札幌西区発寒にある、「株式会社279(つなぐ)つなぐ手ケアマネセンター」は、完全リモートワークの居宅介護支援事業所である。(参照:新北海道スタイルの紹介記事

その事業所の代表取締役・次田芳尚さんと僕は、アローチャート学会がご縁となってのかねてよりの知り合いであったため、同社の配信するオンラインセミナー講師を務めさせていただき、何とはなしに同社の顧問ということにさせていただいている。

リモートワークといっても実際には有名無実の企業も多い。仕事の多くを事業所内で行い、一部のワークをリモート化しているだけで、リモートワークを前面に出しているだけの企業も少なくないなかで、つなぐ手ケアマネセンターは、そのようなスタイルとは一線を画す完全リモートワークが可能な居宅介護支援事業所である。
完全リモートワークの居宅介護支援事業所
そのため本当にリモートワークのみで勤務するケアマネジャーが多い。

勿論、落ち着いてデスクワークができるように事務所を構えて、そこで仕事ができる環境も整えており、出社して仕事をする人も居る。しかし多くの介護支援専門員の方々は、出社せず自宅で自由に仕事をするスタイルである。

労働時間は7時間/日であるが、この時間もそれぞれが勝手に決めてよく、連続7時間勤務する必要もないため、子供さんがまだ小さいことで、幼稚園の送り迎えなどが必要なお母さんでも、その時間を除くなどして、自由な働き方ができる。そのため仕事を続けられるのである。

例えば奥さんが看護師として忙しく働いているため、自分は主夫業を中心にして、空いている時間のみケアマネ業務を行いたいという希望も叶う事業所である。

そうした働き方を可能にするためには、ケアマネジメント業務をはじめ、必要な業務全体にICTを使いこなして新しい働き方を実現させている。

そうしたケアマネジャーの方々を支える縁の下の力持ちの役割を持っているのが、同社の事務員さんであるが、その方はなんと札幌から総距離で約346km離れ、車で行くとしたら所要時間は7時間を要す川上郡標茶町という道東の小さな町で在宅勤務されている。よってその事務員さんと直接逢ったことがないケアマネさんが大多数である。

まさに介護DXが実現されている事業所である。

そうしたことがなぜ可能になっているかといえば、代表の次田さんがケアマネジャーであると同時に、様々なアプリを製作できるほどのIT知識と技術を持っている専門家であるという理由によるものだ。

そうした事業所で働きたいと希望してくるケアマネジャーは、ハローワークを通じて応募なんてしてこない。主に同社のSNS(インスタグラムが中心)を観て応募してくる人たちだから、日ごろからインターネットを使いこなしている人が多く、応募段階でリモートワークスタイルとマッチングされているという意味にもなる。

同社は一昨年設立してまだ創設2年も経っていない居宅介護支援事業所であるが、介護支援専門員の総数は既に16名に上っている。今後できるだけ早い時期に30名の雇用を達成して、その後も雇用人数を増やし続ける予定である。

そうなると近い将来、札幌の西区発寒という小樽寄りの端っこともいえる場所に、介護支援専門員を50名近く抱える事業所が存在することになる。・・・現在そうした事業所を軽視している日本介護支援専門員協会・北海道支部などは、いつまでもそうした事業所を上から目線で見続けることができるのだろうか・・・。

ところで、それだけの数の介護支援専門員を雇用できるという意味は、利用者を介護支援専門員の雇用者数に見合って確保できているし、今後もさらに利用者が確保できるという意味でもある。

なぜそれほどの利用者確保が可能なのか・・・。その理由は一つではなく様々な要素が混在していると言えるが、ヒントになるものもある。明日はそのことに関連した記事を書こうと思う。

明日の記事をぜひ注目してほしい。
室蘭オフ会9/13
つなぐ手ケアプランセンターの方々と僕のオフ会風景。左端の方が次田代表である。
登録から仕事の紹介、入職後のアフターフォローまで無料でサポート・厚労省許可の安心転職支援はこちらから。






※別ブログ「masaの血と骨と肉」と「masaの徒然草」もあります。お暇なときに覗きに来て下さい。

北海道介護福祉道場あかい花から介護・福祉情報掲示板(表板)に入ってください。

・「介護の誇り」は、こちらから送料無料で購入できます。

masaの看取り介護指南本看取りを支える介護実践〜命と向き合う現場から」(2019年1/20刊行)はこちらから送料無料で購入できます。
きみの介護に根拠はあるか
新刊「きみの介護に根拠はあるか〜本物の科学的介護とは(2021年10月10日発売)Amazonから取り寄せる方は、こちらをクリックしてください。