僕は今、新千歳空港のさくらラウンジでこの記事を更新している。

今日は自宅近くの停留所から9:14発の高速バスを利用して新千歳空港までやってきた。これから伊丹空港行きの便に乗り込んで大阪に向かう予定である。

今日は伊丹空港到着後、そのまま空港近くの地域密着型特別養護老人ホーム・アイテラス利倉(大阪府豊中市)さんにお邪魔して、同ホーム主催の地域住民向け・終活セミナー講師を務める予定になっている。

アイテラス利倉さんとのお付き合いはコロナ禍以前からのもので、もう数年続けて社内の職員研修講師を務めている。

今回は初めて社外の方が受講対象となるセミナーということで、いったいどのような方が受講してくださるのか、期待と不安の両方の気持ちが織り交じっている。

一体どれくらいの住民の方々が訪れてくれるのか予測もつかないが、受講人数に関わらず、人生を豊かにする終活という意味を伝えたいと思う・・・終活を話題にすると、そのようなことに気を配るより、人生をもっと愉しんで生きることに気を配るべきだと論評する人がいるが、終活とは単に死に備えることに留まらないのだ。

それはこの世に縁を結んだ人や物や事象など、様々なものを振り返って、お別れの支度をしながら、終末期に向かう自らの生きていた証を確認することでもあり、まさに人生を最期まで豊かにすごるための活動だということを理解してもらえるような話をしたいと思う。

そのような終活の一つとして、人生会議(ACP)の重要性が叫ばれる中、その情報提供を含めた終活セミナーは益々重要性が増してくるが、コロナ禍では感染を恐れた高齢者対象セミナーは完全に消滅していた。

今回はその復活という意味合いも含めて、「終活とは何か〜エンディングをデザインするために」をテーマに話をする予定だ。

地域住民の皆様が貴重な時間を使って、わざわざ会場に足を運んでくれた時間を無駄にしないように、明日からすぐ実践できる終活の具体例を示してきたいと思う。

セミナーの後は天王寺まで移動して、あべのハルカスで懇親会の予定である。

そのあとは定宿に泊まって、明日は上本町の大阪市立社会福祉センターで行われる、大阪市老連主催の看取りケア研修の講師を務める。
大阪市老連主催看取りケア研修会
大阪市老連さんとの付き合いは、アイテラスさんとの付き合いよりもっと長く、東日本大震災の2年ほど前からだったと記憶している。それ以来毎年複数回研修講師としてお招きを受けている。

コロナ禍ではオンライン講演で対応していたが、配信場所は市老連さんが入っている社会福祉センターだったので、緊急事態宣言下でも大阪にはお邪魔して事務局の方とはお会いしていた。そういう意味で、居心地の良い空間で親しい方々とタッグを組んで講演を行うことになる。

数多くの受講者が集う予定なので、本物の看取り介護の在り方を、実務に即してきちんと伝えるように心がけようと思う。

ところで先日ある講演を行った会場で、受講者の方に声を掛けられて、「先生の話を聴いて、鳥肌が立ちました」と言われた。先方の方はどうやら、「感動した」という意味でそう言っているらしい。

しかし「鳥肌が立つ」という言葉は、「総毛立つ」と同じで、激しく恐怖する様子を現すものだ。

鶏の毛をむしると、ブツブツした肌が現れるが、恐怖を覚えると肌がそのようになるという意味で、「鳥肌が立つ」という言葉で表現されるのだ。

つまり、「先生の話を聴いて、鳥肌が立ちました」の本来の意味は、「あなたの話を聴いてぞっとした」という意味であり、本来なら講師に対して面と向かって使うには失礼な言葉と言えるものだ。

しかしテレビ等ではタレントが、感動したという意味で、「鳥肌が立つ」という言葉を使う場面は少なくない。

そういう意味ではもうすでに、「鳥肌が立つ」という言葉の本来の意味は失われて、深い感動を現す意味の言葉になってしまっているのかもしれない。

僕にとってはそのことこそ、「鳥肌が立つ」思いなのである。
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