介護事業において、看護職(看護師・准看護師)の方々が重要な役割を担いながら、それぞれが職務を果たしておられる。
介護施設や通所サービス、訪問看護などで活躍される看護職員の方々は、介護事業者にとって貴重な人材であるだけではなく、介護サービス利用者にとってもなくてはならない信頼のおける存在である。
そういう意味では、介護サービス実践の場の最先端に立つ看護職員の方々は、最新情報と知識を得ながらその技術を磨き上げていく必要がある。
だが看護職員を対象にした研修機会は意外と少ない。多くの看護職員の方の学びの場は、全職種を対象にした研修であることが多く、そこで介護事業について学ぶ機会はあっても、介護事業における看護職員として特化された専門知識を学ぶ機会は非常に少ない。
その為、看護の専門知識は豊富であっても、介護保険制度や介護報酬体系の知識が乏しい看護職員も数多くみられるのが、介護事業者に所属する看護職員の一面でもある。
そうであるからこそ、介護事業者の看護職員に特化した研修を僕自身が行うこととした・・・とはいってもその研修会を僕が主催するわけではない。
函館市が主催する介護人材確保・育成促進事業(※キャリアバンク株式会社函館支店受託事業)の研修講師役を昨年度から拝命しているが、今年度はその研修を、「函館介護福祉道場 あかい花」と銘打って2時間講演を6回行う予定となっている。
そのうち3回は居宅及び施設ケアマネジャー向け研修で、残りの3回については管理職・リーダー職員研修としていたが、その最終回の講演を介護事業者に所属する看護職員向け研修とした。
開催日時は令和7年2月17日(月)17:30〜19:30で、函館市亀田交流プラザ講堂を会場にして研修会を実施する予定である。
講演テーマは、「介護事業に従事する看護職員の役割」とした。
地域包括ケアシステムの深化の中で、医療機関の入院期間は益々短期化が求められていく。それは療養の場が医療機関ではなく、暮らしの場へと変わっていくという意味だ。一旦発症した病気の完治は、医療機関で目指すのではなく、医療機関で急性期治療を終えた人は、暮らしの場(自宅やか特養やGHなど)で完治を目指すことになる。
その為には、相談援助職や介護職員にも基礎的医療の知識が求められることになるが、看護職員はそうした知識を広く他職種に伝えていく役割や、最新の情報を得て最新・最適な療養支援の実践が求められていくことになる。
そうした情報と知識を伝えるとともに、多死社会に突入した我が国では、暮らしの場で看取り介護の実践が何よりも重要となる。だが看取り介護とは、ただ単にそこで不誰かが死んでいくのを見守ることではない・・・そのことを正しく伝え、本物の看取り介護実践方法を伝えたいと思う。
ということで介護事業者に勤める看護職員の皆さま、どうぞ当日は函館市亀田交流プラザに集まってください。会場で愛ましょう。
ちなみに函館介護福祉道場あかい花は明日が開講初日となりますので、よろしくお願いいたします。入場無料・駐車場無料だけではなく、事前予約で託児も無料となりますので、たくさんの皆さんの参加をお待ちしています。(参照:函館介護福祉道場あかい花開講します)
※メディカルサポネットの連載、「菊地雅洋の波乱万丈選ばれる介護経営塾」の第12回配信記事、『介護のプロとして求められる思考回路』が12/2アップされました。文字リンクをクリックして参照ください。
※別ブログ「masaの血と骨と肉」もあります。お暇なときに覗きに来て下さい。
北海道介護福祉道場あかい花から介護・福祉情報掲示板(表板)に入ってください。
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