コロナ禍の中で一般化が進んだオンライン研修。
遠隔地に住んでいて、なかなか研修会場まで行けない人にとって、オンライン研修は自分が聴きたい話や講師を自由に選んで、今いる場所で受講できるという意味で非常に便利なツールである。そのためオンラインで研修を受けられることは、自らのスキルアップのための得難い機会となっていると感じている人も多いだろう。
この便利さは今後の社会でも間違いなく重宝されていくだろう。
しかし会場で講師と受講者が対面する研修が必要無くなることもない。会場で講師の生の声を聴きながら学ぶということは一番集中できる方法で、講師の言葉が頭の中に入りやすいからである。
現に新型コロナウイルスの感染法上の分類が、2類から5類に下げられた今年度は、続々と会場研修が復活している。
僕も3年ぶりにお招きを受けて、現地にお邪魔して講演する機会が格段に増えている。それ自体がとても嬉しいことだ。何故なら、そこではオンラインでは不可能な直接的な出会いがあるからだ。
オンラインでも繋がり自体はできるし、コミュニケーションも十分に交わすことは可能である。しかし実際に出会って・語り合って初めて通ずるものがある。それが人間という感情豊かな存在の特徴であると思う。
その為ウイズコロナに変わっていく社会の中では、会場とオンラインの両者を選ぶことができるハイブリット研修が行われる機会も増えていくと思われる。
ただしオンラインでは集中できる時間が短かったり、ながら研修になりがちだということを考え、かつ会場で同じ業種・職種の仲間との関係性を深めてもらいたいとして、オンラインを併用しない会場研修を実施するという考え方もある。それは受講スタイルの選択性が広がっているとしてポジティブに考えてよいことだろう。
さてそんな中で、グループワーク(以下、GWと略して記載する)を同時に行う研修も増えてきている。

勿論、オンラインでもチャンネルを分けるなどしてグループワークを実施することは不可能ではない。しかし会場でお互いの体温を感じて話し合いながら、波長を合わせるGWでは、伝わり方がオンラインとは異なるし、グループメンバーの後々の関係性につながりやすいというメリットがあり、会場研修でのGWは参加者から歓迎や評価の声が数多く挙がっている。
実は僕自身は、GWに参加することを苦手にしていた。というのも僕は意外と人見知りで、知らない人とグループになって話し合うことは好きではないタイプだったからだ。
とはいえGWは、講演で得た情報を実際に現場でどう生かすのかなど、それぞれの事業者の個別のノウハウを知ることができたり、自分が受けた講演を他の受講者が聴いてどう感じたかを確かめることができるなどのメリットも多い。
また講演内容を離れて、それぞれの事業者での独自の取り組みなどの情報を得る機会としてもすぐれている。
そういう意味でもGWの復活を待ち望んでいた人が多いように思う。現に復活した研修会場でのGWの盛り上がりぶりは目を見張るものがある。
僕も助言者やコーディネーターとしてGWに参加させてもらっており、そこに参加している方々の熱心な討論に目を奪われる思いをしているところだ。
コロナ禍で一時期停滞していた外部研修機会も増えているし、スキルアップできる機会や方法の選択肢も広がっているので、そうした場に参加して大いに自分を磨いて、自分を高めて、あなた自身が介護業界の未来を照らす光になってほしいと思う。
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