昨日午後2時から配信したオンライン講演、「虐待防止」は168名もの方に視聴いただき感謝申し上げます。

配信元のシステムの不具合で途中講演を中断したりして、お聴き苦しい点があったことを深くお詫び申し上げます。まことに申し訳ありませんでした。今後の反省材料にさせていただきます。

今回の講演では、冒頭から実際に介護事業者を舞台に発覚した過去の虐待事例を複数ケース紹介いたしました。その中にはとても信じがたい卑劣な行為も含まれていたと思います。

このような行為が介護事業とは無縁なものであるようにしなければなりません。1件でもこうした行為が明らかになれば、発覚した虐待は氷山の一角に過ぎず、どこの介護事業者でも似たり寄ったりの虐待・不適切行為が隠されているのだろうと世間から疑われ、場合によってそれは介護事業=必要悪とみなされかねなくなります。

そうなってしまうとしたら、私たちはそういう職業に携わっていることを、胸を張って他者に誇ることができなくなります。むしろそうした仕事をしていることを隠さねばならなくなってしまいます。

あなたの家族はそのことを恥ずかしく思わないでしょうか・・・。
宿
しかし私たちがライフワークとして携わっている対人援助・介護事業とは、そのような恥ずべき職業ではないのです。

介護事業を通じて私たちが職業として行っている行為・仕事は、人の暮らしを豊かにして、人を幸せにする行為に他ならないのです。

それは介護という職業の使命でもあり、その使命を果たしていれば、私たちはそういう職業についていることを誰に対しても誇ることができるはずです。

在宅で暮らす方の中には、担当の介護支援専門員にいつでも相談できることを心の支えに生きている方がいます。胸の内・本音を語ることができる唯一の相手が介護支援者だと語る人も少なくありません。

施設入所者の方の中には、自宅で暮らすことにこだわるあまり、人の暮らしとは思われない劣悪な環境で長年放置状態に置かれていた人が、施設入所をきっかけにして生き方を再生し喜びに満ちた表情を取り戻す方がおられます。

昨日の講演では、母親を特養に預けたことを心苦しく思っていた娘さんのケースを紹介しました。

その娘さんが面会に行くとお母さんが、「昨夜ね、空気が乾燥してるなーと思ってたら、ケアさんがタオルを濡らして干しに来てくれたの。そして部屋を出る時に、布団のズレを直した後、寒くありませんかと優しく声を掛けてくれて、足元を軽くポンポンと叩いて空気を抜いてくれたのよ」と嬉しそうに話す姿を見て、自分のFBに、「介護職の気遣いはもちろんのこと、母親の笑顔が何より嬉しかった。」と書いています。

私たちは難しいことを求められているわけではないのです。ルーティンワークを黙々とこなすだけではなく、そこに「布団のズレに気が付く」という気遣いや、「寒くありませんか」とやさしく丁寧に声掛けする心配りが求められているだけなのです。

そのようなちょっとした配慮と丁寧さがあるだけで、誰かが幸せな気分になってくれるのです。それが介護事業の本質であり、私たちにはそういう結果をもたらすことが求められているのではないでしょうか。

そうした結果をもたらしていないとしたら、そこで行われているのは偽物の介護に似た行為にしか過ぎないのです。

そのような偽物の介護サービスが横行しないように、正しい知識と介護技術をきちんと得たうえで、それを伝えていく義務と責任があるのです。

そういう意味で、今後も様々なテーマでオンライン講演を配信してまいります。また全国どこでも依頼があれば、そうした話をするために足を運んでいきますので、聴きたいテーマの講演依頼の相談を遠慮なくしていただきますようお願い申し上げます。






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