今週は愛媛県と宮城県で講演予定が入っている。
今日はこれから羽田経由で松山空港に飛ぶため、新千歳空港の搭乗ロビーでこの記事を更新し、いつもより早い時間にアップしている。
こうして全国各地に出かけるのは旅行ではなく、あくまでも仕事である。そのためスケジュールが詰まっていることが多く、名所・名跡を巡るなどと言った観光をすることはほとんどない。
しかしせっかく足を運ぶ場所である。いつもと違った空間に身を置いているということを実感したいとは思う。
特に木曜日に講演を行う宮城県・角田市は、まだ一度も足を踏み入れたことがない初訪問の地域だ。どんな場所かを実感する何かを目にしたり耳にしたいと思っている。
特に旅先では美味しい食べ物と飲み物に出会うことが何より愉しみである。そういえば宮城県もおいしいものがたくさんあって、冬のセリ鍋はまだ時期ではないが、牛タン・はらこ飯・金華サバなど名物が目白押しだ。今回はどんな食べ物に出会えるだろう。
そういえば、美味しい地酒もたくさんあるなあと考えていたら、無性に宮城県のお酒が恋しくなった。
ということで、先週末急遽購入に走って呑んだお酒がこちらである。

新澤醸造店(大崎市、醸造場所は川崎町)が醸す伯楽星・純米吟醸。

こちらのラベルに書いてあるように、究極の食中酒というコンセプトを掲げているお酒である。
そのため糖度は低めである。最初の呑み口としては、バナナか洋ナシ・・・あるいはメロンといった感じの吟醸香がふわっとくる。そのあと酸味と苦みがシュッときて切れてくる。食事とあわせると、ほのかな若渋感が口の中をリフレッシュしてくれる。見事な食中酒である。
ただし、お酒単体で呑んでもおいしい。思わず「旨いなあ〜。」と言ってしまうこと間違いなし。

スペックは、精米歩合55%・酒米蔵の花・日本酒度+4度・酸度1.6・アミノ酸度1.1・アルコール度数15度。
呑み飽きしないお酒である。
ところでこの蔵は、2019年に全国最年少の杜氏(製造責任者)として入社3年目の22歳の女性を杜氏に抜擢したことでも話題になった。
杜氏のイメージは、どちらかと言えば経験を積んだ年齢が高い男性を思い描くが、それとは正反対の杜氏に酒造りを任せているわけである。このように人材登用にもタブーを造らない蔵が、新時代を生き抜いていくのかもしれない。
特に現在は日本酒新時代と言われている。クラッシックと呼ばれる昔ながらの日本酒は、辛口で重たい感じのものが多い。そのかわり燗にしても旨味があるなど日本の伝統的なお酒と言ってよいが、日本酒初心者にはやや敷居が高い感があり、入り口で日本酒を好みではないと思わせてしまう通好みの味わいだ。
一方でモダン日本酒といわれる最近の流行酒は、「香りが華やかでフルーティー」・「甘酸っぱくフレッシュで果実のような味わいがある」・「冷やしておいしい」などの特徴がある。
しかしその甘さは、糖類のようなベタベタした甘さではなく、さっぱりフレッシュな甘さであり、日本酒初心者でも受け入れやすいものが多い。
こうした日本酒を醸すのは、若いフレッシュな感性が向いているのかもしれない。伯楽星も22歳の杜氏が就任した2019年以後に、さらに美味しくなったように思う。
今回の宮城では、果たしてどんなお酒が呑めるだろうか・・・いやその前に、松山市で愛媛の地酒をしっかり呑んでこなければならない。今から楽しみである。
それでは行ってきます。愛媛と宮城の皆さん、講演会場で愛ましょう。




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