介護保険施設等の夜間オンコール代行サービスを行っているドクターメイトという会社が、看護師が夜間に介護施設へかけつける新サービスを今月から順次開始すると発表した。
文字リンクをクリックして詳細を確認してほしいが新サービスとは、従来のオンコール代行に加えて、要請に応じて提携する医療機関の看護師が介護施設へかけつけ、医療処置や救急搬送の同行を担うというものだ。
確かにこうした外部サービスは、人材不足が解消する見込みのない介護保険施設等にとっては便利なサービスだ。特に夜間帯で人手が少ない時間帯に、救急搬送等のため施設従業員が現場を離れ、施設ケアが手薄な状態になることを防ぐ意味では非常に有意義なサービスであるともいえる。
だが本当にこのような対応を外部サービスに任せて良いのだろうかという疑問を持たざるを得ない。それは道義的な問題とか倫理上の問題ではなく、このサービスを利用した瞬間に現行の施設基準に違反するのではないかという疑問である。

介護保険制度における施設サービスの運営基準では、入所者の主要な看護及び介護は、施設従業員が行わねばならないと規定してる。例えば指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準・(勤務体制の確保等)は次のように定めている。
(第二十四条2)
指定介護老人福祉施設は、当該指定介護老人福祉施設の従業者によって指定介護福祉施設サービスを提供しなければならない。ただし、入所者の処遇に直接影響を及ぼさない業務については、この限りでない。
↑現在夜間に広く利用されているオンコール代行については、直接利用者対応するのではなく、夜勤職員のコールを受けて待機している看護職員につなげるという行為であり、「入所者の処遇に直接影響を及ぼさない業務」といえるであろうから、この規定違反ということにはならない。
しかしながら医療処置や救急搬送の同行ということになると話は別である。それは完全に直接的な利用者対応であって、「指定介護福祉施設サービス」そのものであるのだから、当該指定介護老人福祉施設の従業者によってサービス提供しなければならないとしか解釈できないように思う。
さすればドクターメイトの新サービスを利用者した瞬間に、介護保険施設は基準違反で運営指導対象となるように思う。
同社は新サービスがこの運営基準と抵触していないかという確認作業を終えているのだろうか。法令違反ではないことを保険者等に確認しているのだろうか。
確認できているとしたら、新サービスと現行の運営基準は、どのように整合性をとっているのであろう。ここを明らかにしてほしい。
同社に知り合いの方が居れば、ぜひこの点を指摘・確認してほしい。
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