つい最近新年のあいさつをしていたと思ったら、1月も今日で最終日・・・時の流れはアッというまですね。

僕の仕事の予定も慌ただしく消化されていき、いつも忙しい気がしていますが、それは流れていくのではなく。積み重なっていくのだと信じています・・・特に情報と知識を伝える研修は、確実に積み重なってこの国の介護の品質を少しでも向上させる方向に繋がっているのだと信じたいものです。

さて、昨年12月から始まった函館介護福祉道場あかい花(全6回)も、2月の今年度第5回目:2/17(月)と6回目:2/18(火)の両日に渡って行われる講演が今年度の最終講演となります。
函館介護福祉道場あかい花Vol3
案内ポスターと申込書は、こちらの文字リンクをクリックしてください。)

最終2講演は亀田交流プラザ講堂で行う予定となっているが、対象職種とテーマは以下の通りである。

2/17(月)17:30〜19:30施設・居宅ケアマネジャー向け講演、「目指せ!介護支援専門員中の介護支援専門員〜君のケアマネジメントに根拠はあるか〜人生会議・ターミナルケアマネジメント

2/18(火)17:30〜19:30介護事業者に所属する看護職員向け講演:「介護事業に従事する看護職員の役割

上記のように2/18の講演は介護事業者に所属する看護職員向けの講演です。こうした講演の試みは初めてのものです。

おそらく全国を見渡しても、介護事業者所属の看護職員(福祉看護職員)に対象を特化した研修会は珍しいのではないでしょうか。しかもその講師が医師や看護師ではなく、ソーシャルワーカー出身の元・社福総合施設長というのですから異例と感じる人も少なくないでしょう。

一体どんな話をするのだと興味を持つ方もいるのかもしれません・・・ということで当日僕が福祉看護職員に伝える内容は以下の通りです。

2025年以降の我が国では、75歳以上の人口増は落ち着くが、85歳以上の人口が伸びていきます。そのため高齢者の重度化リスクの急増と「支え手」が財政面でもサービス人材面でも急速に縮小していくことになるため、制度改正・報酬改定(介護・医療)はこの問題の解決を図る方向で行われます。

具体的には入院治療は本当に必要な人のみとし、医療から介護への付け替えを進め、療養の場は自宅や特養・GH・サ高住などの居住系施設=暮らしの場へ移っていきます。今年度から求められた協力医療機関指定義務化(経過措置有り)もそのような流れの中での改正で、特養入所者が入院しても、長期入院せずに2週間以内に退院する流れが創られていきます。つまり治療の途中で特養に帰ってくるのです。

このように介護サービスに医療が深く食い込んでくるため、施設サービス及び居宅サービス両者に所属する介護職員も、基礎的な医療知識が求められます。

その為、看護職員は介護職等への教育係として、介護職が知っておくべき医療知識をわかりやすく説明するスキルが求められてきます。例えば糖尿病の人になぜ血糖値管理が重要になるのか、それをしないとどうなるのか、心不全発作を起こした病歴のある方に注意すべきケアのあり方は何かetc.

函館あかい花看護道場では、これらの伝えるべき内容を確認するとともに、日常ケアの基本であるにも関わらず浸透していない知識として、車いすの正しい使い方、間違った方法で行われていることが多い食事介助の方法、求められる座位アセスメントについて伝えます。

また我が国の今後の最大の課題は、多死社会に備えて看取り難民を生み出さないことです。その為には、死ぬためだけに医療機関に入院するのではなく、高齢者の暮らしの場がそのまま看取り介護・ターミナルケアの場にある必要があります。その為の基本知識を伝える予定にしています。

ということで興味のある方は是非2月18日(火)17:30〜19:30函館市亀田交流プラザ講堂までおいでください。
CBニュースの連載、快筆乱麻!masaが読み解く介護の今第109回連載テーマは、世代間ギャップどころではない介護経営の今後の壁です。
快筆乱麻快筆!masaが読み解く介護の今
1/30更新アップされています。是非ご覧ください。

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