである。

会員施設・事業所の熱意ある応募に対して、定員を超えたという理由で機械的に切り捨てることもできないので、応募者はすべて受講できるようにしたそうである。そのため多少会場が狭く感じることを了承くださいというメール連絡が事務局から入っている。

僕自身の講義についていえば、受講者が何人増えても全く問題はない。何人でもウエルカムである。

問題となるのはGWの進行に関してである。

今回の研修では、リーダー役を担う人同志が横のつながりを作る機会でもあるため、自由に情報交換ができる機会も創りたいと考え、講義180分+GW60分というプログラムを組んでいる。

本来ならグループメンバーは5〜6名が適切だとは思うが、99名となるとその人数構成ではグループの数が多すぎることになる。グループ数が多すぎると、助言者である僕が全グループをくまなく回ってアドバイス等ができない可能性が高くなるからである。

そのため今回は1グループ9名で10グループとして話し合ってもらうことにしている。

話し合った内容について発表機会も作っているが、全グループに発表してもらうとしたら、1グループ3分としても30分かかってしまう。それではせっかくのグループ討議の機会が削られてしまうので、事務局が無作為で選ぶ数グループの発表にとどめることにしている。

GWで話し合う内容は基本的に自由としている。日ごろ職員教育に当たって悩んでいること・他の事業所の方に知恵を借りたいこと・事業所独自の工夫や取り組みの紹介・本日の講演内容に関する意見や質問等なんでも有りだ。

それというのもGWの最大の目的は、繋がりづくりであると思うからである。

今日の研修で理解してもらいたいことは、講義の中ですべて伝えている。それを職場に持ち帰って咀嚼してほしいので、そのことだけに関して言えばGWは必ずしも必要ない。

しかしせっかく会場研修でたくさんの事業者の方々が一堂に会している中、参加者同士の交流やふれあいがないまま帰ってしまうのはもったいないと思う。

この会場で同じ講義を受講して、なにものかを感じ取った者同士が、その熱量が冷めない状態のまま他事業者の方と知り合って、互いに希望や悩みを相談し合えるようなつながりができるとしたら、それこそが財産だ。
見えない絆づくり
そのきっかけになり得る機会がGWだと思う。

一人ではできないことが、仲間とつながることで実現できるかもしれない。みえない絆づくり。それは決して消えることがない絆づくりでもある。

それがこのGWを通じて実現できることを期待している。

だからこそその場を、愚痴の言い合いにならないように、ポジティブな意見交換の場にしていくのが、事務局や講師・助言者の務めではないかと考えている。






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