埼玉の介護付き有料老人ホームで2人の入所者が殺害された事件。
先週月曜日に更新アップした、「防犯意識の欠如が一因と云われても仕方のない殺人事件」では、その事件を取り上げて、防犯対策の一つとして、電気錠のテンキーの暗証番号を定期的・頻繁に変える必要があることを指摘した。
しかしそんなふうに暗証番号を頻繁に変えることについて「強化しすぎると収容所のようになってしまう」という意見があるそうだ・・・馬鹿も休み休み言えと云いたい。
夜間人が寝静まった時間帯に、外部からの侵入者を防ぐために、自宅を施錠するのは当たり前。電気錠を使っているなら、そのロックを解く暗証番号を家族以外の第3者に知られないようにするのも当たり前。
そうであれば有料老人ホームにとって元職員と云えど、退職した従業員は外部の人間に他ならない。
そのような外部の者が、ホームのロックを解ける暗証番号を手に入れたままの状態で、簡単にロックを解除して侵入できるという状態を放置していることこそどうかしている。
そのような状態を創らないように、退職者が出るたびに暗証番号を変えることは常識外れでも、やり過ぎでもなく、ごく当たり前の防犯対策である。そのことが有料老人ホームを収容所化するっていう考えの方が常識外れである。

そのような考え方は人慣れした羆の出没で住民の命が危険にさらされているのに、動物の命を奪う駆除はまかりならんと抗議する輩と同じ考えである。
そもそも防犯のための電気錠によるオートロックでも、日中は施錠を解いておくことはできるわけだし、仮に日中も施錠していたとしても、ホーム内の入所者は希望に応じて外出も面会も自由に行うことができるわけである。
そのような場所と収容所を同列に論ずる頭の中身が理解できかねる。煮詰まっているとしか言いようがない。
私たちの職業は人の暮らしを護る仕事だ。そこでは何より安全に安心して暮らすことができるようにあらゆる対策をとる必要があるのだ。
暗証番号を頻繁に変えて周知するのは手間がかかるという人がいるが、番号設定は簡単にできるし、変えた際に職員専用の連絡アプリ等で周知すればよいだけの話だ。
そもそも2016年9月に相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で45人が殺傷された事件では、厚生労働省が福祉施設の防犯対策の強化を求める通知を出しているが、そこには暗証番号や鍵の変更も含まれており、その通知をきちんと守っている施設は全国にたくさんあるという事実がある。
そうした事実を踏まえると、事件のあった施設の防犯対策は不十分で、対策が困難という意見は言訳にしか過ぎないと云いたい。
安全と安心のない場所で、尊厳とか権利がどうのこうのと云っても始まらないのである。
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感動の完結編。
