コロナ禍で感染者数の発表が毎日行われるようになった当初、「北海道の感染者数は〜」という言葉が耳に入ってくるたびに、大いなる違和感を覚えた。

確かに北海道は、都道府県別にみると一地域だ。しかしその広さは半端ではない。九州や四国が各県別に感染者数を出しているのに、北海道は各振興局ごとでもなく、(札幌市という政令指定都市も含めて)道全体をひとくくりにしてその数を公表しているのだから、感染者の数が他県に比べて多くなるのは当然であると思ったものだ。

例えば北海道に住んでいる人であっても、流氷を見たことがない人は多いのではないだろうか。

僕が住む道南地域や、札幌市に近い道央地域に住んでいる人は、道東と言われる網走や北見にしか接岸しない流氷なんて、それを見る目的で時期を選んで現地を訪れないとまず見ることはない。そのため流氷を一度もみないまま一生を終える道産子だって少なくないのである。

それほど北海道内でも地域差はあるという意味だ。生活習慣だって異なることは、道内で七夕を祝う日が、7/7の地域と8/7の地域に分かれることでもわかろうというものだ。

ちなみに北海道の総面積は8,342,444ヘクタールで、日本一の広さである。2位の岩手県の1,527,501ヘクタールとの異常な差が、その広さを物語っていると言えるだろう・・・。

そんな北海道であるから、道内移動も半端な距離ではない。海を超えずに移動できるといっても、空港のない地域も多いので、陸上移動時間も半端ではなくなる。

僕は昨日から中富良野町というところに滞在している。今日仕事が終わった後に、登別に帰る予定であるが、実際にどれだけ移動時間が長くなるかということを、昨日と今日の僕の移動行程表から実感していただきたい。
(13日の移動行程)
行きの行程
(14日の移動行程)
帰りの行程
どちらの行程も、その時間帯で最短でたどり着けるルートを選んだ。

中富良野町は富良野市から北側に14キロ離れた場所に位置する。北海道地図でいえば左下の海岸線に位置する登別市からJRで中富良野町に行こうとすると、こんなふうに最寄駅からでも5時間かかってしまうのである。東京23区内への移動なら飛行機の搭乗待ち時間を入れても4時間以内で着くことを考えると、中富良野町の方が遠いと言いたくなってしまう。
※フジテレビのドラマ、「北の国から」でおなじみの富良野市は、北海道のちょうど中央に位置する。へその位置にあるところから「へそ祭り」が毎年開催されることでも有名だ。

やっぱ北海道は、でっかいどうなのである。

ということで今日は、中富良野町で介護事業におけるサービスマナー講演を午前と午後に分けて、同じ内容で2回行っている。入れ替わりでできるだけ多くの職員さんが受講できるようにするためである。

こんなふうに、直接会場で多くの皆さんと触れ合って話をさせていただけるようになったことがうれしい。

4月に入職する職員の教育役となる職員全員が、この時期に介護事業におけるサービスマナーの在り方を確認しておくことが重要であるし、リアルタイムに僕の話を聞いて、空気もそこで感じて思いをつなげることは伝達研修やオンライン研修とは違った思いが生まれるだろう。

というか、そういう効果が出るように伝えなければならない。ここは講師としての僕の伝達力が問われるところだ。

午前中の講義は先ほど終わったばかりなので、午後からも気合を入れて話をしたいと思う。そして中富良野町に、誰かのあかい花になる種をたくさん撒いていきたいと思う。
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