(株)ブティックスさんが主催する、ケアテック札幌という道内最大の介護・医療展示会には3年連続講師としてご招待を受けている。
しかし最初に呼ばれた年は、新型コロナの緊急事態制限の真っ最中で、受講申し込み者の参加辞退が相次ぎ、会場は人がまばらだった。
昨年は緊急事態宣言は発令されていなかったものの、イベント参加自粛の空気感はまだ強く残っていたので、前年より人出は多かったものの、会場の広さに比すると少し寂しい人出であるような気がした。
しかし今年は3つある駐車場の最大のものは満車で埋まり、会場も人出が多く、講演受講者の数も間違いなく増えていた。(下記画像は展示会場の一風景)

僕は昨日午後3時から、「理不尽なクレームから職員を守るカスタマーハラスメント対策」をテーマに講演を行ったが、あまりメインテーマにならないような地味なテーマの講演であるにもかかわらず、大きな講演会場が満員となった。
受講者の皆様ありがとうございます。
ところで講演会場につながる展示会場では、様々な介護・医療関連の機器類等が展示されていた。
最新のICTやAIロボット搭載機器、介護食関連のブースが多数並ぶ中、僕が一番興味が引かれたブースは、全自動車椅子車輪洗浄機のブースだった。
このブースがなぜ僕の目に留まったかというと、僕がかつて総合施設長を務めていた特養において、車椅子利用者が外出するたびに、帰園時のタイヤ清掃のために、職員が大きな労力をかけていたことを思い出したからだ。
特に外出行事を行うと、たくさんの利用者が一斉に帰園するので、その際にはたくさんの職員がバケツと雑巾を使って、玄関前で車椅子のタイヤ清掃を行う姿が見られた。その姿はとても大変そうに僕の目に映っていたので、当時それを何とかできないものかと考えたことを思い出したのである。

この洗浄機は、利用者が外出から帰った居り、そのまま車椅子に乗ったまま入口スロープから進むだけで、前輪も後輪も自動的に洗浄できるという優れものだ。

前輪が洗浄液を含んだ洗浄筒の部分にかかると、自動的に通行を止め筒が回転し始めタイヤが洗浄できるのである。洗浄液に消毒剤を入れて除菌することも可能とのことだった。
車輪以外の手足やほかの物が筒に触れると、筒が回転を止める安全措置も取られているので、巻き込み事故も防止できる。
僕が社福トップであった際に、この機器があったなら迷わず購入していたことだろう。
新型コロナ感染予防対策も新しいステージに進んでおり、施設利用者の外出支援も積極的に行わねばならない時期である。こうした機器をその際に利用してみてはいかがだろう・・・それともいまだに外出制限をかけているという施設があるのだろうか。もう制限根拠(感染分類等)が無くなったので、クラスター感染が発生していない限り、制限は身体拘束・権利侵害なのでご注意いただきたい。
ところで昨日の展示会では、僕が講演を行う一足早い時間に、(株)ケアレジェ代表取締役 で、札幌市介護支援専門員連協理事 の高松 誠さんが講演を行っていた。

ご挨拶してツーショット写真も撮影させていただいた。こんなふうに仲間と直接お会いできる機会が増えたことも嬉しいことである。
それにしても昨日の札幌も暑かった。気温は30度を超え、風がないためじりじり肌が焼けるような屋外であった。
こんな日に涼しい会場で講演が行えるのは幸せだった。
今でも自宅でオンライン講演を配信することが少なくないが、北海道の一般家庭で全部屋にACがある家庭は少ない。僕の家も居間にはACを設置し涼しい環境が創り出せるが、オンライン配信を居間で行うわけにはいかず、書斎と称する自室から騒音対策として窓を閉め切って行っている。その為、室温は外気温度より高くなることが多く、昨日のような気温の日なら蒸し風呂状態で、汗をかきながらのオンライン配信となったろう。
来週も大阪で2講演を予定しているが、どちらも涼しい会場講演なので、大阪の猛暑も苦にならずに、受講者の皆様と繋がりあえるだろうと思っている。大阪の皆様、会場で愛ましょう。
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