介護人材不足に解消の目途がない今日、介護職員ができるだけ長く働き続けてくれることは極めて重要である。

とはいっても、仕事を満足にこなせず利用者に対する対応も不適切で、周囲に悪影響を与えて職場環境を悪化させる人間が定着しても始まらない。

職場の雰囲気を悪化させる仕事ができない介護職員を数合わせのために置いておかずに、適切な方法で見極めて、試用期間中に客観的に合理的な理由をもって解雇することも必要になる。人材マネジメント及び人材育成には、そうした視点も不可欠だ。

何よりも人材不足が解消されないからこそ介護実務の生産性向上が求められることを忘れてはならない。それは介護実務に精通して、適切な利用者対応ができる職員が増えることでこそ実効性が生まれるのだから、そういう介護職員を増やして定着させねば意味がないのである。

だからこそ目的とするのは人材育成ではなく、人財育成なのである。それは単に介護実務がこなせる人材を育てるという意味ではなく、介護実務の基本をきちんと伝え、そこから介護の本質・真髄を見出せるようなポリシーを生む動機づけを与え、将来は後輩を育て導くことのできるような人財を育てるということだ。

そのような考え方に基づいて今年の七夕の日・7/7(月)14:00〜16:00の予定で、鳥取県老人福祉施設協議会・令和7年度研修として、「介護事業における人財育成のポイント」をテーマにしたオンライン講演を配信する。
鳥取県老人福祉施設協議会職員研修
昨日はその講演スライド(PPT)を完成させて、配布資料を事務局に送付して現在点検してもらっている。

講演配信日までまだ間があるので、配布資料を見ていただいて意見があれば伝えてもらい、さらに希望に沿った内容に修正することも可能だ。

今回はリーダー職が新人等に教育するというより、一般の介護職員が後輩にどのように介護実務を教え、適切なケアに結びつくように指導できるかということがテーマであり、介護実務そのものの基本を伝えるところから始めている。

例えば食事介助とは立ったままで行ってはならないという基本が伝えられていない介護事業者が多い。車いすは移動ツールであり、長い時間座っていられるツールではないことも教えられていない。

それらの基本を正しく伝えたうえで、そうした基本を伝えるための介護マニュアルの在り方、介護マニュアルを使ったOJTの在り方、パワハラとされない叱り方etc・・・多岐にわたっての人財育成を120分で伝える内容としている。

この研修の案内と申し込みは、鳥取県老人福祉施設協議会職員研修申し込みフォームから行うことができる。

参加費は、会員が1.000円。非会員が2.000円となっており、鳥取県老施協の会員でない方も参加可能のようだ。

興味のある方は、是非文字リンクを貼り付けた申込フォームに入って申込みいただきたい。

鳥取県の介護関係者の皆様にエールを送る動画、「LOVE〜明日へつなぐ介護・鳥取県」を作成しているので下記より参照いただきたい。

それでは鳥取県の皆様、今年の七夕の日はオンラインで愛ましょう。
株式会社マイナビさんが運営するポータルサイト、メディカルサポネットの連載、菊地雅洋の一心精進・激動時代の介護経営の第7回配信記事が6/20にアップされました。
菊地雅洋の一心精進・激動時代の介護経営〜Vol.7
今回のテーマは、「骨太の方針2025に明記された介護報酬引き上げ方針を読み解く」です。下記目次を参照してください。
期中改定
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