masaの介護福祉情報裏板

介護や福祉への思いを中心に日頃の思いを綴ってみました。表の掲示板とは一味違った切り口で、福祉や介護の現状や問題について熱く語っています!!表板は業界屈指の情報掲示板です。

介護用品

改良採尿バックカバーの評価について


最初に断っておくが、今日の記事は、結果的には特定の業者の介護用品の宣伝と同じ意味になってしまうと思う。しかし僕はその会社と何らかの関係があるわけではないし、宣伝を頼まれているわけでもない。もちろん何らかの利益を得たり、求めたりするものでもない。

ただ純粋に、カテーテル留置している方で、尿を貯めるウロガード(ウロバックあるいは採尿バックともいう)を車椅子などにつけたまま日常生活場面に出て行かざるを得ない人たちが、ウロガードの尿臭を気にしなくて良い方法はないかと試行錯誤している時に、試供品として使ったものが、結果的にその問題を改善したという情報を提供するという趣旨である。

そのことが結果的に、宣伝効果になってしまうかもしれないので、それを不快と思う方は、最初から今日の記事は読まないようにしてほしいとお願いしておく。

今回、我が施設で課題としてきたウロガードの尿臭対策を改善してくれた製品は、「尿臭バックカバーの消臭効果」という記事で、一度は「不合格」とした製品の改良型である。

採尿バック収納袋改良前の製品について、僕はリンクを貼った記事の中で、「実際の介護サービスの場面で、何が一番困っていることなのか、それはどのような理由によるものなのかというリサーチが足りないのではないだろうか。この商品で言えば、尿臭が漏れることによる生活障害というものの認識について、我々とかなりのズレがあるのではないかと感じざるを得ない。」、「試供品を送っていただきながら、辛辣な評価で申し訳ないが、これは介護サービス従事者の素直で、忌憚ない意見としてお許しいただきたい。」とかなり辛辣な評価をしている。


貼り付けたリンクから、改良前の製品評価を見ていただければ、僕の今日の評価は、決してこの会社の利益のために甘い評価をするものではないことが理解いただけると思う。


前回の製品と比較しての改良のポイントは
・結ぶヒモが車椅子に絡む危険性を考慮してボタン式に変えたこと
・不織布を二重にして中が透けて見えないようにしたこと
・見た目によいトートバック式にしたこと
・紺とピンクの二種類の色から選択できるようにしたこと


前回の評価で、「派手派手な『がら』が付いていないのは良いのだが、色はイマイチかなと思った。もっとシックで、車椅子に固定しても目立たない色の方が良い。」としたわがままな意見にも対応してもらっている。

ヒモがないボタン式にし、トートバック式にしたことも、介護職員から「前の製品より見た目も良く、取り扱いがしやすくとても良い」という報告書が挙がってきた。

それにも増して評価されているのは尿臭対策である。

製品の説明書には、「個人によりニオイの感じ方は違いがありますのでご了承ください」と書いてあり、今回の改良のポイントには、活性炭脱臭シートそのものの改良点は書かれていなかったので、この点には期待していなかったのであるが、前回改良前の製品を使った人と同じ人に使ってもらったところ、前回「問題は、消臭効果である。今のところ劇的変化はない。つまりあまり効果を実感できないのである。特に使用している2名の方のうち、1名の方は尿臭が強い方で、この方の使用後感はほとんど手作りバックと変わらないという意見が多い。」としていたのに、今回の介護職員の評価は、「顔を近づけないと尿臭がしなくなって尿臭のきつい方にも適している。」、「尿を捨てるとき、若干の尿がついてもバック自体が臭わないので、手作りの袋よりもだんぜん良いと思う。」という報告が挙がってきている。

その他の意見としては「1月1枚使用で525円というのは高いと感じる人もいるだろうが、尿臭のきつい方には適しているので、一概に高いとは言えない。」という意見もあった。

尿臭対策が改善された理由が、ボタン式によるものか、不織布を二重にした効果か、はたまた活性炭消臭シートに何らかの改善が加えられたのかは不明であるが、前回の製品を使った利用者と、そこのユニットの職員が、比較評価しているという事実から言えば、結果の改善が確かにあるというのは揺ぎのない事実であろう。

本製品は、有限会社メディカルサンコーの「活性炭消臭シート付ユーベル(採尿バック収納袋)」で、価格は10枚入り5.250円。衛生上から1月に1枚を使うということが勧められていることを付記しておく。

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介護・福祉情報掲示板(表板)

採尿バックカバーの消臭効果


排尿障害のある方でカテーテル留置している方は、尿を貯めるウロガード(ウロバックあるいは採尿バックともいう)を車椅子などにつけたまま日常生活場面に出て行かざるを得ない。

その時、尿がたまっているウロガードそのものが見えないように、手作りの袋などを作って、その中にウロガードを入れ、周囲の目からそれを隠すのは当然のことであるが、どうしても気になってしまうのは「臭い」である。尿臭を完全に遮断できないという問題をなんとかできないかと思って過去に「開発してほしい介護用品」というブログ記事を書いたことがある。

そのブログ記事を書いてから3年以上経っているが、その記事のコメント欄に10/12、「当方札幌のメーカーなのですが、ウロバッグカバー(ディスポタイプ)を開発しどういう施設に売り込みをかけようかと色々調べていたらこちらのブログにたどり着きました。当社HPのURLを貼っておきましたので、ぜひご覧いただけたらと思います。」と書かれていた。

そこで僕はずうずうしくも、「試供品をくれればいいのになあ。」と返したところ、先日試供品が送られてきた。

採尿バッグカバー
ウロガードを隠してくるれ構造になっている。さらに内側に活性炭が張り付付いていることで尿臭の漏れを防ぐというものだ。画像の灰色部分が活性炭で、入口はマジックテープで尿量の確認なども簡単にできるようになっている。

派手派手な『がら』が付いていないのは良いのだが、色はイマイチかなと思った。もっとシックで、車椅子に固定しても目立たない色の方が良い。薄いピンクにした意味はなんだろうか?ここは介護用品開発者のセンスの無さで、介護サービスの現場との感覚が乖離している点である。

せっかく送ってくれたので、早速2名の方に使って、その効果を試してみた。
採尿バックカバー2


フルリクライニング車椅子のサイドにつけた方の画像である。ご覧のように足掛けに使っているものの模様や色を、このカバーの色に合わせることで、色合いの違和感はなくなる。見かけとしては合格点は与えられるだろう。

問題は、消臭効果である。今のところ劇的変化はない。つまりあまり効果を実感できないのである。特に使用している2名の方のうち、1名の方は尿臭が強い方で、この方の使用後感はほとんど手作りバックと変わらないという意見が多い。

入口をマジックテープにして、尿量の確認なども簡単にできるようになっているという点が、逆に消臭効果を減少させているのではないのか?尿量の確認など、日常生活場面に参加している時にできなくても、臥床した時など、カバーを使わなくて良い状態の時にできれば良いのだから、この部分は入口を完全に塞いで、尿臭が漏れない点を第一に考えるべきではなかったのだろうか?

ウロガードを使っている人の尿臭を気にする一番の理由は、それを装着しながら、食堂などで食事するということなのだから、消臭効果がもっと高まらねば、この商品に対してさほどの需要はないだろう。

こういう商品を開発する方々の努力は大変なものだろうが、いかんせん実際の介護サービスの場面で、何が一番困っていることなのか、それはどのような理由によるものなのかというリサーチが足りないのではないだろうか。

この商品で言えば、尿臭が漏れることによる生活障害というものの認識について、我々とかなりのズレがあるのではないかと感じざるを得ない。

試供品を送っていただきながら、辛辣な評価で申し訳ないが、これは介護サービス従事者の素直で、忌憚ない意見としてお許しいただきたい。

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寝たきり製造装置

僕の中で、9月の「のぼりべつケアマネ連絡会・例会」には心配なことがあった。

それは定例会の内容で、4月から介護保険の福祉用具購入の対象品になった「自動排尿・排便処理装置」(3月までも自動排尿処理装置は対象であったが、これに排便処理機能が加わったものが対象とはなっていなかった)の紹介がメインとして企画されていることであった。

もちろん福祉用具・介護用品を、現場の介護支援専門員が知っておくことは大事だし、新たな保険対象商品はその使い方も含めて知識を持つことは利用者に対象品を勧めるうえで重要なことであると理解している。そもそも当地域のケアマネ会の定例会は、担当するグループがテーマを決めて持ち回りで運営しているので、代表であっても、その内容に介入・容喙(ようかい)するのは問題であり、担当グループに任せることが大前提である。

ただ、どうしてもぬぐえない危惧は、このテーマで1メーカーが「介護支援専門員の勉強会」という場で説明しても、有益な情報としてではなく、単なる商品コマーシャルに終わってしまうのではないかということである。それは我がケアマネ会の定例勉強会の主旨にそぐわない。そのため例会開始前に説明者(メーカーと販売店の担当者)にくれぐれも会の主旨を尊重して、単なる商品宣伝に終わらず、広く対象品の機能や意味を伝えることに主眼を置いてほしいと依頼した。

しかしやはり営利目的の企業の説明会であるから、商品宣伝に終わった。

しかもこの装置が、排せつ介助が必要な方や、その家族にとってバラ色の生活をもたらすものいであるかのような偏った説明でがっかりした。

対象商品は「エバケアー」という自動排せつ処置装置で、価格が1台58万円である。商品説明はメーカーのテクニカル電子株式会社と、販売店である札幌のメディカルバランス株式会社の担当者であった。

この装置使用により介護者は、おむつ交換の労力から解放され、おむつ使用のコストがかからなくなるし、利用者はおむつ交換という羞恥心から解放され、いつもお尻がきれいな状態でいられる、というわけである。

なるほど、確かに高齢者世帯で、おむつ交換が十分できていない家庭や、夜間の介護者の睡眠時間を確保するためには有効利用の可能性はあるだろう。

しかし利用者にとって、これがそのままバラ色の生活につながるものではないことは明白である。おむつ交換という行為は少なからず羞恥心やストレスが伴うものであるが、同時に信頼のおける介護者に肌の状態も含めて観察・支援されるという大切な支援行為であるという意味もある。少なくとも「機械」に全て任せてしまっている状況では、皮膚障害をはじめとした利用者の小さな身辺状態の変化に気づくことがなくなる可能性を否定できない。

何より問題なのは、この自動排せつ処理装置を使っている間は、陰部やお尻を装置の特定部分に入れておかねばならず、体位も基本的には仰臥位を維持しておく必要があり、15度以上、体が横を向けば、装置から排せつ物がベッドに漏れてしまう恐れがあることだ。

つまり結果的に、この装置を使うということは、その利用者をベッドに縛り付けておくことに他ならない。離床機会はこれにより完全に奪われてしまう。馬鹿な支援者がこの装置を使えば「せっかくお尻がきれいでいられる機会を高い金を払って使っているんだから動かないでよ。ベッドで寝たまま過ごせるんだから、無理して車椅子に乗る必要なんてないでしょ!!」ということにさえなりかねない。

さすがに介護支援専門員という専門家が集まっている会であるから、僕が言うまでもなく、説明後の質疑応答では説明者に「あなたがこの機械を使ってみたいと思いますか。」「ベッドから離れず排せつするより、トイレでしたいと思いませんか?」という疑問が出された。担当者は「自分がおむつをするようになれば、交換される恥ずかしさや、交換する人の手間を考えると、この装置を選ぶ」そうである。

説明の際にも施設サービスは人手不足が深刻だから、職員の業務負担を軽減するためにもこの装置は有効だと言っている人々だから、当然の発言だろう。

おむつに排せつをせざるを得ない不快感や羞恥心は、その通りだろう。でもだからと言って、その対策が、仰臥位で1日のほとんどの時間をベッドで過ごし、お尻にこの装置を装着して過ごすことなんだろうか?大いに疑問を感じた。

会員の中にも熱心にデモンストレーションを受けている人がいたが、それらのケアマネも、利用者の視点からこの装置の使う、使わないという判断をしていただきたいと思う。

もちろん前述したように、この装置を使うことによって生活が良くなる対象者もいるであろうことも、装置自体をも全否定するつもりはないが、少なくとも、この装置のデメリットを考えず、メーカーの説明通りの視点からしか判断せず、介護負担軽減につながる排せつ介助装置であると考えるケアマネがいるとしたら、その発想は危険であるし、良い計画にはならないだろうと思った。

何より重大な問題なのは、製造メーカーや販売店の視点は、使う人の視点より、実際にこの機械を購入する人、お金を払う人の視点。つまりほとんどの場合「介護する人」の側からの視点であるということである。介護される側の視点は「つけたし」のような屁理屈に満ちている例も多い。

日本の福祉用具や介護機器の開発において、利用者の生活を軽視する傾向が強いことは、かねてからの問題であるが、この商品も「説明」を聞いた限り利用者の視点はつけたしで、あくまで介護が楽、という点をクローズアップして、利用者へのデメリットの可能性はまったく無視されていることは大いに問題だろう。

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開発してほしい介護用品

世に介護用品といわれるものは星の数ほどある。

介護用品と医療用品との区分は難しいところであるが、そのことをあまり難しく考えず、広く介護施設で使われるものや、介護に関係するものを介護用品と考えて差し支えないだろう。

その中には、開発者の思い込みだけが先行して、介護の現場ではまったく役に立たないようなものもあるし、大人が使うことを想定していないのではないかと首を傾げたくなるものも多い。
(参照:介護用品開発者のセンスはすごく時代遅れ

現場の本当のニーズをリサーチして、超高齢社会にマッチした「大人としての高齢者」が使うにふさわしい商品開発が急がれるのがこの分野であると同時に、時代と顧客ニーズを正しく捉えれば、買い手のキャパシティーは広がり続けているので、大きなビジネスチャンスとなり得るのも、介護用品販売だろうと秘かに思っている。

ところで「現時点で一番開発してほしいと思う介護用品」はなんだろうと保健・医療・福祉関係者の方々に質問を向けたら、様々な答えが出され、おもしろいだろう。

しかし僕がひとつ、今現場で必要性が高い介護用品として開発してほしい製品を挙げるとすれば、それはカテーテル留置している方の「ウロガード」(尿がたまる袋部分:ウロバックともいう)を隠して、臭いも遮断する製品である。

特養では医療機関ほどカテーテル留置をしている人の数は多くはないだろう。それは医療行為の問題ではなく、医療機関では排泄ケアの手間を考えると、トイレ介助を行ったり、おむつ交換をするより、カテーテル留置してしまう方が排泄介助の手間自体はかからないので、ややもすれば排尿障害のない人にまでカテーテル留置をする傾向にあるが、特養等の介護施設では、逆にトイレでの排泄が不可能となるカテーテル留置は、ぎりぎりまで行わない傾向が強いからである。

それでも排尿障害のある方などは必ずいるので、何人かの利用者はカテーテル留置し、尿を貯めるウロガードを身辺(例えばベッド柵)につけている。しかしカテーテル留置している方だからといって活動参加できないわけではないので、ウロガードをつけたまま車椅子等で移動される方が多い。当然この袋は管で膀胱部分と繋がって尿をためるわけであり、車椅子の背部分にこれをつけて、そのままむき出しだと、袋に尿がたまっている状態も見えてしまう。

よって、どこの施設でも、ウロガードをむき出しのまま車椅子等につけて活動参加する様なことはない。利用者の羞恥心や、周囲の方の不快感を亡くす為にも、尿がたまっているウロガードそのものが見えないように、手作りの袋などを作って、その中にウロガードを入れ周囲の目からそれを隠している。

もともとカテーテル留置者のウロガードは、それをつけたまま活動することを想定しないで、ベッドを中心に生活する人が、それをベッドサイドにぶら下げて置けばよいと考えられ作られているもののように思う。なぜなら、きちんとした形でウロガードを覆う介護用品が見つからないからである。よって前述したように、ほとんどの施設では職員の手作りのマスキング用の袋を使っている。

しかし、これにも問題があって、中身が見えないように覆い隠すことは容易なのであるが、問題は「臭い」である。ウロガードにたまるものとは「尿」であるから、当然においが強い。ウロガードの口をどんなにしっかり閉めても、この臭いは完全に遮断できない。

カテーテル留置している人でも、座位が取れないわけではないし、そうした方は、日中ベッドから離れて生活するのが当たり前なので、この臭いの問題は結構深刻である。特に食事を他の利用者を一緒に摂る場合などでも、ふとした拍子に「臭い」が漏れるのは、周囲の人も困るであろうし、本人にとっても心の負担である。

そのため脱臭剤をウロガードを覆う袋の中に入れたり、いろいろな工夫をするのであるが、なかなか臭いの問題に対応できる決定的な方法はない。

介護施設などの現場では、介護職員等がこの「臭い」に慣れ、その問題に鈍感になっている場合があって、現場からその問題について声が挙がることが以外と少ないのであるが、カテーテル留置者を見慣れていない人、ウロガードを始めてみる人にとっては、そのれは尋常ではない風景に映るだろうし、臭いも異様に感じることが多いだろう。ここは利用者や周囲の人々が「慣れ」で問題の所在を見失うのではなく、生活者としての視点で、より快適な生活環境を作ると方向で、尿の臭気をできるだけ感じないようにする、という方法が考えられなければならない。

おそらくウロガードそのものを臭いが漏れないようにするのは、使い捨てである医療用品という性質上、コストがかかりすぎて現実的ではないだろう。そうであれば、繰り返し使える、洗い換えもできるようなウロガードを覆う製品で、脱臭作用があって臭いを漏らさないものがあれば、それに対するニーズはかなり高いだろうと思う。

介護用品開発や販売に関係する方々は、このアイディアを取り入れて、良い製品を開発してくれないだろうか。もしかしたら大ヒット商品になって、儲かるかもしない。そうしたら発案者の僕の施設に少し寄付してもらいたいものである(笑)。

既に、そういう製品があって僕が知らないだけなら、是非教えていただきたいものである。

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光るポータブルトイレ

もう20年以上前の話であるが、施設実習の指導担当だったことがある。

介護実習の場合も現場の指導担当者である介護福祉士のスーパーバイザーの立場から、週末に実習カンファレンスを主催して実習生の指導を行っていた。

実習最終日には総まとめとして、講義に近い形で独演会を行っていた。当時の実習生には迷惑だったろう(笑)

その講義内容は常に同じではなかったが、2点だけ必ず同じことを繰り返し話していた。

一つは、高齢者の性格も様々で「ネアカ」な高齢者だけが幸せだと考えるのは間違いであるが、我々はすべての高齢者に「笑える」という環境を提供するのも大事なことであるという点。これについてはこのブログでも「明るい老後って何だろう。」の中で書いているので参照してもらいたい。

それともう1点。介護者のスキルは想像力と創造力が決め手である、ということである。

例えば今、我々の目の前にいる認知症高齢者の方が、我々に理解できないような行動をとっているとしても、必ずそれには理由がある。その理由を一生懸命考えて、想像した答えの中から、それに対応する個別の方法を創造しよう、という意味だ。想像力が足りないと正しい答えを導き出す可能性は低くなるし、創造力がないと考えるだけで具体的サービスに結び付けられないという意味のない結果で終わってしまう。

つまり既成概念や今までの方法論だけにとらわれないサービスが必要とされるとき、現場の職員はその能力の限り想像力と創造力を働かさねばならないし、この想像と創造の容量が大きければ大きいほど、多くの対象者の個別性に寄り添うことが出来るという意味がある。そこからしか個別ケアは生まれないのである。

ところで、この想像力も創造力も鍛えないと年とともに急激に衰えていく。頑固頑迷とは想像力と創造力が退化した型である。

しかし年をとっても素晴らしい想像力と創造力を失わずに、我々が気付かない「あっと驚く」介護の方法論を考えつく人がいる。今日はその方のことを書くことにする。(年をとってもという紹介の仕方は少々失礼ですが、僕より先輩ですから若くはないことは確かですので、あしからず・・。)

その人とは僕の管理サイトのリンク集に掲載している「老人介護についての個人的HP」のウエッブマスター・越後のスーパーPT大渕氏である。

氏のサイトの中の機器のコーナーのページに載せられている『これがポータブルな「トイレ」です!!』と認識を迫るポータブルトイレ〜 一発ネタ 〜』を見て思わずうなってしまった。

ポータブルトイレが認知できない歩行障害もある認知症高齢者に対するポータブルトイレの工夫として作られた「光るポータブルトイレ」が紹介されている。その詳しい内容については、貼り付けているサイトを直接ご覧になっていただきたい。

何より感心するのは、大渕氏の想像力と創造力の容量の大きさである。

我々なら認知症高齢者のケアを考える場合、馴染みの用具とか昔の習慣という既成概念にとらわれすぎて、このケースのような場合も、光るポータブルトイレなど想像も出来ず、むしろ「便器」そのものを置いてしまうことしか考えつかないだろう。ポータブルトイレが光れば、それはむしろ認知症高齢者にとって「トイレ」と認識されずかえって混乱要素になるのではないかと考えて、このような工夫を行うことはまったく想像できないであろう。

しかし大渕氏のサイトを読むと理解できるが、本ケースでは、きちんと認知症高齢者の混乱可能性もアセスメントがなされている。氏曰く「このおかげで認識が高まり、危険な場面が減ったか?それとも、夜間に暗い部屋の中でボワヮ〜と光るこの物体を、何か怪しい怖いものと認知して、かえって不穏に陥ったか?その後の報告は、まだ届いておりません。最初はちょっと混乱しても、そのうち馴染んで間違いなくこのトイレを認識して使ってくれたらよいのですが・・。ダメならダメで、また次の手を考えましょう。」とあくまでポジティブに可能性を見つめている。

その背景には数多くの経験と、介護用品に対する深い知識があるという意味があることは見逃してはならない点である。

つまりこの取り組みは、突飛な発想による根拠のない試行ではなく、知識と技術に裏打ちされた試行といえるであろう。素人で何も知識技術がなく予後の見込みもないまま「とりあえず試してみる」という対応とはまったく別物である。

そして、その結果として「混乱」が生じる可能性も予測の範囲に置き、しかしそれは致命的なものにはならず、そのときの対応で克服できるという見込みをアセスメントの中に含んでいる。

氏は「本人様にとって真に有益な、必要のある道具であっても、必ずしも既製品があるとは限らない。でも、私たちがきちんとその必要性を認識していれば、このページのように、ちょっとした工夫と手間で、対応できます。」と述べている。

既製品がなければつくっちゃおう。これほど創造性の高いものはない。

残念ながら氏の領域に僕は100年経ってもたどり着かず、想像力と想像力は年とともにさらにその差が広がっていくだろう。その差を補う為に、せっせと大渕氏のサイトを読んで日々勉強するしかない。

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介護用品開発者のセンスはズゴ〜ク時代遅れ。

様々な介護用品があるが、高齢者の方々が身につける食事用エプロンなどを見て、いつも思うことは、なぜあんなに派手なんだろうということである。逆に派手ではないものは一様に無味乾燥のものばかり。両極端である。

どちらにしても、高齢者が身につける「介護用品」となると奇抜な色や模様になるか、暗い味気のない無表情な見かけのもの、どちらかの選択肢しかないように感じている。

真っ赤がやけに目立つエプロンを食事のたびに身につけることを高齢者が喜んでいると思うのだろうか。模様にしても、いかにもセンスのない魚であったり、動物であったり、幼児と間違っているんではないかと疑うデザインであるものが多い。

そういうものを使いたくないと思って探しても、結果的にはどこのメーカーも似たり寄ったりで、ほぼ同じようなセンスのない色・デザインである。

派手な色、子供が見てしか可愛いと思えないような模様であったほうが明るいイメージになると思っているんだろうか。

これらのものを身につけるのが高齢者であって、我々の人生の先輩であるという意味を介護用品を開発したり、商品化する側の人間は分かっているんだろうか。

高齢者の皆さんが身につけるものとして求められているのは、そうした度派手な「ばか色」「ばか模様」ではなくて、もっとシックで優美さが表現できるものであるという考えはないのだろうか。

ということで食事用エプロンを真剣に考えれば、自施設で何か工夫をして独自に作るしかなくなってしまう。結婚式に出席したときに出されるナプキンなどを1枚失敬して、参考にして作るなんていうやばいことも時々行われる。

これらの身につけるものは、もっとハイセンスでオシャレで、高齢者がもっともっと自らの優美さを感じられるものに変えていかねばならない。

介護用品開発者は、そうした商品を自分の親が身につける姿を想像して、それが似合っているか、子から見て「美しい姿」になって喜ぶことができるかという面から考え直したほうが良い。

場合によっては、商品に採用した色や模様と同じ服装で街を歩いてみることである。とってもこの色と模様の服装では街は歩けないと思うものなら、それは高齢者もそんな色や模様のものを日常的に身に着けたくないということになる。

介護の現場が様々にサービスを進化させていくのに、この部分での商品開発者のセンスは極めて遅れている。機械化された商品の性能向上や技術的進歩は目覚しいのに、介護用品のファッションセンスは極めて前時代的というより、ローセンスである。

介護用品のメーカーが、この部分に有能な人材を貼り付けていない=この部分を軽視していることの現われであろう。

しかし、現場が求めている商品はすでに志向性自体が変わっているのであり、実はこの部分にいち早く対応したメーカーにこそビジネスチャンスはあるんではないだろうかと秘かに考えている。

オシャレでハイセンスな介護用品が、これからのキーワードだ。利用者の優美さが表現できる商品開発が企業利益に繋がっていくと考えるのは間違いではないだろう。

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福祉用具活用のポイント〜初心に帰って。

制度改正で要介護1と要支援の方々のベッドや車椅子貸与に厳しい制限が設けられたことは今更の話題であることは百も承知である。それでも今日はこの話題を取り上げる。

車椅子や移動用リフトは近直の基本調査の結果に該当項目がないことから、個々の必要性を医師の意見書などを根拠にサービス担当者会議で必要性を認めれば貸与可能だが、ベッドについては基本調査の該当項目にチェックされていない場合は例外なく貸与が認められない。

しかし実際の現場では、要介護度が高くない方でも実際に、ギャッジベッドを必要とする状態像もある。これらの方は経過措置も9月で終了し、10月以降は保険外の自己負担で対応する以外ない。

この基本調査絶対主義こそ、国がケアマネに示した不信感の最たるものといえるだろう。アセスメントの能力や、結論を信用していないのだ。それだけ無駄な給付が過去に行われていたのだろうか?

一部の不適切事例を取り上げて、ケママネ全体の能力や信用に疑問符を投げかけるのはいかがなものかとは思うが、僕自身も初心に帰って福祉用具活用のポイントを今一度整理して考えてみようと思う。今日の話題はそのことである。

福祉用具とは高齢者、障がい者が機能障害・能力障害・社会的不利を防止、軽減あるいは克服する為に用いるすべての商品、器具、設備及び工学的システムと考えられる。

いずれにしても、それらの使用目的として忘れてはならないのは、福祉用具を活用することで使用者本人の生活行動困難を軽減して自立動作を確保し、できないことができるようになることにより生活意欲を高め、生活場面での意思を助け、促進するという点が第1点。

2点目として、介護者の負担を軽減するということが挙げられる。

福祉用具選択の際、重要なことは、使用者の身体機能に合わせること、また訓練しなくても使いこなせる程度、もしくは何度か練習すれば使いこなせる程度の機器を選ぶことである。そして、できればその機器を使用することによって使用者の身体機能が向上することが促進されれば理想的といえる。

また最初に提供された機器が、仮に誤った選択であった場合も、よほどの不適合でない限り使用者が順応してしまったとき、以後の修正が非常に困難になるところから、事前に環境等を調査して、その環境で使用可能か、あるいは現在使用している機器との不適合はないかなどのアセスメントが必要不可欠なのである。

さらに高齢者の場合は特にそうであるが、身体状況は一定でなく、状況の変化に合わせた対応が必要で、その意味でレンタル制度は柔軟にこれらの状況とマッチした変更ができ、都合が良いといえる。

援助の手順としては、
1.使用者のニーズと機器の有効性の確認。
2.環境や生活習慣、本人や家族の能力、考え方、費用負担能力等の条件の把握。
3.日頃から機器の情報を収集し、性能や使用条件を把握しニーズに即した機器を選択。
4.選択した機器を実際に使用し目標像を実現できるか、不都合がないかを確認し、不都合があったら他の機器を試したり、方法を変える。
5.目標に対し効果があるか確認し、ない場合は再び機器の選択や使用方法を再考し、効果がある場合は実際に導入する過程を支援する。
6.機器が導入された際には、使い方を確認し、その後のメンテナンスを含め、機器の使用について、例えば環境や機能の変化から生ずる不都合や他のニーズをフォロー。
7.最後に聞き支援の過程において何が良かったか、悪かったかを考察し、次の支援に生かす。

このような過程が考えられる。

ケアマネジャーはこれらの過程を福祉用具貸与業者のみならず、その他のサービス提供担当者を巻き込んでチームとしてアプローチしていくわけで、この作業が的確に行われておれば、国からいちゃもんをつけられ、条件を厳しく制限される必要はないというのが本来だろう。

しかし残念なことに、こうした支援過程を経ない業者任せのレンタルというものが横行していた状況が必要以上にクローズアップされ、給付費削減策とからめて条件が厳しくなった、ということで、この制限の見直しには、専門知識をもって適切な支援活動の実績から発言するケアマネのアクションが必要不可欠となるであろう。

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