我が国における2024年の行方不明者は全国で8万2563人。そのうち認知症による行方不明者数は18.121人で、前年より918人減少しているが依然として高い水準が続いている。
そうした認知症の人のほとんどは、行方不明のまま2度と自宅に帰ることができず、家族にも会えないまま身元不明者としてどこかでひっそりと人生を終えている。
遺体の引き取り手さえ見つからないのが現状である。
そのような形で永遠の別れを迎える認知症の人と、その家族の哀しみは察して余りある。
こうした悲劇が繰り返されないように対策するためのハードルを下げるための改正が、2027年度の介護報酬報酬改定で実現されそうである。

今月9日に行われた介護保険福祉用具・住宅改修評価検討会では、福祉用具貸与等の給付対象を拡大する考え方が示された。
新たに給付対象となるのは、利用者が屋外へ携行するタイプの徘徊感知機器。GPSを活用し、認知症高齢者らの位置情報を家族へ通知する機能などが該当する。利用者の早期発見・安全確保などにつなげる狙いがある。
これは朗報である。認知症の人が身に着けるものに携帯タイプの感知器をつけておくことで、徘徊している人の位置情報を常に受け取ることができる。想像を超えるほど遠くの場所まで歩き続け見当たらなくなっても、位置情報で見つけられるのだ。
例えば僕の場合、外出する際は免許証などを入れている書類鞄を必ず持って出かける。書類鞄を持つ行為は記憶によるものではなく、習慣・癖によるものだから、ぼんやりした状態でも鞄を持ち忘れることはない。
僕が認知症になってもその癖はなくならずに、必ず書類鞄をもって外出しようとするだろう。
そういった持ち歩く癖のあるもの物に感知器をつけておくことができれば、行方不明となる確率は格段に下がる。
ここで理解してほしいのは、徘徊して行方不明になる人の中にはいなくなって見つからなくなる心配をされていない人が少なからず含まれているということだ。
記憶障害や見当識障害はみられるものの、その程度は軽度であり、普通に外出し自宅に帰ってくる人・・・「まだ大丈夫だろう」と思われている人が、ある日急にいなくなるのである。
認知症の人の「まだ大丈夫・・・。」という時間軸は人それぞれである。大丈夫じゃなくなるのは1年後かもしれないが1週間後の人もいるのだ。今から1時間後に大丈夫ではなくなる人も含まれていることを忘れてはならない。
だからこそ居宅介護支援事業所のケアマネジャーの方で、軽度であっても認知症の人を担当している方は、予防的速やかに徘徊感知機器貸与を計画に組み入れてほしい。
それが認知症の方と家族の絆を絶たないための唯一の予防線になり得ることを考慮して、安易に必要なしという判断をしないように努めてほしい。
※筆者の講演予定はこちらからご覧ください。講演依頼はあかい花公式Web右上の✉をクリックしてお気軽に相談・お申し込みください。
※別ブログ「masaの血と骨と肉」もあります。お暇なときに覗きに来て下さい。
北海道介護福祉道場あかい花から介護・福祉情報掲示板(表板)に入ってください。
・「介護の誇り」は、こちらから送料無料で購入できます。
・masaの看取り介護指南本「看取りを支える介護実践〜命と向き合う現場から」(2019年1/20刊行)はこちらから送料無料で購入できます。
そうした認知症の人のほとんどは、行方不明のまま2度と自宅に帰ることができず、家族にも会えないまま身元不明者としてどこかでひっそりと人生を終えている。
遺体の引き取り手さえ見つからないのが現状である。
そのような形で永遠の別れを迎える認知症の人と、その家族の哀しみは察して余りある。
こうした悲劇が繰り返されないように対策するためのハードルを下げるための改正が、2027年度の介護報酬報酬改定で実現されそうである。

今月9日に行われた介護保険福祉用具・住宅改修評価検討会では、福祉用具貸与等の給付対象を拡大する考え方が示された。
新たに給付対象となるのは、利用者が屋外へ携行するタイプの徘徊感知機器。GPSを活用し、認知症高齢者らの位置情報を家族へ通知する機能などが該当する。利用者の早期発見・安全確保などにつなげる狙いがある。
これは朗報である。認知症の人が身に着けるものに携帯タイプの感知器をつけておくことで、徘徊している人の位置情報を常に受け取ることができる。想像を超えるほど遠くの場所まで歩き続け見当たらなくなっても、位置情報で見つけられるのだ。
例えば僕の場合、外出する際は免許証などを入れている書類鞄を必ず持って出かける。書類鞄を持つ行為は記憶によるものではなく、習慣・癖によるものだから、ぼんやりした状態でも鞄を持ち忘れることはない。
僕が認知症になってもその癖はなくならずに、必ず書類鞄をもって外出しようとするだろう。
そういった持ち歩く癖のあるもの物に感知器をつけておくことができれば、行方不明となる確率は格段に下がる。
ここで理解してほしいのは、徘徊して行方不明になる人の中にはいなくなって見つからなくなる心配をされていない人が少なからず含まれているということだ。
記憶障害や見当識障害はみられるものの、その程度は軽度であり、普通に外出し自宅に帰ってくる人・・・「まだ大丈夫だろう」と思われている人が、ある日急にいなくなるのである。
認知症の人の「まだ大丈夫・・・。」という時間軸は人それぞれである。大丈夫じゃなくなるのは1年後かもしれないが1週間後の人もいるのだ。今から1時間後に大丈夫ではなくなる人も含まれていることを忘れてはならない。
だからこそ居宅介護支援事業所のケアマネジャーの方で、軽度であっても認知症の人を担当している方は、予防的速やかに徘徊感知機器貸与を計画に組み入れてほしい。
それが認知症の方と家族の絆を絶たないための唯一の予防線になり得ることを考慮して、安易に必要なしという判断をしないように努めてほしい。
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感動の完結編。
