その言葉は格闘家の最強チャンピオンを指す言葉ではなく、そもそも他者を称賛する言葉ではない。

無敵の人」とは、社会的に失うものが何も無いために、犯罪を起こすことに何の躊躇もない人を意味するインターネットスラングである。

2008年にこの言葉を初めて使い広めた西村博之氏(2チャンネルの創始者)は、「彼らは欲望のままに野蛮な行為に手を染めるようになり、そしてそのような人間を制限する手段を社会は持っていない。」として警鐘を鳴らしている。

昨日、石破首相の会見映像を見て、僕は思わずその言葉を思い浮かべてしまった。
7/21の首相記者会見
この人は政治的な、「無敵の人」ではないのかと思ってしまったのである・・・勿論、犯罪者という意味ではない。この首相は政治的欲望のまま民意を無視して権力に居座り続け、それを制限する手段を誰も持っていないという意味だ。

7/20に投票が行われた参議院議員選挙では、長年自民等の支持者であった人が他党候補者に投票する姿が多々見られた。現に僕の友人・知人も今回だけは他党候補者に投票するという人が多かった。

それはひとえに自民党を支持しないのではなく、石破内閣という現政権を支持できないという人たちである。

その主な理由は、財務省の傀儡政権のようになっている現政権は、国民の暮らしを無視して、財源である消費税を護り、さらに物価高と経済低迷を無視して増税路線の突き進む政策一辺倒であり、なおかつ中国にべったりすり寄る政策に偏っているからである。そのことに嫌気がさして現政権にNOを示す投票行動をとった人が少なくないのだ。

しかしそうした民意を無視して首相の座に座り続ける人がいる限り、日本の民主主義は機能不全だと云わざるを得ず、民意を国政に反映する手段は事実上無きに等しいと云わざるえを得ない。

そんなことで良いのだろうか。この状態が続けば、国民は投票に行くという行為を無駄と考えるようになり、次回の国政選挙からは投票率が下がってしまうかもしれない。介護業界団体に所属する人の投票率も決して高くないので、益々その低下が懸念される。それは民主主義の危機でもある。

ところで昨日アップした、「国政選挙で介護関連立候補者に票が集まらない理由」でも書いたように、介護業界関係者に票が集まらない理由の一つに、介護業界全体の投票率の低さがあることを指摘した。

全国の介護・福祉団体を駆けずり回って、そこで多くの人が応援の声を挙げ、握手の手を強く握り返しても、それらの人のうち投票所に足を向ける人は3割程度だろうから、業界団体だけにアピールしても国政選挙では当選しないのだ。

ではどうしたらよいのかというヒントが、前回の衆議院選挙で新人当選を果たした人が示してくれているように思う。

神奈川20区選出議員・大塚さゆり氏は、もともと香川県の出身だと記憶している。社会福祉法人の理事長を父として育った彼女は、新しい特養を経営するために神奈川県に転出したのではなかったか。

大塚氏は、数年前僕の著書「人を語らずして介護を語るな〜THE FINAL 誰かのあかい花になるために」の出版記念シンポジウムにパネリストとして参加してくださった縁で、僕と知り合いになった方だ。

彼女の選挙活動は、介護業界にアピールするものではなく、衆議院の解散が決まる前から駅や商店街といった街角に立ち、市民に政策をアピールする草の根運動であったと記憶している。

その活動が功を奏し、現職議員に大差をつけて勝利する結果をもたらしたのだと思う。

今後、議員として国政に関与しようという介護業界関係者は、介護・福祉業界を背負ったり・頼ったりするのではなく、介護という職業が国を支えるセーフティネットであることを広く国民にアピールして認めてもらうことが必要だと思う。

そういう人を大いに応援したいものだ。
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