masaの介護福祉情報裏板

介護や福祉への思いを中心に日頃の思いを綴ってみました。表の掲示板とは一味違った切り口で、福祉や介護の現状や問題について熱く語っています!!表板は業界屈指の情報掲示板です。

災害

感染症や災害時のBCPは実効性を求めてほしい


先週末は、愛車の車検のついでに夏タイヤに交換してもらったが、ディーラーの人が今シーズン一番最初のタイヤ交換だと笑っていた。登別の春はまだ先だが、雪がもし降ったら相方の車を借りるので何とかなるだろう。

今週末は沖縄への出張予定があるが、帰ってきたら雪がなくなっているのを期待しよう。

昨日の日曜日は、執筆作業や講演スライドづくりも一旦休みにして、そのほか特に仕事に追われることもなかったので、もう一つのブログ・masaの徒然草に、「食事が最大の愉しみであることを護るケア食」という記事も書いているので参照してほしい。

さて来年度に向けた基準改正では、感染症や災害への対応力強化求められて省令改正が行われている。

感染症対策としては、すべての事業者に感染対策委員会の設置が求められ、施設・居住系サービスはおおむね3月に1回以上、居宅サービスはおおむね6月に1回以上定期的に開催するとともに、感染症が流行する時期等を勘案して必要に応じ随時開催する必要があるとされた

そのほか感染症対策指針を策定するほか、感染症予防に関する研修や訓練(シミュレーション)については、施設・居住系サービスはおおむね年2回以上、居宅サービスは年1回以上の実施が求められている。

災害や感染症に備えた業務継続計画(BCP)の策定も求められ、感染症対策と同様に、研修や訓練(シミュレーション)についても施設・居住系サービスはおおむね年2回以上、居宅サービスは年1回以上の実施が求められた。

また施設・居住系サービスと居宅サービスの規定については、以下の部分について若干異なっているので注意が必要だ。

・居宅サービスの感染対策委員会は、他の会議体を設置している場合、これと一体的に設置・運営することとして差し支えない。また、事業所に実施が求められるものであるが、他のサービス事業者との連携等により行うことも差し支えない

・施設・居住系サービスの感染対策委員会は、運営委員会など施設内の他の委員会と独立して設置・運営することが必要であるが、関係する職種、取り扱う事項等が相互に関係が深いと認められる他の会議体を設置している場合、これと一体的に設置・運営することとして差し支えない。感染対策担当者は看護師であることが望ましい

・居宅サービスの業務継続訓練(シミュレーション)は、他のサービス事業者との連携等により行うことも差し支えない。また全ての従業者が参加できるようにすることが望ましい。

・施設・居住系サービスの業務継続訓練(シミュレーション)は、感染症の業務継続計画に係る訓練については、感染症の予防及びまん延の防止のための訓練と一体的に実施することも差し支えない。また、災害の業務継続計画に係る訓練については、非常災害対策に係る訓練と一体的に実施することも差し支えない。

さらに感染症及び災害の業務継続計画を一体的に策定することは可能とされ、次の表に記した内容を入れる必要があるとされた。
業務継続計画
BCPは単なる防災計画や感染予防マニュアルとは異なり、その事業所の立地条件などによって異なる対策を立てねばならない個別性の高い計画であり、どこかにひな形を求めてそれをコピペして終わりにできるようなものではない。

災害は日本のどこであっても見舞われる可能性が高いのだから、義務作成のBCPであるのだからこそ、机上の空論にならないようにきちんと実効性のあるものにしたい。

特に防災対策はBCPの一要素であり、それは経営戦略として必要不可欠なリスクマネジメントでもあることを理解して、事業者の地理的条件・環境・地域住民の協力等、個別の状況を十分勘案した独自のものを策定する必要がある。

非常時対応マニュアルは災害などが発生した際に用いる一番重要なものなのだから、それも実効性がある内容にこだわって作成する必要がある。必要不可欠となる安否確認、緊急連絡、情報収集、被害状況の確認、対策本部設置判断などを行うための手順も、状況変化に応じて見直していかねばならないし、職員が欠勤せざるを得なくなった際の、職員出勤率毎の介護の優先順位を決めておいたり、業者との取引ができなくなることも想定した内容を入れておく必要がある。

コロナウイルスのクラスター感染症が発生した札幌市の老健では、職員の出勤率が1割まで落ち込んで、2週間以上入浴介助ができなくなっただけではなく、長期にわたって食事提供が2回/日になってしまったという教訓もある。

人命を護るために優先しなければならない時期には、運営基準に沿わない対応も必要になる場合があることを想定しておかねばならないのである。

そうした観点も含めて介護事業者ごとに、使える業務継続計画を策定しなければならない。

この策定には3年間の経過措置期間が設けられ、令和6年3月末までに完全な計画を策定すればよいのだから、今のうちに担当部署と担当責任者を定め、厚労省サイトに掲載されているガイドラインを精読するとともに、今後都道府県単位で数多く行われるであろう、業務継続計画作成研修などを担当責任者に受講させるようにしてほしい。

介護事業経営者は、専門知識を備えた職員による、実効性の高い計画策定が今後の事業経営の重要な要素になることを肝に銘じなければならない。
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自然災害に向かいあって生きる


7月4日未明に熊本県南を中心に発生した豪雨水害によって、たくさんの人が被害を受けている。心よりお見舞い申し上げたい。

今日午前5時現在、鹿児島県の万之瀬川と加世田川で氾濫危険水位に達しているとの心配な情報も入っている。宮崎県も大雨とのことだ。これ以上の被害が出ないことを祈るしかない。九州各地の皆さん、身の安全にくれぐれも注意してください。

ところで今回の大雨被害の中でも介護関係者がショックを受けたのは、球磨村の特養の浸水被害である。

一昨日の夕方に僕の別ブログ、「masaの徒然草」に、「熊本県の特養水没事故により死者多数の悲報に触れて」という第1報を書いたが、被害にあった施設で心肺停止状態で見つかった14人はいずれも入所者だったことが判明している。残る入所者51人は5日、全員が救助されたそうである。

報道記事では、「死亡」や「死者」という言葉を使わず、「心肺停止」とされているがその理由は、医師による死亡診断がされてはいないが、呼吸が停止していることが明らかであるという意味だろう。何とも痛ましい災害死である。特養という終の棲家で、安心して暮らしていた人の身に、突然ふりかかった災害死という悲劇に対して言葉を失ってしまう思いだ。

被害にあった特養は、球磨川に注ぐ支流の脇に建てられていたそうである。今回の災害は、球磨川という本流が決壊したことにより、支流がせき止められ逆流する、「バックウォーター」という現象が起きたことによるとの見方もあり、浸水が始まってから1階部分が浸水するのもあっという間の出来事だったのだろう。かつてない雨量と川の決壊によって、垂直避難も間に合わないほどの未曽有の災害だったのだと思う。

現に報道でも、1階の入所者を2階に移していた最中に施設内にどんどん水が入ってきて津波のような状態になってどうしようもなかったという証言が伝えられている。

亡くなられた人に心よりご冥福を祈るとともに、このような災害で大切なご家族を奪われた遺族の方々にも心より弔意を捧げたい。

お仲間を失い、自分自身も大変怖い思いをされた生存者の方々の心のケアも大事だ。それは利用者のみならず、施設に勤めている全職員に向けても必要だろう。中にはもっと利用者を救える判断ができたのではないかと悩んでいる人がいるかもしれない。どうか責任を抱え込まないでほしいと思う。

日ごろ災害に注意する意識をいくら持っていても、私たちは想像を絶する自然の力の前に、無力であることも多いのだ。あれもできた、これもしたかったということは、結果がわかってから気が付くことで、予測の範囲を超えた出来事の最中に、すべてベストの判断や選択ができる人は多くはない。くれぐれも過度に自分を責めないでほしいと思う。

勿論、命を失ってしまった人に思いを寄せることは大事だ。

今回の災害で亡くなられた方の命の重みは、大災害で何万人もの人が亡くなった時の一人一人の命の重みと変わらない。だからその命が失われたことを私たちは深く胸に刻まねばならない。このように失われた尊い命、誰かにとってかけがえのない方々が、生まれ変わってまたこの国に生まれたいと思うことができる国を創ることを目指して、一人ひとりの国民が今いる場所で、今できることを続けて行く責任があるのだと思う。

このような大きな災害が起こったからと言って、私たちは自分の日常を変える必要はないと思う。日常の中でできることで支援協力をしていくべきではないのだろうか。今はとりあえず後方支援として義援金等の募金に協力することが最も求められているのではないだろうか。

今朝ネット検索したところ、熊本災害基金<2020熊本水害支援>というサイトにヒットした。今後様々な機関によって義援金が受け付けられていくだろう。

自分のお金をどのように使ってほしいかを、それぞれの皆さんが判断して、最も有効にお金を使ってもらえるところに寄付をすることが大事ではないだろうか。

今は亡くなられた方に思いを馳せ、被害を受けられた方の身を慮り、一日も早く平穏な日が戻ることを祈るのみである。合掌。
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千葉県を応援しよう


一昨日、「特定加算を広く薄く配分して大丈夫だろうか?」という記事を書いて、この中で特定加算の配分は、bグループの「その他の介護職員」までにとどめたほうが良いのではないかと論評した。

勿論、このことに正解はないし、周囲の介護事業者の動向も見ながら、それぞれベストと思える方法を選ぶしかない問題ではあるから、こうしなければならないという意味ではない。

しかし誤解してほしくないことは、僕はその記事にも書いた通り、加算配分はbグループまでにとどめたほうが良いと書いているだけで、cグループの「その他の職種」の給与を改善しなくてよいなんて書いていない。そこでもはっきりと、「cその他の職種については、その他の収益から別に昇給原資を持ってきて改善という形が従業員の不満を最小化する方法かなと考えてアドバイスしてます。」と書いている。

つまり特定加算を配分する分は定期昇給の分も含めてよいのだから、加算がなかった場合に介護職員の定期昇給原資となっていた分は他の職員に回せるという考えも成り立つのだ。そうであればその他の職員の昇給原資は増えているという意味になり、その分を10月以降に臨時昇給としてその他の職種にも回したらどうだろうかという提案である。

特定加算のQ&A Vol2の問20では、「既に年度当初に今回の特定加算の配分ルール を満たすような賃金改善を行っている場合も想定される。こうした場合には、その年度当初から 10 月より前に行っていた賃金改善分について、介護 職員等特定処遇改善加算を充てることも差し支えない」とされているところで、場合によっては4月の定時昇給分にこれを充てたとして、その分を特定加算の配分とは関係ない原資に回す考え方もできるわけである。

この場合のメリットは、加算配分ルールに縛られないことだ。

事業者の持つ原資を配分するだけだから、加算配分できないとされる加算算定事業所ではない居宅介護支援事業所のケアマネにも昇給が可能になるし、cグループの昇給額はbグループの半額以下にしなければならないとか、cグループで現に年収440万円以上ある人には配分できないとかといったルールが適用されない。よって事業者の状況判断で多様な昇給方法がとれるわけである。勿論その方法としては、実績や能力に応じた考え方を取り入れて、信賞必罰を給与反映させるという考え方があっても良いのである。

そうした提案であるということを十分理解していただきたい。

さて話題は変わるが来週月曜は、「敬老の日」であり、暦の上では明日から3連休となっている。

介護施設等にとっては、「敬老の日」に合わせて年間最大のイベントを企画するところが多いので、3連休のいずれかの日に大きな行事を行うことが多いと思う。僕が総合施設長を務めていた施設も、明日お祭りを行うようである。

しかしそのようなイベントどころではないのが、台風被害の影響でブラックアウトが続いている千葉県の一部地域ではないのだろうか。

ちょうど一年前、僕が住む北海道もブラックアウトに見舞われ、その大変さは身をもって体験している。しかし僕が住む登別は、ブラックアウトの期間がほぼ1日半であったため、大きな被害はなかった。しかも北海道という土地柄、日中の最高気温が30度を超える地域も少なかったため、夜暑くて眠れないという状況も起きなかった。

ちなみに北海道の介護施設では、僕がいた特養をはじめとしてエアコンが設置されていない施設も数多い。暖房は必須でも、冷房は必要ない地域が多いのである。

しかし千葉県はそうはいかないだろう。今現在千葉県内では約26万家の停電が続いているとのことである。電源喪失から5日目になろうとしているのに、まだこの状況である。しかも連日30度を超す残暑が追い打ちをかけている。エアコンが使えなくなった特養の入居者が、熱中症で医療機関に搬送されるケースも増えているそうである。夜暑くて不眠に苦しんでいる人が多いことも容易に想像できる。

5日間以上冷蔵庫の電源が入っていないのだから、冷蔵・冷凍されていた食品もすべて廃棄せざるを得なくなっているだろう。

しかも一部地域では携帯電話や、ネット回線が使えない場所があり、情報が全く届かない状態が続いているそうである。

そんな中で、様々な介護事業者で要介護者等の方々の支援に奔走している仲間の姿が思い浮かぶ。居宅介護支援事業所の介護支援専門員の方々は、ガソリンの確保もままならない中で、連日自分の担当者の安否確認に地域を走り回っていることだろう。あなたたちのおかげで、暮らしが成り立っている方々がたくさんいます。どうかお体に気を付けながら、いましばらく頑張ってください。

僕たちは直接それらの方々を助けることはできませんが、今は無駄な連絡を控えて、後方支援として募金に応募することや、物資の調達の協力を惜しまないようにしたいと思います。

ガンバレ千葉県。みんなで千葉県を応援しましょう。

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アトラクションを伴う敬老会は延期してください


胆振地方中東部を震源とするM6.7(厚真町で震度7、安平町で震度6強)の地震が発生してから、今日で8日目を迎えた。

余震は毎日のように続き、今朝7時前に胆振東部では震度4の地震があった。こうした余震は地震後1月は警戒せねばならない。3.11(東日本大震災)の時の最大余震(震度6強)は4月7日に記憶され、4月12日にも震度6弱の余震があったことを忘れてはならない。

今回の地震の震源地となった厚真町や鵡川町、安平町などでは電気や水道が復旧していない地域が多く、避難所で生活を続けている人も多い。その数は今日現在でも1.500人を超えているという。

今回は地震と同時にブラックアウトという電源喪失が全道規模で起きたので、道民全員が被災者となった。

僕の住む地域も地震と同時に電気が消え、まる1日以上電気のない暮らしを余儀なくされたが、幸いなことに復旧も早く、翌日7日の朝には電気が通った。その翌日から3日間、僕は沖縄に出張していたが、その間はスーパーなどに食材が並ばず、食事に苦労したようである。しかし僕が帰道した10日以降は、そのような不便も解消し、僕の住む地域に限って言えば、ライフラインは復旧し、生活物資の調達にも苦労しなくなった。そんなふうに不便な状態はすべて解消している。

しかし登別温泉は宿泊予約のキャンセルで、観光客の姿が消えている状態だ。

温泉街のライフラインも問題はないが、節電のために特急列車の一部が運休していることもあって、アクセスが不自由になっていることと、いつ計画停電が実施されるかわからないことなどの不安要素があるために、北海道への旅行計画を安易には立てられないのは理解できる。今週末からの3連休もその影響がありそうで、観光業界としては大打撃である。

今北海道全体で通常より2割の節電が呼びかけられている。これは平日だけに呼びかけられているものではない。流通の復旧のため、土日も製造ラインを止めないで動いている工場等が稼働している今の時期は、すべての日に必要不可欠ではない電量の節約を求められているところで、次の連休中もそれは変わらない。

電力事情が切迫しているのは、道内最大の電力供給地である火力発電所が震源地近くであったため被災し、そこの機能が停止状態で、完全復旧は11月にずれ込む見込みのためである。昨日は休止していた水力発電所が動くなどして、電力の供給量も増えてはいるが、まだまだ油断できない状態である。

今週末は敬老の日を含んだ3連休となっている。高齢者介護事業者はこの時期、敬老の日のイベントを行うことが多いだろう。僕が施設長を務めていた特養でも、この時期に合わせて施設最大のイベントである「お祭り」を実施していた。

しかし今年はそういうわけにはいかないだろう。全道の節電状況が目標の2割に届かず、15%にさえ届かない低い水準で推移し、そのためJRも特急列車の間引き運転を行っている状態で、場合によっては道内の経済に大きな影響を及ぼす計画停電が実施されかねない。そうした事情を無視してまで電力をたくさん使うイベントを開催することは、反社会的行為とみなされても仕方のないことである。今後節電目標が緩和されたとて同じことだ。平時とは異なるのだから、イベントの自粛は当然である。

敬老会を行うにしても簡単な食事会等にして、電力を使うアトラクションは自粛するなどの配慮が必要だろう。そもそも高齢者を敬う行事は、敬老の日にしなければならないということもないはずであり、未曽有の災害という事情を考慮すれば、今年に限ってはそうしたイベントも電力事情が回復した後までずらしても罰は当たるまい。

まさかこの3連休にそうしたイベントを実施予定にしている道内の施設はないと思うが、自分の住む地域の事情がどうあれ、電力に限って言えば全道規模で考えなければならない問題だということを忘れないでほしい。

そういう視点もなく、安易に大規模なイベントを開催するような事業者は、軽率のそしりは免れないし、道民全体から顰蹙を買い、批判されることを覚悟してほしいと思う。

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北海道胆振東部地震の続報・震度7


6日未明に北海道胆振地方を震源として発生した地震について、気象庁は「平成30年北海道胆振東部地震」と命名した。命名されるのは2016年に発生した「熊本地震」以来である。

ところで道外の方は、「胆振」という文字を読むことができるだろうか。「胆振」は「いぶり」と読む。被害の大きかった「厚真町(あつまちょう)」は北海道で起きた地震としては最大の震度7を記録した。
胆振東部地震の震度
僕が住む登別は胆振地域であるが、震源直下の「胆振東部」よりやや西側で、「胆振中部」と称されている地域にあり、震度は5弱と記録された。下の画像は僕の寝室。ベッドサイドに倒れてる小物入れ(小型タンス)は、地震直後にベッドに寝ている僕の上に倒れてきたものを、ベッドサイドによけたものである。
胆振中部地震で家具が散乱した自室
登別市では幸い死者などの報告はなく、見渡した限り建物などの大きな被害も見られていない。

ただ地震直後から全市的に停電となり、避難所も開設された。停電のために信号機も消えてしまって、自動車の運転も非常に危険な状態で、慎重な対応が求められた。その状態は6日いっぱい続き、6日の夕暮れ後は真っ暗闇に包まれ、多くの家庭で「ろうそく」などのか細い灯の中、冷蔵庫の食材が腐ることを気にしながら、それらを処分するための夕食を摂ったことだろう。

情報収集については、乾電池で聞くことができる「携帯ラジオ」が一番役立った。電源が落ちているためWIFIもつながらず、インターネットの情報はスマートフォンでつなぐことができたが、それらを充電する術がなく困っている人が多かった。そのため充電サービスを行っている避難所などに多くの行列ができた。

自家用車のバッテリーで充電できる器具は便利だが、この状況で販売店も休業しており、新たに器具を購入することは難しかった。今後に備えてそれらの器具を購入しておくことが大事だと思った。

幸いこの地域は水とガスが通常通り使えたため、飲み食いすることに問題はなく、これには大変助かった。もしそれらが停まっていたら大変不便であったろうし、避難所に行くしかなかったと思う。

昨晩は電気の復旧の見込みがなかったので、早々に夕食を済ませて早寝した。そのため今朝は早朝5時過ぎに目が覚めたが、その時には電気が復旧しておりホッとした。しかし朝の時点で電気が通じているのは、北海道の5割の地域に過ぎないということで、登別市内や室蘭市内も信号機がすべて点灯しているわけではなく、主要交差点では警察官が立って誘導している状態だ。

断水している地域も多く、まだまだ不便な生活を余儀なくされる人が多いのが現状だ。

実は僕の二男が北電に務めている。かれは北海道の火力発電所の一つ、知内発電所に務めているのであるが、地震直前の6日午後から休暇のため実家に帰省していた。ところが今回の全道にわたる停電を受けて、昨日休暇返上で職場に駆けつけた。彼も今朝まで寝ないで復旧のために頑張ったと思う。

余震はまだ続いている。時々「ガタン」と1回だけ大きく揺れる状態が続いているが、これ以上の被害が出ないように祈るしかない状態である。

現在もJRはすべて停まっている。新幹線は午後から動く予定とのことだが、全道を結ぶ特急は今日も終日運休が決まっており、在来線の復旧見込みは立っていない。バスは信号が復旧した地域から随時動くのではないかと思うが、正常運転は数日先だろう。

昨日開設以来初めて終日閉鎖された新千歳空港は、午前10時から国内線ビルが開いた。午前の発着便はすべて欠航となってるが、午後の便から運行されているようだ。

明日僕は沖縄講演に向かう予定であるが、その便は福岡空港経由便である。今日午後の福岡便は搭乗手続きが始まっているので、明日は大丈夫ではないだろうか。空港までの移動手段が問題だが、陸の移動だからJRもバスも動かない場合でも、自家用車でたどり着ける。なんとか沖縄で待ってくれている方々に迷惑が掛からないようにしたい。

まだ確実にどうなるかはわからないが、粛々と準備しようと思っているところだ。

それにしても今回の災害発生時期は、冷暖房がほとんど必要ではない時期であったことが不幸中の幸いであった。全道電源喪失という事態が真冬に起きたとしたら、関連死が増えたのではないかとぞっとするのである。

胆振地方はこの後、大雨予報が出ている。土砂の下に埋まっていると思われる人や、その救助に当たっている人にとっては、あまりに無情で冷たい雨となる。2次災害が起きないことを願うばかりだ。

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震度6強の被害状況


台風21号が通過してホッとする間も無く、今朝3時頃、北海道を大きな地震が襲った。震源となった胆振地方とは、まさに僕が住んでいる登別市を含んだ地域だ。

その中でも厚真町では震度6強を記録して土砂崩れで生き埋めになった人もいるようで、30名以上の人の安否が確認できていない。鵡川町でも死者が出ており、全道の怪我人はすでに100名を超え、今後もその数は増えることが予想されている。

僕が住む登別・室蘭地域は震度5とされているが、今まで経験したことがない揺れを感じた。当然のことながらその時間僕は深い眠りの中にあったわけだが、激しい揺れのために目がさめると同時に、壁から物が落下し僕が寝ていた布団の上にも、小物入れ等が落ちてきて恐怖を感じた。揺れはその後何度も起きており、揺れる時間は最初の地震ほど長くはないが、強い揺れは収まっていない。今のところこの地域の死亡者情報はないが、情報が途絶しているので、今後が心配である。

地震発生と同時に道内全ての電気が止まっている。発電所の不具合だそうであるが、現在でも復旧の見込みは立っていない。このため国道をはじめとした全ての道路の信号機がつかない状態になっており、乗用車が信号のない状態で走っているので非常に危険である。

公共交通機関は全面的に運行を取りやめている。JRも全部運休し、新千歳空港も今日一杯の閉鎖が決まっている。道路も所々で通行止めが発生しており寸断状態だ。北海道の交通網は今現在機能麻痺である。

Wifi も繋がらないため、インターネットはスマートフォンが頼りである。ただ充電ができないために、フェイスブック等に寄せられた心配の声のコメントやメッセージに返信も控えなければならない状況であり、声を寄せてくれた方には、ご了承いただきたい。

電気が止まっているので、スーパー等は営業していないが、一部のコンビニやガソリンスタンドは営業しており、そこには長蛇の列ができている。どちらにしても街そのものが機能不全である。

不幸中の幸いは、この地区では水道とガスが止まっていないことである。そのため当面飲み食いには困らない状態である。

そんな状態で僕自身は無事なのでご心配ないようにお願いしたい。今一番の心配事は、明後日沖縄講演に向かうことができるかということである。

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台風21号の深い爪痕


台風21号が勢力を保ったまま、猛烈なスピードで通り過ぎて行った。

北海道はもともと台風がその勢力を保ったまま上陸することは少なかったが、最近は年に何度かの台風被害に見舞われている。しかし僕が住む登別は、そうした被害もほとんどない地域であったにもかかわらず、今回は台風の勢力範囲にあった。そのため昨晩遅くから明け方にかけて猛烈な風が吹いて家が揺れた。日付が変わった真夜中には電気も停まってしまったそうだが、僕は夢の中で全く気が付かずに、今朝起きたときには電気も復旧していた。そんなふうに大きな被害はなく、台風一過の現在は風もなく青空が広がっている。

しかし道内いたるところで道路が通れなくなったり、新千歳空港と札幌などを結ぶ列車エアポート(JR北海道)も運休するなど、道内の主要路線はほとんど停まったままである。道内観光に訪れている方はご注意願いたい。

北海道の被害にもましてすごいことになっているのは、台風の直撃を受けた各地で、特に関西空港が冠水したり、連絡橋にタンカーが衝突したテレビ映像には恐怖を感じた。新千歳空港と全国各地を結ぶ発着便はほぼ動いているが、関空便だけは全便欠航が続いている。

今日以降、関空の被害が明らかにならないと復旧の見込みは立たないのだろうが、あの連絡橋がめくりあがっている状況を見ると、滑走路が使えるようになっても、空港までたどり着く手段がないと思え、全面復旧には相当な時間を要するのではないかと心配している。

北海道から関西に向かう手段としては、伊丹空港や神戸空港なども利用できるが、それは便数が非常に少なく不便である。そのため関西出張の際に利用する主要空港は関空ということになっているため、その空港が使えないとなると影響が非常に大きい。

僕自身も関西で講演を行なうときは、関空を利用することが多く、現に来月の大阪講演のために関空便のチケットを既に購入済みである。このチケットが使えない事態にならないか、心配しているところである。

不幸中の幸いは、道外講演が多く飛行機を利用する機会が多い僕の予定が、今週は土曜日に沖縄に向かう予定しか入っていなかったことである。昨日、飛行機で移動する予定が入っていたらどうしようもなかったし、どこかの空港で足止めされていたかもしれない。

昨日新千歳空港から名古屋空港に向かう便は、朝から全便欠航になっていたが、この路線もよく使う路線で、月末には尾張一宮講演が予定に入っており、それとぶつからなくてホッとしている。しかし台風シーズンはこれからが本番であり、移動の際の天気は一番気がかりなところである。

週末から来週初めにかけての天気予報を見ると、新しい台風はまだ発生しておらず、北海道も沖縄も大きな崩れはなさそうだ。どうやら9/9の沖縄講演のための移動には、天気の支障はなさそうである。このところ気温が20度くらいで経過している登別から、日中の気温が30度を超えている沖縄との気温差だけに注意すればよさそうである。

それにしても大阪をはじめ関西地域に住んでいる皆さんはご無事だろうか。今日は通常通りの出勤ができているのかなど心配は尽きない。

台風被害で建物から落ちたり、落下物が体に直撃したりして亡くなられている方もでている。大変お気の毒なことである。心よりご冥福をお祈りしたい。

関空の一日も早い復旧も心から望んでいる。今後の普及見込みの報道に注目しているところである。そして今回の台風被害にあわれた地域の一日も早い復旧を祈りながら今日の記事を締めたい。

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まさに長い旅となった松山講演


月曜日の夜に松山市に入り、昨日は午前と午後にわたる4時間半の講演を行い、今日松山空港11:55発の便に搭乗し、空の上からこの記事を更新している。

今回お邪魔した松山市のある愛媛県も、先日の豪雨被害を受けた所で、特に7日(土)未明から早朝にかけて被害が拡大したようである。大洲市肱川町山鳥坂の特養「かわかみ荘」の裏山も7日早朝に崩れ、土砂が窓を突き破るなどして、居室7室と浴室・洗濯室に流入したそうだ。幸い夜勤職員の機転で、裏山側の入居者は部屋から避難して別な場所にいたために全員が無事だったとのこと。少ない人数の夜勤者の、万が一に備えた判断に拍手と称賛を送りたい。

しかし水道が復旧したものの、洗濯や入浴ができない状態は続いているそうなので、今後の復旧支援が求められるところだ。エアコンは復旧したのだろうか。松山市は連日の30度超えで、昨日も最高気温が34度だったが、この暑さで高齢者の暮らしの場でエアコンがないのは、健康被害に直結する問題だと思え心配である。

昨日の研修会の参加者の方の幾人かも、被害の影響で参加を取れやめている。8/22(火)にも第2回管理職員研修会が予定されているので、その際には今回不参加となった方が、参加できる状態になっていることを願っている。

そのほかにも愛媛県各地で、道路の冠水、家屋の浸水などの被害が報告されており、復旧のための人的・物的支援が不可欠だ。先日講演を行った宇和島も大変な状況になっており、支援に入っている地域包括支援センターの方から次のようなメールが届いた。

『宇和島市も大きな被害を受けた地区があります。先日masaさんが講演を行なった会場がある三間地区は、大規模な崖崩れや浸水はなかったものの、被害が大きかった吉田地区ともに断水が3月程度見込まれています。』

断水が3カ月も続く生活を想像できるだろうか。大変という言葉では済まないほどの重大な事態である。宇和島の皆さが一日も早く日常を取り戻せるように祈るしかない。

広島県や岡山県の被災者の方も、この暑さの中大変な思いをしていると思う。被害を受けなかった地域に住む我々などは、自分ができる範囲で後方支援に努めたいものである。被災者の皆さん、負けずに頑張ってください。

ところで今回の旅は、時間的に本当に長い旅になった。月曜日の記事に書いたように、新千歳空港から松山空港までのANA直行便が復活したのを知らず、JALの羽田乗継便のチケットを購入してしまったため、今回はその便を利用した。

自宅近くの高速バスに朝9:20に乗車して、松山市までの旅が始まったわけであるが、運悪くその日(16日・月・海の日)に乗り継ぎ予定の羽田空港の滑走路に穴が開いていることがわかり、長時間その滑走路が閉鎖された。その影響で新千歳空港から羽田に着く便が、予定より1時間30分も遅れたため、松山空港行きの乗り継ぎ便に乗ることができなかった。そのため以後の2本の松山行きの便に振り替えてもらう必要がったが、あいにくこの日は3連休の最終日のため、全便が満席となっており、キャンセル待ちだった。そのため月曜日に松山に入れずに、翌火曜日の朝一番の便で松山入りして、講演会場に直接入って、ぎりぎりで講演に間に合うような行程となる恐れもあった。

幸い僕はマイレージクラブ会員でサファイヤクラスになっているため、優先順位が高かったので2席のキャンセルが出た席を取ることができ、月曜日の夜に松山市に入ることができた。しかし僕の後ろにかなりの人数のキャンセル待ちの方がいたので、それらの方は東京に1泊して翌日に松山に飛んだのだろう。昨日からの仕事に間に合わなかった人もいたのではないだろうか。お気の毒である。

それにしてもキャンセル待ちの時間ってドキドキ感がすごかった。心臓に悪いぞ。

とにもかくにも月曜の夜は8時を過ぎてホテルに入り、そのまま外に出る気にもならず、コンビニで弁当を買って、愛媛の地酒のアンテナショップで地酒を買い夕食とした。(参照:masaの血と骨と肉「サラダにレタスを入れ足す」

それでも翌火曜日の講演を無事務めることができたわけであるが、実はこの日の朝もハプニングが起きていた。愛媛講演は昨年も一昨年も複数回行っており、愛媛県老施協さんからも何度も講師としてご招待を受けているのだが、そのため固定観念から、今年の講演会場も例年と同じ会場だと勘違いし、何の疑いもなく朝「ひめぎんホール」に行った。ところがホール日程を見ても研修予定が掲示されておらず、しかも関係者の姿が見えない。あわてて電話で確認すると、今年の研修会場は、「愛媛県総合福祉会館」という別な場所だという。

幸いひめぎんホールからは歩いてすぐの場所だったので、電話で誘導してもらいながら、たどり着くことができたが、朝から30度を超える気温の中、大汗をかいての移動となった。

こんなふうにハプニング満載の松山講演であったが、講演自体は予定道理行うことができてほっとしている。思えば先週の五島市講演も、前日入りした際に、天候調査でフライト時間が遅れて、五島市入りが1時間近く遅れたりした。

こんなふうに飛行機のフライト時間は平気で大幅に遅れることがあり、それは天候に左右されるだけではなく、機体の状態やバードストライクなどの予期できないハプニングなどが影響するので、当日入りではなく、前日入りの予定を立てていたほうが、講演に影響しないで済む可能性が高いので、できるだけ前日入りの講演予定が望ましいのかなと考えたりしている。東京講演の場合は、当日入りが多いので気を付けたいところである。

このあたりは、ご招待してくださる講演主催者の方と、十分打ち合わせて日程を調整したいと思うところである。

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命の重みを考える日


大阪の地震から丸一日が過ぎて、被害状況が伝えられてきた。

それによると4名の尊い命が犠牲になったそうである。亡くなられた人の中には、通学途中の9歳女児も含まれている。

人の命の重みは、幼い命であっても、高齢者の命であっても、それだけで変わるものではないが、残された親御さんの気持ちを思うと、幼い我が子を失う哀しみはいかばかりのものであろうか・・・。亡くなられた女児は当日の朝、挨拶当番のために、いつもよ10分早く家を出て被害にあったそうだ。

たまたまその時間に地震が起きて、その時にたまたま通っていた道の傍らに違法建築のまま放置されていたブロック塀があったという、考えられないような不運と不幸が織り交ざって被害にあうなんて・・・。本当に可哀そうに思う。神様も悪戯が過ぎる・・・。

あの3.11では、2万人以上の命が失われ、その時に僕はこのブログで、『その死とは2万分の1の死ではなく、あの日から今までに、「1人が死んだ事案が2万件以上あった」という意味である。そしてその周辺には、残された数多くの方々の哀しみが無数に存在していて、その傷跡がうずき続けているなかで迎える4年目のこの日ではないかと思う。』と書いた。

昨日の地震では、「1人が死んだ事案が4件あった」ということになろうが、そこで生まれる哀しみの深さは計り知れない。その慟哭はいつまで続くかも予測できない。

いまはただ、そこで亡くなられた命を惜しみ、安らかなれと頭を深く垂れて祈りを捧げることしかできない。

そしてこのような時だからこそ、命の尊さとその重みを今一度考えたいと思う。

命ある人に向かい合う職業の重みもまた問い直したい。

対人援助という職業に携わる我々が、命の重みやはかなさ、尊さを意識して日々の仕事に向き合っているだろうか。置かれた環境や身体機能の違いに関係なく人を敬っているだろうか。能力の違いで、知らず知らずのうちに人を差別視していないだろうか。

そもそも自分が職業の中で向かい合う人を愛おしく思い、真摯に寄り添うことができているだろうか。

その思いを振り返って、あとから悔やんでも、命が失われた人は二度と戻ってはこない。その人に対して、そのあとにできることはない。だから日々の営み、日々の関わりに悔いが残らないようにしたい。

そのことをたくさんの仲間と伝え合い、同じ思いを持つ人の輪の中で、幸せや笑顔の樹形図を描く方法論をたくさん見つけていきたい。

そんな風に思い続けている昨日から今日にかけてである。

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地震列島の住民としてできること


先週の木曜日から大阪〜宇都宮と講演の旅を行い、昨日北海道に帰ってきた。

午後2時に降り立った新千歳空港は、羽田空港との気温差が12度もある寒い日だった。昨日の北海道は6月としては異常ともいえる寒気が入り、10度に達しない地域がたくさんあったのである。登別市も冷え込んでおり、久しぶりに帰った自宅では、一旦しまったはずの石油ストトーブがたかれていた。

そういえば大阪に経った週も、ずっと天気が悪く低い気温が続いていた。これだけ寒い日が多い6月も珍しい。農業王国でもある北海道各地の農作物の生育状態が心配になるほどの異常気象である。

ところで昨日は、宇都宮〜羽田空港経由で新千歳空港に帰ってきたわけだが、宇都宮〜東京間は東北新幹線を利用するわけである。僕の移動の間はこのルートに何も問題なかったが、昨日のその後を見ると、このルートに停電が発生して約6時間新幹線が停まったとのことである。

JR大宮駅では、ダイヤが乱れた東北新幹線から在来線に乗り換えようとした世田谷区役所の女性職員が、乗車券を買えないことに腹を立てて駅員の胸を殴って逮捕されるという事件も発生している。どのような理由があっても、暴力は許されることではないし、60歳という年齢を考えると随分分別のないことをしたものだと思うが、交通ダイヤが乱れて移動がままならないことでイライラする気持ちは、まったく理解ができないわけではない。(※それにしても駅員の責任ではないだろう・・・。)

僕も移動時間が少しずれていたらこのトラブルに巻き込まれて、昨日のうちに北海道に帰ってこれなくなる恐れもあった。そうならなかったのは運が良かったのだと胸をなでおろしていたら、今朝になって大阪で震度6弱の地震が発生したとのニュースが飛び込んできた。土曜日まで3日間滞在した場所であるだけに、驚きの気持ちでニュース映像を見つめていた。

知り合いも多い地域であるが、親類縁者の方との連絡がまず先に必要だろうと思え、こちらからの連絡は控えている。ご無事であることを祈るより術がなく、フェイスブックのタイムラインで、知り合いの無事が確認されるたびにホッと胸をなでおろしているところだ。

地震発生時刻は7時58分頃とにことであり、しかも今日は月曜日なのだから、通勤時間を直撃した大きな地震ということになってしまった。航空機や新幹線、在来線すべてに影響が出ていることは容易に予測でき、今日は職場にたどり着けない人もいるかもしれない。何よりも怪我がないように、死傷者が出ないように祈るのみである。

しかし刻一刻と新情報が出てくるたびに、被害は深く広く大きくなっていくようだ。火災も起きているし、死傷者が出ているという報道もされており心が痛む。「生き埋め」という言葉がテレビの報道番組から聞こえてきて、背筋が寒くなったりしている。

水道・電気等のインフラにも被害が出ていることだろう。今は被災者の方に心からお見舞いの気持ちを持つしかない。

今後僕らができることは、随時出てくるであろう情報に基づいて、僕たちができる後方支援を行うことである。災害支援金を送ることは、当然求められる後方支援だと思う。できる限りの協力を行いたい。

昨日は千葉県でも地震が起きているし、他の地域にも影響が出ないか心配である。熊本地震の時は、本震は最初の地震ではなかったので、大阪の皆さんも是非ご注意願いたい。

とにもかくにも被害が最小限に収まることを祈っている。

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