僕が行う、「看取り介護講演」では、「生きるを支える」というサブテーマをつけることが少なくない。
そのテーマに触れた人の中には、「それはどんな意味だ?」とか、「介護に生きることを支える機能や力なんかあるのか?」といった疑問の声を挙げる方もいる。
だがその意味はそんなに重たいものではない。単純に看取り介護は、死のための支援・援助ではないということを明らかにしたいだけである。
息を止める瞬間まで生き続ける人の、「生」をいかに支えるのか。尊厳を持つ人としての生き方を、息を止める最期の瞬間まで支えようとするときにしか見えないものがあるはずだから、それを探し続けようという意味でもある。
僕たちが看取り介護の場で見送る人たちは、ひとり一人がそれぞれ異なる生き方をしてきた人たちである。そこで僕たちは実に様々な人生を垣間見ることになる。
そんなふうにいろいろな生き方があり、そこには僕たちが想像もできない貧困や苦しみ、悲しみも垣間見ることがある・・・そうではあっても、僕らが介護支援の場で手を差し伸べる瞬間から先に、出来る限りその人々にとって良い人生が生まれるように僕たちは関わっており、これから先もそんなふうに関わろうとしている。
息を止める最期の瞬間まで、人としてこの世に生まれ・生きてきてよかったと思えるような関わり方をしたいという意味が「生きるを支える」なのである。

僕は介護業界に40年以上関わってきている。その中でこの業界の良い面も、悪い面も両方見てきている。
そこでは、「こんな仕打ちを受けるなら長生きしなければよかった」と云いながら人生を終えていく人も居た。
そんなことを起こさないように、そんな哀しい介護の当事者に自分自身がならないように、サービスマナーをはじめとしたサービスの質にこだわった介護支援を目指してきた。そのことを看取り介護というステージでも大事にすることが生きるを支えるという意味だ。
だから僕の看取り介護講演は、看取り介護の実践論を通じて介護支援そのものを考えることができる内容になっている。看取り介護というステージを通じて、人に相対する職業の本質を考えることができると思う。
限りある命の最終ステージに向かい合う使命と責任。そんなことを実感できるエピソードを伝えている・・・それは本当の出来事だから、受講者の胸に届いているのだと思う。
※CBニュースの連載・「快筆乱麻masaが読み解く介護の今」の最新記事が10/30にアップされています。

今回のテーマは、「サービスマナーの欠如は、有能人材をバーンアウトさせる」です。文字リンク先を参照願います。
※筆者の講演予定はこちらからご覧ください。講演依頼はあかい花公式Web右上の✉をクリックしてお気軽に相談・お申し込みください。
※別ブログ「masaの血と骨と肉」もあります。お暇なときに覗きに来て下さい。
北海道介護福祉道場あかい花から介護・福祉情報掲示板(表板)に入ってください。
・「介護の誇り」は、こちらから送料無料で購入できます。
・masaの看取り介護指南本「看取りを支える介護実践〜命と向き合う現場から」(2019年1/20刊行)はこちらから送料無料で購入できます。
新刊「きみの介護に根拠はあるか〜本物の科学的介護とは」(2021年10月10日発売)をAmazonから取り寄せる方は、こちらをクリックしてください。


感動の完結編。
