卒業式がたけなわになっている。
僕の生活圏と言える室蘭市にある二つの看護学校も先週金曜日に卒業式が行われ、春から地域医療の現場で働く卒業生計104人が晴れの日を迎えた。
しかしこの中の9人は、つい先日2027年度中に閉院することが唐突に公表された室蘭市立病院に就職が決まっている生徒だ。彼らは4月から地方公務員として看護業務に就くが、病院閉院と同時に分限免職(※民間の解雇と同じ)となることが決まっている。
自分が新たに社会人として旅立とうという場所が、就職してから2年以内になくなり、公務員という身分を失うことを誰が予測できたであろう。そうと決まっておれば、募集に応募しなかったのではないのか・・・。
室蘭市立病院を就職先に選んだ生徒の中には、奨学金を受けながら勉強を続けていた生徒が含まれている。それらの生徒は市立病院に2年間務めれば奨学金返還が免除されることになっていた。しかし奨学金返還期間を待たずに病院自体が閉院されてしまうのだから、返還免除されるのかどうかも不透明な状態となっている。
それはあまりにも可哀想な状態と云え、何らかの救済措置を取っていただきたいと心から祈っている。
彼らにとって卒業と就職が本当に「晴れの日」となるための対策が急務である。

室蘭市の介護福祉士養成校も今週末に卒業式が行われる予定だ。現在1クラスしかない同校の卒業生は、介護事業者にとってまさに金の卵であり就職率は100%である。
しかしその貴重な戦力である若者が、毎年複数人就職した年に退職に至っている。そして少なくない数の卒業生が、介護の職業に2度と就くことはなく他産業に流出している。
せっかく介護福祉士という資格を取ったのに、介護業界を袖にしてしまう若者たち。彼らに介護の仕事を辞めた理由を問うと、必ずしも待遇への不満ではないことがわかる。
勿論、彼らとてお金はいらないというわけではなく、少しでも待遇の良いところで働きたいと思っていることは事実だ。しかし介護という職業に就きたいとして介護福祉士養成校に入学してくる学生は、他産業よりお金持ちになれるとも思っているわけではなく、それ以外の動機づけをもって入学してくるのだ。
彼らが介護の仕事に就きたい理由・動機づけとは、「人の役に立つ仕事をしたい」というものである。
そうした若者が介護は人の役に立たない仕事だったといって介護業界を去っていくのである。
学生時代の彼らは、利用者サービスに当たっては心を込めて丁寧な対応をするように教えられている。年上の利用者に丁寧な言葉を使い、節度を持った態度で接することが当たり前だと指導されているのだ。
ところが実際の介護実務の場では、利用者をまるで物のように扱い、子供に叱るような言葉遣いと態度で冷たく対応している先輩職員の姿を見て、理念も理想もつぶされショックを受けて介護の仕事から離れていくのだ。
その中にはひどい態度で利用者対応している先輩職員の姿を見て、出区を受けるだけではなく、心を壊してしまう卒業生も居たりする。
それが介護という職業の現実であって良いのだろうか・・・。
どうかこのブログ読者の方々の職場が、そんなふうにならないようにしてほしい。その為に今から新入社員が入職してくる4月に備えて、見本となる今いる職員の言葉遣いや態度が、本当に後輩・新人の見本となるにふさわしいかを検証しなおしてほしい。
誰に対しても胸を張って、他者の暮らしと心を護る介護実践ができているかを問い直してほしい。
※メディカルサポネットの連載、「菊地雅洋の一心精進・激動時代の介護経営」の第15回連載記事がアップされました。

今回のテーマは、「診療報酬定期改定と同時期に行われる介護報酬の臨時改定について― 臨時改定が示す制度の限界と、2027年改定に向けた課題」です。文字リンク先を参照ください。
※筆者の講演予定はこちらからご覧ください。講演依頼はあかい花公式Web右上の✉をクリックしてお気軽に相談・お申し込みください。
※別ブログ「masaの血と骨と肉」もあります。お暇なときに覗きに来て下さい。
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・「介護の誇り」は、こちらから送料無料で購入できます。
・masaの看取り介護指南本「看取りを支える介護実践〜命と向き合う現場から」(2019年1/20刊行)はこちらから送料無料で購入できます。
僕の生活圏と言える室蘭市にある二つの看護学校も先週金曜日に卒業式が行われ、春から地域医療の現場で働く卒業生計104人が晴れの日を迎えた。
しかしこの中の9人は、つい先日2027年度中に閉院することが唐突に公表された室蘭市立病院に就職が決まっている生徒だ。彼らは4月から地方公務員として看護業務に就くが、病院閉院と同時に分限免職(※民間の解雇と同じ)となることが決まっている。
自分が新たに社会人として旅立とうという場所が、就職してから2年以内になくなり、公務員という身分を失うことを誰が予測できたであろう。そうと決まっておれば、募集に応募しなかったのではないのか・・・。
室蘭市立病院を就職先に選んだ生徒の中には、奨学金を受けながら勉強を続けていた生徒が含まれている。それらの生徒は市立病院に2年間務めれば奨学金返還が免除されることになっていた。しかし奨学金返還期間を待たずに病院自体が閉院されてしまうのだから、返還免除されるのかどうかも不透明な状態となっている。
それはあまりにも可哀想な状態と云え、何らかの救済措置を取っていただきたいと心から祈っている。
彼らにとって卒業と就職が本当に「晴れの日」となるための対策が急務である。

室蘭市の介護福祉士養成校も今週末に卒業式が行われる予定だ。現在1クラスしかない同校の卒業生は、介護事業者にとってまさに金の卵であり就職率は100%である。
しかしその貴重な戦力である若者が、毎年複数人就職した年に退職に至っている。そして少なくない数の卒業生が、介護の職業に2度と就くことはなく他産業に流出している。
せっかく介護福祉士という資格を取ったのに、介護業界を袖にしてしまう若者たち。彼らに介護の仕事を辞めた理由を問うと、必ずしも待遇への不満ではないことがわかる。
勿論、彼らとてお金はいらないというわけではなく、少しでも待遇の良いところで働きたいと思っていることは事実だ。しかし介護という職業に就きたいとして介護福祉士養成校に入学してくる学生は、他産業よりお金持ちになれるとも思っているわけではなく、それ以外の動機づけをもって入学してくるのだ。
彼らが介護の仕事に就きたい理由・動機づけとは、「人の役に立つ仕事をしたい」というものである。
そうした若者が介護は人の役に立たない仕事だったといって介護業界を去っていくのである。
学生時代の彼らは、利用者サービスに当たっては心を込めて丁寧な対応をするように教えられている。年上の利用者に丁寧な言葉を使い、節度を持った態度で接することが当たり前だと指導されているのだ。
ところが実際の介護実務の場では、利用者をまるで物のように扱い、子供に叱るような言葉遣いと態度で冷たく対応している先輩職員の姿を見て、理念も理想もつぶされショックを受けて介護の仕事から離れていくのだ。
その中にはひどい態度で利用者対応している先輩職員の姿を見て、出区を受けるだけではなく、心を壊してしまう卒業生も居たりする。
それが介護という職業の現実であって良いのだろうか・・・。
どうかこのブログ読者の方々の職場が、そんなふうにならないようにしてほしい。その為に今から新入社員が入職してくる4月に備えて、見本となる今いる職員の言葉遣いや態度が、本当に後輩・新人の見本となるにふさわしいかを検証しなおしてほしい。
誰に対しても胸を張って、他者の暮らしと心を護る介護実践ができているかを問い直してほしい。
※メディカルサポネットの連載、「菊地雅洋の一心精進・激動時代の介護経営」の第15回連載記事がアップされました。

今回のテーマは、「診療報酬定期改定と同時期に行われる介護報酬の臨時改定について― 臨時改定が示す制度の限界と、2027年改定に向けた課題」です。文字リンク先を参照ください。
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感動の完結編。
