介護福祉士資格は業務独占資格ではなく名称独占資格とされているために、その資格を取らないと介護職員として働くことができないわけではない。
だが国家資格である介護福祉士は、介護職としての最上位資格であり、介護報酬のサービス提供強化加算等では、その有資格者の割合が加算算定の可否につながるなどサービスの質を担保するために求められる資格と認識されている。
介護福祉士の資格は国家試験に合格して得られるだけではなく、過去には介護福祉士養成校ルートという資格取得方法が認められており、養成校を卒業するだけでも資格を得ることができた。
しかし平成29年度(2017年度)より、養成施設卒業者も国家試験合格が必要となった。ただし令和8年度(2026年度)までの卒業者には卒業後5年間の経過措置が設けられており、卒業後5年の間は介護福祉士の資格を有することとし、当該5年間のうちに国家試験に合格するか、介護現場に5年間従事するかのいずれかを満たすことにより、引き続き介護福祉士としての資格を有することができるとされている。
どちらにしても介護職の最上位資格が介護福祉士であり、その国家試験が昨日行われた。
あいにく昨日は日本上空には記録的寒波が入り込み、全国の広い範囲で大荒れの天気になった。北海道の介護福祉士試験会場でもある札幌市も100cmを超える記録的大雪で、JRや路線バスが運休になるなどの交通障害が出ており、受験生に影響がなかったかが心配である。
交通障害で到着が遅れた人には、試験時間をずらすなどの救済措置が取られた例はあるが、試験日そのものが別の日に振り替えられた例は過去にないので、昨日も試験は行われたのだろう。

昨年2025年1月に行われた第37回介護福祉士国家試験は、受験者数7万5,387人に対して、合格者数は5万8,992人となり、合格率は78.3%であった。
今年の試験にはいったい何人が受験し、そのうちの何人が介護福祉士として巣立っていくのだろう。
今回の第38回試験から、介護福祉士国家試験に「パート合格制度」という新しい仕組みが導入され、試験の一部科目群に合格すれば、最大2年間そのパートの受験が免除されるという、働きながら学ぶ人を応援するための制度が取り入れられている。特定技能・介護の資格で働いている外国人材の方々にとっては、試験問題の読み取りに苦労して、時間が足りずに不合格となるケースがあるが、科目を絞って2年間で試験をクリアすればよいというこの制度は歓迎する人が多いだろう。
合格発表は3/16(月)の予定だ。受験された方はその日まで気が気でないだろう・・・。
だが心してほしいことがある。仮にめでたく合格したとしても、それは始まりであって終わりではないということだ。資格は仕事をしてくれないのである。
介護福祉士という資格を得たという誇りを抱くことは大事だが、その資格とその誇りに見合った正しい知識と優れた援助技術を身に着ける努力を怠らないでほしい。
介護のプロとして・・・それも最上位資格を得た介護のプロとして、介護サービスを利用する人々に相対したときに、誰に対しても恥ずかしくない対応ができるプロとして関わってほしい。タメ口で対応することが家庭的な対応だという素人の考えを捨て、職業人として介護サービスを利用するお客様に、マナー意識をもって接客し、丁寧な態度と丁寧な言葉遣いを崩すことなく、それでもなおかつ利用者の方々に親しまれる介護の専門職でいてほしい。
立派な介護者になる前に、利用者の方々に感じが良いと思われる介護者となり、そこから自分を磨いてスキルアップに努めてほしい。
そしてどうぞ・・・あなた自身が日本の介護という社会のセーフティネットを支える人になってほしい。
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感動の完結編。
