北海道・十勝管内音更町の介護老人保健施設、「あんじゅ音更」で一酸化炭素中毒が発生した模様だ。
同施設から27日午前10時40分ごろ、「厨房で調理中の職員3人、70代女性がめまい、70代男性2人が体調不良を訴え、そのうち1人は歩行不能」という119番通報があり、消防局より救急隊員が駆け付けたところ、男女4人がめまいなどの症状を訴え病院に搬送された。いずれも意識はあるという。
警察によると、1階の厨房では一酸化炭素が検出されているということで、当時の状況などを詳しく調べているそうであるが、救急搬送された4人の症状から考えると一酸化炭素中毒の可能性が極めて高い。

(※画像はAI作成のイメージ図。実際の一酸化炭素は画像のように白く濁らず目に見えない透明である。)
一酸化炭素は色もにおいもなく、人が感覚で察知しにくい気体である。煙のように目に見えないため、発生していても気づかないまま吸い込みやすく、今回のケースのように具合が悪くなるまで気が付かない。
症状としては、頭痛、吐き気、眠気、錯乱などが主で、軽度の一酸化炭素中毒は新鮮な空気を吸うことで回復することが多いが、中等度または重度の一酸化炭素中毒では、判断力の低下・錯乱・意識消失・けいれん発作・胸痛・息切れ・低血圧・昏睡などが起こるため、自力で動くことができなくなって重症化する。
それによって死に至るケースも少なくないという極めて恐ろしい中毒である。
一酸化炭素中毒の原因は、ガス機器などの不完全燃焼と換気不足の組み合わせによるものが一番多く報告されている。
特に業務用厨房では、排気・給気の不備や機器の劣化が重なると危険性が高まると云われており、介護保険施設等の大規模厨房では日ごろからの点検・注意が欠かせない。
日ごろ注意したい点は以下の7点である
・ガス機器を使う間は、換気扇や排気設備を必ず動かす
・吸気口と排気口をふさがない
・レンジフード、グリスフィルター、排気ダクトを定期清掃する
・炎の色や燃え方を確認し、異常があれば使用を止める
・始業時と終業時に異常確認をする
・一酸化炭素警報器の設置を進める・故障や異臭があるときは、営業を続けず点検を依頼する
厚生労働省と消防庁の注意喚起では、使用開始時と終了時の確認に加え、少なくとも1日1回以上は換気設備とガス機器の作動状況を確認し、異常時は使用中止などの措置を取るよう示されている。
それ以前に、管理栄養士を含めた厨房関係従業員には、一酸化炭素中毒の原因や症状について学ぶ機会を定期的に創っておく必要がある。そのうえで上記の日常点検や対応について理解を促し実行することが重要だ。
介護施設等の経営者・管理職の方々には、今回の音更町の事故を教訓として、改めてそうした日常の点検等が十分できているかを確認してほしい。
利用者の命と暮らしを護る介護施設に、生命の危険につながるヒューマンエラーがあってはならないことを肝に銘じてほしい。
※筆者の講演予定はこちらからご覧ください。講演依頼はあかい花公式Web右上の✉をクリックしてお気軽に相談・お申し込みください。
※別ブログ「masaの血と骨と肉」もあります。お暇なときに覗きに来て下さい。
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・「介護の誇り」は、こちらから送料無料で購入できます。
・masaの看取り介護指南本「看取りを支える介護実践〜命と向き合う現場から」(2019年1/20刊行)はこちらから送料無料で購入できます。
同施設から27日午前10時40分ごろ、「厨房で調理中の職員3人、70代女性がめまい、70代男性2人が体調不良を訴え、そのうち1人は歩行不能」という119番通報があり、消防局より救急隊員が駆け付けたところ、男女4人がめまいなどの症状を訴え病院に搬送された。いずれも意識はあるという。
警察によると、1階の厨房では一酸化炭素が検出されているということで、当時の状況などを詳しく調べているそうであるが、救急搬送された4人の症状から考えると一酸化炭素中毒の可能性が極めて高い。

(※画像はAI作成のイメージ図。実際の一酸化炭素は画像のように白く濁らず目に見えない透明である。)
一酸化炭素は色もにおいもなく、人が感覚で察知しにくい気体である。煙のように目に見えないため、発生していても気づかないまま吸い込みやすく、今回のケースのように具合が悪くなるまで気が付かない。
症状としては、頭痛、吐き気、眠気、錯乱などが主で、軽度の一酸化炭素中毒は新鮮な空気を吸うことで回復することが多いが、中等度または重度の一酸化炭素中毒では、判断力の低下・錯乱・意識消失・けいれん発作・胸痛・息切れ・低血圧・昏睡などが起こるため、自力で動くことができなくなって重症化する。
それによって死に至るケースも少なくないという極めて恐ろしい中毒である。
一酸化炭素中毒の原因は、ガス機器などの不完全燃焼と換気不足の組み合わせによるものが一番多く報告されている。
特に業務用厨房では、排気・給気の不備や機器の劣化が重なると危険性が高まると云われており、介護保険施設等の大規模厨房では日ごろからの点検・注意が欠かせない。
日ごろ注意したい点は以下の7点である
・ガス機器を使う間は、換気扇や排気設備を必ず動かす
・吸気口と排気口をふさがない
・レンジフード、グリスフィルター、排気ダクトを定期清掃する
・炎の色や燃え方を確認し、異常があれば使用を止める
・始業時と終業時に異常確認をする
・一酸化炭素警報器の設置を進める・故障や異臭があるときは、営業を続けず点検を依頼する
厚生労働省と消防庁の注意喚起では、使用開始時と終了時の確認に加え、少なくとも1日1回以上は換気設備とガス機器の作動状況を確認し、異常時は使用中止などの措置を取るよう示されている。
それ以前に、管理栄養士を含めた厨房関係従業員には、一酸化炭素中毒の原因や症状について学ぶ機会を定期的に創っておく必要がある。そのうえで上記の日常点検や対応について理解を促し実行することが重要だ。
介護施設等の経営者・管理職の方々には、今回の音更町の事故を教訓として、改めてそうした日常の点検等が十分できているかを確認してほしい。
利用者の命と暮らしを護る介護施設に、生命の危険につながるヒューマンエラーがあってはならないことを肝に銘じてほしい。
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感動の完結編。
