前途多難・・・そんな言葉を思い浮かべた新年の始まりだった。

元日の夕方に石川県を中心に起こった震度7の地震。それに引き続いて発生した津波という自然災害。それだけでも肝を冷やしたのに、2日の夕方には札幌発の日航機が羽田空港で衝突・炎上するという事故も起きている。

年明け早々に自然災害と航空機事故が続けざまに発生するというのは前代未聞だろう。今年はいったいどんな年になるのだろうか。

能登半島地震では、2024年1月4日7時時点で死者数73名・負傷者251名・安否不明者15名となっている。しかし倒壊した建物の中に何人取り残されているのか不明な部分も多い。

生存率が大幅に下がるとされる発生72時間が4日夕刻に迫るなかで、今後死傷者数は時間の経過とともに増えていくだろう。
石川・輪島・能登半島地震
テレビのニュース画像では、実家に帰省していた二人の姉妹が、倒壊した家の梁の下敷きになって息を引き取ったと嘆いている父親の姿が映し出されている。亡くなられた娘さん、遺された親・・・どちらにとっても悲劇の極みである。本当に気の毒だ。

東日本大震災と比べて、死傷者数は圧倒的に少ないと言っても、そこで亡くなった方がいる限り、その周辺の方々の哀しみの深さは、過去の震災と変わりなく深いものである。

被災地では、家を失って避難所で寒い思いをしている被害者の方々が数多くおられるようだ。そこに必要な救援物資が十分届いていないという実情もあると聞く。一分でも早く、その人たちに支援物資が届けられるようにしてほしい。

私たちにせめてできることは、今後義援金などの支援協力を惜しまないことだ。

人それぞれの事情があって、できることと・できないことがある。現地に出向いてボランティア活動をしたくともできない人も少なくない。社会福祉の基本は、できないことを嘆いたり・あきらめたりする前に、できることを確実に行うことなんだから、一つ一つ確実に支援につながるできることを探していくことが大事だと思う。

2日の航空機事故も、能登半島地震の支援活動に駆けつけるため羽田空港から離陸しようとしていた海上保安庁の航空機と日航機の事故ということで、元旦の地震と関係のある事故ともいえる。

僕は新千歳を起点に毎月複数回道外出張を繰り返している。その際に利用する便はほぼ日航一社のみなので、ことさらショックである。今月も道外出張があるが、今後飛行機に乗る際に、この事故のことを必ず思い出して、着陸時には特に緊張してしまうのではないかと思う。

今回の事故では、機内にいた乗客が手荷物を持たない脱出に協力したことで全員が無事に避難できたとされている。それってとても大事な事だと改めて感じた。

事故原因は、海保航空機が管制指示に反して滑走路に侵入したことによるものであるようだが、なぜそうなったのかを十分検証してほしいと思う。

とにもかくにも、前代未聞の多難な幕開けとなった2024年である。これが悲劇の幕開けではないことを祈るのみである。

平穏で平凡な日常・・・それが何よりも大事であることを改めて感じている。






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