5月の連休後に、学校や会社に行きたくない・なんとなく体調が悪い・仕事に集中できないなどの状態を総称して、「五月病」と呼ぶ。

この症状がきっかけとなり、退職に至る人も少なくない。つまりGW後に、精神的不調に陥って仕事を辞めてしまう人が多いのである。

それには次のような理由が考えられる。

就職などで環境が大きく変わった人が、緊張感をもって働き続け4月を乗り切ったとする。しかし本人も気づかぬうちに、仕事を覚えているさなかで様々なストレスを抱えることになる。夢中で仕事をしている最中は、そのストレスを感じる間もなく日々が過ぎていくが、まとまった休みの中で緊張感が緩んだことをきっかけに、様々な職場での悩み事を考え込むようになる。

そうした悩みごとが一気に心に重くのしかかり、緊張の糸が切れてしまうのである。その結果、休み明けに職場に足が向かなくなる。

これが、「五月病」の典型例である。
黄昏
しかし、「五月病」は、休み明けの人が職場に足が向かないという形で現れるだけではなく、世間がGWに浮かれ、多くに人が休んでいる間に、暦に関係なく働き続けていることに疑問を感じて症状が出る人も居る。

シフト勤務で世間の暦に関係なく働く介護事業者の場合は、このパターンが多くなる。

勿論、新人職員と言えども介護事業者に就職した時点で、土日祝祭日に関係なくシフトに入ることは承知している。しかしいざ自分が世間の喧騒とは異なる場所で、黙々と働くという現実に出会った時に、「この仕事を続ける限り、自分にはGWはないんだ。」と思って、それでよいのだろうかと感じる人がいる。

その時に、介護という仕事の面白さとか、誇りとかを伝えられる環境であるかどうかが問題となる。

仮に連休中の職場が普段より極端に配置人員が少なくなって、加重に業務負担がかかる状態の職場がある。それが一番危ない。新人がバーンアウトしやすい環境と言える。

人が足りないことで業務が廻らなくて新人はパニックになりがちだ。そこで仕事がいつもより雑になり、流れ作業の中で利用者とコミュニケーションもまともに取れなくなるかもしれない。そうした状況で、他の職員が利用者を物のように扱うような状態になると、新人は介護の仕事に誇りなんて感じられなくなる。

その為、「人の役に立てる仕事だと思って、介護職を選んだのに、ちっとも人の役に立てない仕事だ」と思い込んで、落ち込んでいく。

このようにして連休最中に、介護の仕事を続ける動機付けを失っていく新人職員は少なくないのである。

そうしないために、世間の暦がどうあろうとも、過度に配置職員を減らして業務を回すようなシフトを組まないことが大事である。

事務関連職員が全員公休で、介護職員だけが勤務している介護施設等は、そもそもそうした勤務慣例を見直す必要がある。祝日に事務関連業務を、介護職に押し付けるような勤務体制は良くないと考えるべきだ。

そのうえで新人職員が介護の仕事を続ける動機付けを失わないように、職場における新人職員の表情に注意し、無感情な表情で元気を失っていないかということに注意をしてほしい。

少しでもいつもと違う感じを見つけたら、優しく声を掛けて話を聴く時間を設けてほしい。自分のことを気にして、心の内を打ち明けられる人がいるというだけで、気分が変わる人も多いのである。

何よりも世間が休日である時期に、介護の仕事に従事している自分たちによって、豊かな暮らしを送ることがいる利用者がそこに居ることを実感できる仕事ぶりに徹してほしい。

本当に人に役立つ仕事に就いているということが実感できるなら、そこからバーンアウトする人間は劇的に減っていくことを理解してほしい。
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