今日から7月・・・昨日までで1年のちょうど半分が経過した。

いつものことながら時の流れは振り返ると速い。自分もその時の流れに乗って、どんどん年を取っていく。時代の波に乗り遅れないように頑張ろう。

さてLIFEの新フィードバックが開始されて丸7カ月を経過した。事業者フィードバックは、2024.11.26〜科学的介護推進体制加算ADL維持等加算個別機能訓練加算栄養アセスメント加算口腔機能向上加算から開始され、12月に入ってからリハビリテーションマネジメント加算も追加された。

さらに利用者フィードバックは、2025年1月31日から掲載が始まった。

その内容をみると、事業所フィードバックは自施設・事業所の利用者の状態の変化や、全国の同じサービスの介護施設・事業所における相対的な位置について、図やグラフで表示されている。下記画像を参照願いたい。
LIFE新フィードバック
例えばこの画像の左図「誤嚥性肺炎の発症・既往あり」のグラフの「ぶくぶくうがいが困難」の項目について見ると、赤の点線(2024年7月)に比べ、赤の実線(2024年10月)の割合が減っている・・・つまり近直データの状況の方が、前回提出データの状況より良くなっている(ぶくぶくうがいが困難な利用者が減っている)ということになる。

これを見たうえで、改善した理由を各事業者で検討する必要があるということだ。利用者の背景・状態・他サービスの利用状況などを検討したうえで、実施している口腔訓練の効果だと考えられる場合は、今後も口腔訓練を継続していくといった計画を立てることがPDCA活用と言えるのである。

また「歯の汚れ」の項目では、利用者の割合が全国値(青線)よりも高くなっている。つまり全国平均より利用者の歯の汚れが目立つという意味だ。この場合、口腔清掃を重点的に実施していくという対策を考えなければならない。これもPDCA活用である。

PDCA活用についてもっと具体的に何をすればよいのか解説するとすれば、あらかじめフィードバック内容を読み込んで結果をまとめる担当者を決めておき、事業所フィードバックが行われた際に、まとめた結果を職員会議(全体会議等)で報告し、個別のケアプラン作成の際に、「口腔訓練を継続していく」「口腔清掃を重点的に実施していく」などと議事録に記録しておけば良いと思う。

利用者フィードバックは、各利用者について状態の変化が表示されていので、改善・変化なし・悪化などの要因と対策を検討して、各々のケアプランに反映することがPDCA活用として求められる・・・この場合は、アセスメントの参考資料として、利用者フィードバックを記録として綴り、その内容も参考にしてケアカンファレンスを行っているとする議事録を残しておけばよいだろう。

PDCA活用はそれで証明できる・・・今後の運営指導では、科学的介護推進体制加算等を算定している場合、PDCA活用がされているかが重点的に確認されるので参考にしてほしい。

どちらにしても新フィードバックと言っても、LIFEがデータを解析してくれるわけではないし、LIFEがエビデンスを示してくれるわけでもないことを理解する必要がある。

LIFEが解析して示したレーダーチャートを、介護事業者が読み取って独自でエビデンスを探すしかないということであり、実質的にエビデンスを見つけ出す作業は介護現場に丸投げされているのだ。

LIFEはそれだけのシステムでしかない。しかしそのようなオンボロシステムであってもでも、LIFEは決してなくならない。なぜならそこにはたくさんお金(国費)と時間を掛けて、システムの安定化を図っているからである。今更、引き返せないのだ。

その為、介護事業者の(非常に面倒くさい)LIFE対応は、今後ずっと必要とされることになる。そこは我慢せねばならない。

介護事業者並びに担当者は、LIFEへの情報提出とフィードバックのPDCA活用は、あくまで加算算定の要件と割り切って行うしかない。

まかり間違ってもそこからエビデンスが生まれるという勘違いをしてはならない。
CBニュースの連載記事・快筆乱麻masaが読み解く介護の今(114)が6/30更新アップされました。
快筆乱麻・masaが読み解く介護の今
今月のテーマは、「信頼を失いかねない介護事業での人権侵害」です。文字リンク先を参照ください。
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