一昨日8/17(土)午後4時頃、長野市大豆島の市営団地の駐車場で、通所介護「ニチイケアセンターまめじま」の送迎車が出火する事故が起こった。

中には4人が乗っていて、うち2人が救急搬送されたが、101歳の女性利用者が全身やけどを負い、従業員の女性(56)が意識不明の重体だという。他の2名の利用者は自力で脱出してけがはなかったそうである。
炎上した通所介護送迎車両
このニュースが最初に流れたとき、火災は車両内部から起きたと報じられていたが、その話を聴いたとき、なぜ火元が車両内なのかと首を傾げた。

その後、伝わってきたのは、エアコンから煙が噴き出した後、ボンボンと大きな音がして、炎が噴き上がったというもの・・・この暑い時期だから車内エアコンは常時オンとなっていたろう・・・だからといってそこから出火するという事故など聞いたことがないし、現在の日本のテクノロジーで、エアコンを最大限にオンにし続けたからと言って、火が出るような杜撰な設備などあり得ないと思い、さらに首をかしげてしまった。

この通所介護事業所の経営母体である株式会社ニチイホールディングスは、役員室名でデイサービス送迎車の車両火災に関するお知らせを公表しており、「消防の協力のもと出火原因の究明に努め、事故の再発防止の徹底に全力をあげて取り組んでまいります。」としているが、同じような事故が繰り返されないように、是非その原因を広く周知していただきたいものだ。

それにしても事故結果は重大だ。意識はあるが大けがを負ったとされる利用者の方は101歳とご高齢である。今後の回復を祈りたいが、体にはかなりのダメージであろうし、後遺症も心配される。何より今現在もやけどの痛みで大変な苦しみを感じているだろう。本当に可哀そうだ・・・。

意識不明の従業員の方も心配である。彼女には何の非もないだけではなく、彼女は、自らの危険を顧みずに101歳の利用者を救助しようとしたことによって火傷を負ったものであり、その責任は十分すぎるほど果たしたといえると思う。

女性利用者は歩行ができない方で、車両後部に固定されていたとのことだから、車いすの固定を外して脱出させる時間的余裕もなく、何とかシートベルトを外して抱えて車外へ身を脱出させたのだろう・・・その救助行為もエアコン付近から炎が噴き出し、火が社内全体に広がっている最中に行われていたものと思える。

さぞや怖くて熱かったであろう・・・それは強い使命感がないとできない行為であると思う。

そういう方の命が何とか救われることを願いたい。神に祈る思いである・・・。
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