天皇誕生日の振り替え休日となった今日・月曜日・・・暦通りに休みをとれる人は3連休の最終日をどのように過ごしておいでだろう。
介護関係者の方はどの職種の方であっても、利用者の様々な感情と向かい合いながら、精神的にも負担が多い業務を行っていると思う。だからこそ休みの日は仕事を忘れて体と心を休めてほしい。
だがシフト勤務の方々は、そうも云ってはいられない。世間の暦と関係なく忙しく働いている人が多いことだろう。
最近は人手が足りていない介護事業者が多いために、事務職などが休みの日に介護職だけ数多く勤務配置することも難しく、土日祝祭日はいつもより業務負担が増えているのかもしれない。
そういう人たちが少しでも報われる世の中であってほしい。給与改善につながる介護報酬体系の見直しは、そのために不可欠な問題であり、それが実現できるように僕自身も声を挙げ続けたいと思う。
自分の立場も声も、あまりにも小さなものだとあきらめずに、たくさんの介護関係者がそうした声を様々な場所で挙げ続けてほしい・・・ネット社会はそうした声が、思わぬ場所に届く可能性を秘めた社会であることを忘れないでほしい。
それにしても最近の介護職人材不足は深刻である。新規に立ち上げた事業者の募集に全く応募がないということも珍しくない。
だからこそ人材が集まる職場環境を真剣に考えて、そうした環境整備に本気で取り組まねばならない。他の介護事業者との差別化を図るということは、人が集まる介護事業者になるための絶対条件である。
さらに考えねばならないことは、介護人材の成り手は増えないどころか減ると想定せねばならないことだ。望まぬこととはいえ、介護実務の場からは今以上に人手が減ることを想定し、その中で現在と同様もしくは今以上に業務をうまく回していかねばならない。
人手は減る中で介護職員の業務負担が増大し、疲弊する場所には職員が張り付かなくなり、事業継続は困難となるということを経営者や管理職は危機感を持って考えねばならない。
そのうえで、一旦張り付いた人材・・・特に介護事業者にとって戦力となる人財、宝と云える人財が定着する職場環境を整備する必要がある。

そのためメディカルサポネットの連載、「菊地雅洋の一心精進・激動時代の介護経営」の最新記事のテーマは、「離職防止〜従業員の定着率が向上する職場環境」としている。
間もなく4月を迎え、介護事業者には介護福祉士養成校の卒業者をはじめとして数多くの人材が入職してくる。
その人たちは人材から将来、人財に育っていく可能性がある人であるにもかかわらず、5月病などを理由に毎年決して少なくない人数の人たちが数カ月で介護事業者を離職していく。そうさせないためには何が必要なのだろう・・・そうしたことにも触れた最新記事である。
介護事業者の人材確保と定着のヒントになるように願いながらまとめた記事なので、是非参照していただきたい。
職員募集に応募が増えない時代に向けた新しい介護事業の在り方を模索して創り上げないと、日本というこの国の社会のセーフティネットが綻ぶのだから、多くの介護事業者及びその経営者の方が、介護事業経営の新戦略を練っていただきたいと思う。
今回の記事がそのヒントになることを願っている。
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