介護保険制度創設以降、介護サービス利用者と介護事業者は契約によるサービス提供に変わった。
そこではサービスの内容や料金等、様々な約束事を介護事業者と利用者間で交わすわけである。
しかし最も大事なことは、私たち介護事業関係者はお金を頂いて介護サービスを提供するプロなのだという矜持を持って契約を交わすということだ。プロフェッショナルとしてふさわしい知識と技術をもってお客様である利用者のケアに従事し、利用者の生活の質を向上させるということである。
それを忘れては、介護サービスなど何の意味のないものになってしまう。
自立支援を唯一無二の御旗にしてはならない。頑張らばなければ寝たきりになるぞと脅しながら、利用者の尻を叩き続けるという契約をしているわけではないのだ。
自立支援も大事だが、それと同時に自立できなくなった部分に温かい手を差し伸べて、生活の質を低下させないように、暮らしが不便にならないように寄り添うという契約を交わさねばならない。
心身の状態が悪化する危険性の身にスポットを当てて、脅迫的な暮らしを送らせるような対人援助者であってはならない。私たちは北風ではなく、太陽のような存在にならなければならないのである。
介護サービス利用者の方々とは、私たちの光を求めて顔の向きを変え続けるひまわりのような存在なのだ

私たち対人援助のプロは、ひまわりが見つけられる光を放つ存在であらねばならない。
だから介護サービスの契約も「ひまわりの約束」だろうと思う。
人生は愉しむためにはあまりにも短いが、悩み続け脅し続けられるとしたら余りにも長い苦しいものになる。
そうしないための介護事業であることを忘れてはならない。
私たちは手を差し伸べすぎることを恐れずに、手を差し出すタイミングが遅きに失することを恐れるべきだ。
対人援助のプロとは、手を差し出してもらうことのできなかった利用者の恐怖・哀しみ・絶望をおもんばかる存在でいなければならない。
ひまわりの約束を護り、その責任を果たす存在でなければならない。
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感動の完結編。
