函館は北海道の中でも歴史のある街である。そのため老舗と呼ばれる店舗も多く、飲食店も昔ながらの伝統の味を守っている老舗が少なくない。

その函館で洋食と言えば五島軒がまず最初に頭に浮かぶ。その五島軒のカレーと言えば超有名であり、一大文化と言っても過言ではない。ちなみにそのカレーは新千歳空港の3F飲食スペースでも食べることができる。

だが函館にはそのカレーに負けず劣らない人気のルーカレー店がある。

函館駅から市電に乗って4駅・8分(歩いても20分)ほどのところに宝来町という地域がある。その一角にご覧のような景色が広がっている。
小いけ本店&元祖小いけ
左側の白い建物と右側の黄色い建物に掲げられた看板を見てほしい・・・どちらも「小いけ」という文字が見える。

ここが老舗のカレー屋小いけのDNAを引き継いでいるカレーライス専門店だ。左側が「小いけ本店」。右側が「元祖小いけ」。

本店は初代の親族(孫?)が経営し、元祖は初代とともに働いていた人が初代没後に開いた店らしい・・・ただし初代はレシピを誰にも伝えないまま墓場まで持って行ったらしく、もともとの小いけのカレーではないらしい。

それはともかく様々な物語を刻んで、今現在は同じ場所に並んで両店が営業しているとのことだ。長い間、両店とも並び立って営業を続けているのはすごいことでもあると思う。

今回初訪問の僕などは、こうした店の位置関係でどちらに入るか迷ってしまう。そのためいっそのこと両方を食べ比べてみようと思うのは人情である。ということで昨日のお昼は両店のカツカレー食べ比べとした。
紅ショウガ&福神漬け
両店ともテーブルには壺に入った紅ショウガと福神漬けの両方が取り放題でおいてある・・・紅ショウガをカレーに付け合せるのは今まで聞いたことも見たこともなかった。おそらく初代からの伝統だろ。
元祖小いけカツカレー
元祖小いけのカツカレー。1080円。ルーは辛口スパイシーである。かなりピリピリ来る。(登別のいしかわのインドカレーほどは辛くない)。だが旨い。かなり旨い。もしかしたら今まで食べたカレーの中で一番気に入ったカレーかもしれない。

カツは、薄目で長いとんかつだ。あえて薄く揚げているのだろう。その分サイズがでかいので食べ応えは十分である・・・僕は開店10分後の11:10頃に入店したが、すでに10人程度の客が入っていた。人気のほどがうかがえる。

小いけ本店のロースかつカレー
次は小いけ本店のロースかつカレー。1400円。こちらはルーが別盛りになっている。こ地らも辛口ではあるが、元祖よりはややマイルド。だが辛さより先に妙な酸味が舌から鼻に抜ける。なんだこの酸味はと思うくらいすごく特徴的な味だ。

ロースかつは元祖より厚目のとんかつ定食でも出せるくらいのカツ。それに柔らかい。カツとしての食べ応えはこちらの方がありそうだ。

僕が入店した時間は、元祖を出たあとの11:40くらい。こちらは僕が最初の客らしく、他に誰も入っていない。僕が食べ終わって帰るまで一人も客は来なかった・・・ということで人気は元祖の方が上なのかもしれない。

さて僕の軍配であるが、迷わず元祖小いけに上げたいと思う。何といってもルーの旨さは絶品だった。それに比べると本店のルーは癖のある酸味が最後まで気になり、再訪するという気にはなれなかった。

だがそれはあくまで僕個人の好みの問題であるといってよいと思う。ちなみにカツカレー以外のカレーメニューは本店の方が数が豊富だった。

函館市民の方々はそれぞれの好みで、日常から両店のどちらかを選べるのだろう。うらやましいことである。

さてそんな腹いっぱいのランチで力がみなぎった体で、夜の120分講演も全力で伝えることができた。そのあとは一人ディナーと相成ったが、かねてより行きたいと思っていた店に入店して大満足の一人呑み会を満喫した。その様子は、「masaの血と骨と肉〜おい、こらや妬き、なさんなって。」で紹介しているので参照願いたい。

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