僕が住む北海道登別市は今、青空が広がり穏やかな天気となっている。気温も24度程度で過ごしやすい日である・・・なんて書き出すと、台風が近づいている地域の人からすれば、随分のんきなことを書いていると叱られるかもしれない。

それはそうだ。このところ毎年のように大きな自然災害が起きているが、今回の台風も心配である。

台風10号は午前11時現在、天草市付近にあって、時速15キロで北へ進んでいるらしい。

非常に強い台風の接近に伴って、九州南部ではこれまでに経験したことがないような暴風や大雨となる懸念が広がっている。この台風は今後、進路を東に変えて、来週初めにかけて日本列島をゆっくり横断し、各地で猛威を振るう可能性もある。

台風にともなって、大雨・河川の氾濫・土砂崩れ・・・その他予測もつかない自然災害が起きる可能性がある。停電や断水などのライフラインへの影響も懸念される。
台風10号の警戒が必要な地域と時間帯
この台風の影響を受ける地域の方々は、すでに十分なる警戒をしていることと思うが、不測の事態が起こることがないように祈るのみである。

介護サービス事業にも、この台風の影響は大きいと思うが、現在は全事業所がBCPを作成済みのはずなので、自然災害に対応した対策と行動を、全従業員で今一度確認し直してほしい。

台風が接近している地域では、通所サービスは休止せざるを得ないだろう。この場合、ひとり暮らしの高齢者などは、サービスが利用できず、ひとりで家の中に籠っていることに不安を持つ人もいるので、相談に乗るなどの対応も十分に行ってほしい。

場合によっては、安全な場所にあるショートステイ事業所の緊急利用という対策も考えられる。緊急短期入所受入加算の対象となるケースは、あらかじめ担当する介護支援専門員が必要性を認めている場合以外にも、「やむを得ない事情により、事後に介護支援専門員により当該サービス提供が必要であったと判断される場合」も対象となるので、担当ケアマネやショートステイ事業所が臨機応変に対応を考えていただきたい。

ちなみに台風の影響が少ないとして営業を続けている通所サービス事業所でも、公共交通機関等が停止されている影響で道路が混雑して、送迎時間がいつもより長くかかり、サービス利用時間に影響が出るケースもあると思う。

この場合は新ルールが適用可能だ。今年度の基準改正で、「降雪等の急な気象状況の悪化等 により、利用者宅と事業所間の送迎に平時よりも時間を要した場合」については、計画上の所要時間よりも、やむを得ずサービス提供時間が短くなった場合にも、計画上の単位数を算定して差し支えないものとされているので、その適用も念頭においてほしい。

僕自身のことで言えば、幸いなことに台風10号発生・通過期間中に移動予定は入っていない。近直の移動予定は来週金曜日(9/7)の東京講演のための移動だから、この台風の影響はないだろう。

8/21に愛媛県から帰ってきて以来、9/7まで出張移動がないが、これは結構珍しいことだ。こんなに長い期間、自宅で過ごしていることはめったにない。それはある意味、ラッキーなことであるのかもしれない。

台風が北海道に近づく頃は温帯低気圧に変わって、道内は大きな影響を受けないだろうが、影響のある地域の方はくれぐれも身の危険がないようにご注意いただきたい。

皆様の安全をただただ祈るのみである。
快筆乱麻masaが読み解く介護の今
※CBニュースの連載、「快筆乱麻masaが読み解く介護の今」が8/29:5時にアップされました。今月のテーマは、「介護福祉士国試・パート合格導入への懸念」です。文字リンク先を参照ください。


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