先週水曜日(1/15)、兵庫県警尼崎北署が特養の元職員を逮捕したというニュース報道があった。

インターネットのMBSニュースでは以下のように伝えられている。
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特別養護老人ホームで、入所する女性の顔面を殴った疑い。元介護士の男を逮捕です。
傷害の疑いで逮捕されたのは、兵庫県尼崎市の特別養護老人ホーム「サンフォート武庫之荘」で介護士として働いていた谷口義之容疑者(68)です。
谷口容疑者は去年2月の未明、入所していた女性(89)の顔を素手で複数回殴るなどの暴行を加え、急性硬膜下血腫や左腕の骨折などの重傷を負わせた疑いがもたれています。
警察によりますと、女性には右半身のまひがあり、谷口容疑者は当時、排せつを介助していたということです。
女性の親族から警察に相談があり、事件が発覚。取り調べに対し谷口容疑者は「介助を拒否して抵抗したので振り払った。暴行していない」と容疑を否認しています。
施設の担当者は「警察の捜査の進捗を見守って対応したい」とコメントしています。
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暴力事件が起きたサンフォート武庫之荘
被害者は、『急性硬膜下血腫左腕の骨折』という重傷を負っているのだから、『暴行していない』という言い訳は通用しないだろう・・・それにしても右半身まひの89歳の要介護高齢者に対し手を挙げ、それほどひどい怪我を負わせるという行為に至る心境が理解不能だ。

カッとしたでは済まされない問題であり、介護職としての適性云々の前に、人として許されない行為に至る人格として欠陥のある人間が特養職員として紛れ込んでいたとしか思えない。人として恥ずべき行為という以外、言いようがない。

こうした事件を起こす特養の、日ごろの職員教育はどうなっていたのだろうと思う。利用者に対するタメ口対応を許さないように、きちんとサービスマナー教育を行っている特養ならば、このような事件は起きないのではないかと思う・・・逆に言えば、タメ口対応は家庭的な雰囲気を醸すもので有りだとしている特養ならば、こうした事件が起きるのもなるほどだなとしか思えなくなる。

介護サービス利用者は、「お客様」であるという意識づけを行い、顧客に対する丁寧な対応が当たり前になるような介護事業を創っていかないと、いつこうした事件が起きて経営危機に陥るかわからないという危機意識を持ってほしい。

それにしてもこの事件を伝える報道記事に見られる介護士って言葉・・・これはいつから誰が使い始めたのだろう。

本来このような言葉はなかったはずだ。国家資格を持つ者は介護福祉士であり、それ以外は介護職員と表記すべきではないのか・・・。

事実を伝える報道機関が、勝手な職名を創り上げて喧伝しているように思えて不快になる・・・それは考え過ぎなのだろうか。


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