僕は全国様々な場所で講演を行っている。コロナ禍以後は、オンライン講演も多くなったが、アフターコロナ・ウイズコロナの現在は、会場講演の方が多くなっている。
その理由は、会場講演の方が集中して講演を聴くことができて、その内容が理解出来たり共感できたりしやすいことが挙げられると思う。
さらに会場講演の場合は、そこで他事業者の方と出会い・交流が生まれることも少なくないため、人脈づくりができるという理由もあるだろう。
そのような会場講演で僕の話を聴いてくださる受講者の方で、講演中に居眠りをする人の姿はほとんど見られない。その理由は、僕の講演内容が受講者の方に響いているというよりも、そもそも会場まで講演を聴きに来る人の学習意欲が高いからだと思う。

貴重な時間を削ってまでして講演を受講しようとする人は、講演内容から少しでも実務に取り入れられることを見つけて、自分の仕事内容の充実やスキルアップにつなげようとしている方々である。
そういう人たちは、利用者に対してもより良い対応をしたいと望んでいるだろうし、虐待とは無縁の介護を行っていることは間違いないと思う。
そして介護を職業としている多くの人々は、利用者虐待という行為とは無縁の実務に取り組んでいると思う・・・ところが月単位で見ると、全国の様々な介護事業者で虐待・不適切対応が行われ、逮捕にまで至るという報道が行われている。
毎月そのような報道があると、介護事業そのものが虐待の温床のように見られかねない。もしそうなれば国民の信用を損なう元凶となるし、そんな介護事業に多くの財源支出をすることに対する反対意見が大勢を占めることにつながりかねない。それは介護事業にとって死刑宣告と同じ意味になる。
ところが今朝もまた介護事業者における虐待事件が報道されている。
------------------------------------------------------
岐阜県羽島市のグループホームで入所者に対して暴行を加えたとして、介護士の女が16日、逮捕されました。逮捕されたのは、羽島市小熊町の介護士、中尾厚代容疑者(57)です。
中尾容疑者は今年9月12日、勤務する市内のグループホームで71歳から88歳の入所者男女3人に対して、髪を引っ張る、顔を平手で殴打するなどの暴行を加えた疑いが持たれています。
14日に市役所から情報提供があったということで、中尾容疑者は調べに対し、暴行したことは認めているものの、詳細については「覚えていない」などと話しているということです。
(※11/16(日) 13:57配信の東海テレビ動画ニュースより抜粋)
------------------------------------------------------
介護という行為を仕事として、介護支援のプロとして生活の糧を得ている人間が、顧客である利用者の髪を引っ張ったり、殴打するなどというのは言語道断であるが、そんなことは今更言うまでもないことだ。
そもそも介護職員が利用者を虐待しないことは、良い介護でも何でもなく、極めて当たり前のことであるのにそれができていないだけの話である。
このグループホームがどのような職員教育をしていたのかが問われると思う。グループホームは家庭の延長だからアットホームな対応をしますなんて理念を掲げている場所では、いつこのような虐待・不適切対応が起こっても不思議ではない。
介護のプロとして、お客様である介護サービス利用者に節度ある態度で接するというサービスマナー意識を常に失うことがない職員教育が求められるのである。それを行っていないとしたら、虐待は容疑者個人の責任にとどまらず、事業者責任が問われる問題となろうと思う。
それにしても・・・報道記事の多くが、「介護士」という言葉を乱用しているが、本来そのような職名は存在しない。介護福祉士・・・その資格がない場合は介護職員である。
報道機関としてもっと正しい日本語の使い方をするように注意してほしいものである。
日本のマスメディアは、国の知性を代表するものではなく、単に流行を代表するものに過ぎないのだから、言葉を間違って使うことも仕方ないことなのだろうか・・・。
※筆者の講演予定はこちらからご覧ください。講演依頼はあかい花公式Web右上の✉をクリックしてお気軽に相談・お申し込みください。
※別ブログ「masaの血と骨と肉」もあります。お暇なときに覗きに来て下さい。
北海道介護福祉道場あかい花から介護・福祉情報掲示板(表板)に入ってください。
・「介護の誇り」は、こちらから送料無料で購入できます。
・masaの看取り介護指南本「看取りを支える介護実践〜命と向き合う現場から」(2019年1/20刊行)はこちらから送料無料で購入できます。
新刊「きみの介護に根拠はあるか〜本物の科学的介護とは」(2021年10月10日発売)をAmazonから取り寄せる方は、こちらをクリックしてください。


感動の完結編。
