僕の今年最後の講演は、昨日26日に道内西興部村(にしおこっぺむら)で行った、「介護事業における組織作りと人づくり」がテーマの講演であった。
西興部村は北海道オホーツク総合振興局管内の北部に位置し、総人口が千人にも満たない小さな村である。
特別豪雪地帯にも指定されている村で、冬季は-30℃前後の気温が観測されることが珍しくない地域である。そんなふうに僕が住む登別よりはるかに雪深く寒い地域であり、
その村にある特養で虐待事件が起こったのは昨年5月のこと。(参照:西興部村虐待特養施設長の言い訳に見る問題の本質)
参照記事で紹介した発言を行った施設長はじめ、当時の理事長なども責任をとってすでに退任しているそうだ。
今回僕は村の依頼を受け、当施設の立て直しに一役買うために同施設の現在の役員や評議員・幹部職員などの研修講師として同村を訪れた。重責を担っていることを十分理解して昨日は演壇に上がった。
ということで現在僕はその講演を終えた翌日の移動の真っ最中である。今、旭川駅で乗り換えた札幌行きの列車の中でこの記事を更新している・・・ちなみにJR列車移動の往復行程は下記の画像の通りである。
往復料金は19.070円。しかしこの行程はあくまで東室蘭〜名寄までの移動行程でしかない。
西興部村にたどり着くにはまだ先があり、名寄駅で列車を降りた後は、バス移動1時間ほどで西興部村にたどり着くことになる。つまりJR東室蘭駅を起点にすると5時間20分以上かけてやっとたどり着けることになる。
道内移動といっても北海道は広いので、このように東京に行くよりはるかに時間がかかるというケースは少なくはない。
だが自宅から遠い西興部村のある地域は、僕にとっては思い出深く、懐かしい地域でもある。
昨日降り立った名寄市は、僕が高校1年生の夏まで通った名寄高校がある場所だ。
僕は名寄からバスで約1時間ほどの場所に位置していた下川鉱山町という場所に住んでいた。高校1年生の途中まではそこから通学していたのである。(※その後僕は岩美沢市に引っ越したため、高校も岩美沢西高に転校した)
僕が住んでいた下川鉱山町は、鉱山の閉山とともに人が住まない場所になっているが、下川町自体は名寄からバスで30分ほどの位置に存在している。西興部村への移動途中に、その下川を通ることができて嬉しく、懐かしかった。
当然のことながら日帰りは不可能なので、昨日は講演後に西興部村内のホテルに宿泊した。
よく考えると、僕が高校生まで住んでいた地元と近い西興部村ではあるが、そこに泊まるのはもちろん、現地に足を踏み入れるのも初めてであった。
昨日は故郷に帰ったような気持ちで、思いを込めて講演を行った後、意見交換会を兼ねて西興部村役場の方とプチ懇親会を行った。(※その時の料理は、masaの地と骨と肉〜先付けに、さあきづけ。)
今後時間はかかるだろうが、新役員のもとで頑張る特養職員の皆様が、基礎知識や技術を刷新してより良い施設ケアにまい進できるようにお手伝いしたいと思う。
ということで西興部村でお愛した皆様、昨日はありがとうございました。それでは良いお年をお迎えください。
そして施設利用者の方々が、良い年を迎えられるように温かい手を差し伸べてください。
(※研修会場件宿泊ホテル・森夢)
※別ブログ「masaの血と骨と肉」と「masaの徒然草」もあります。お暇なときに覗きに来て下さい。
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