介護支援専門員の資格更新研修について、様々な議論が繰り広げられている。

多忙なケアマネ業務に支障が出るほど時間がかかる・・・費用負担が重すぎる等々。

しかしその見直しの具体論がほとんど示されずに、スピード感のないくだらない議論が繰り返されるばかりである。

おせっかいにも、全国一律の講義の動画をいつでもどこでもオンデマンドで視聴できる環境を整え、その視聴をもって修了したとみなす科目を設けるなんていう意見もある。

それをしたって眠って終わりの、アリバイ作り受講者が増えるだけだろう。
眠たいケアマネ更新研修
講師の質の差も大きく、たいした耳寄り情報もない資格更新研修は、「費用が高い」・「時間が長い」・「回数が多い」と評判は最悪である。

しかしこれらの問題を論ずるケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会は、動脈硬化が進んで硬直的思考回路しか持たない委員ばかりだから、評判最悪の更新研修を廃止する考え方を持てない。いきなりの廃止は乱暴すぎるなんて意見が正論だとまかり通っている。

だが考えてほしい。介護支援専門員の資格更新研修は介護保険制度開始当初から存在したわけではない。制度施行後6年もの月日を経た2006年(平成18年)にいきなり導入されたのが、この資格更新制度だ。

何もないところから、効果が必ずあるとも言い切れない資格更新研修を、ケアマネの業務時間を削って、費用負担も負わせて新規に受講義務としたことの方がよっぽど乱暴だったと言えるのではないか。

その乱暴すぎた研修をやめてしまおうというのは、元の状態に戻すに過ぎず何も乱暴ではない。

そもそも資格更新研修は、有資格者のスキルを担保しないことは、すでに他の資格で証明されている。

ケアマネと同じように資格更新研修受講義務があった教員について、2022年5月11日に、参院で 教育公務員特例法と 教育職員免許法の改正法が可決・成立し、同年7月以降の教員免許更新制の廃止が決定したという経緯がある。

これにより10年ごとに受講が義務付けられていた、30時間以上の更新講習を行う必要がなくなり、ほとんどすべての教員は、その無駄な時間と無駄な費用負担がなくなったことを歓迎しているのである・・・それで教員のスキルが低下したとでもいうのだろうか。

そもそも人の命を護る医師や看護師は、原則として資格更新が必要ない。

何故ケアマネだけが、資格更新制度がないとスキルが担保できないと考えるのだろう。

必要な情報はリアルタイムで誰もが手に入るネット社会において、まともな仕事をしようとするケアマネは、糞にもならない講師の話を聴くより、ネットで有用な情報を手に入れている・・・そんなことさえしないケアマネは、研修を受講しても寝て終わりである。

どちらにしても資格更新のための研修なんて必要ないのである・・・それを廃止できないのは、研修開催で得られる金銭対価に固執しているとしか言いようがない。

利権に群がるハイエナのような連中が、ケアマネ資格更新研修を残存させようと躍起になっているのである。

その姿はこの世の中で最も醜い姿であると言って過言ではない。


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