昨日から各地で成人を祝う会が開催されている。成人が18歳からとされた以後も式典は、「20歳を祝う会」などという形で行われているところが多いようだ。

毎年、過去最少人数を更新し続ける新成人・・・そのことが日本の将来に暗い影を落としているが、そうであるからこそ若者たちが、豊かで柔軟な思考回路で新しい知恵を出して日本を救ってほしい。

人生の大先輩になってしまった僕たちは、そうした若者の可能性の場を広げるために手を貸す立場だ。自分の居る場所のスペースを少し空けて、若者にそこを渡していくことも必要になってくる。

自分の利益や地位にしがみついて、醜態をさらすようなことだけはしたくないと思う新年早々である。

さてそんな新年ではあるが、そろそろ正月気分を吹き飛ばして、日常に戻らねばならない。そういえば、正月は冥土の旅の一里塚・・・と詠んだのは、確か一休禅師であった記憶している。

僕も還暦を過ぎているので、冥土に向かう距離は確実に近づいていることは間違いないところだ。知らぬ間にしわが増え、皮膚もたるみ、染めたことがないという自慢の黒髪も、ところどころに白髪が目立ってきている。身体的な老化は止まらない。

しかし精神的に老け込まないようにすることは可能だろう。気概と夢を持ち続け、健康にも気を付けて、いつまで残されているかわからない時間を、できるだけ有意義に過ごしたい。

やり続けなければならない仕事もまだたくさんある。その中には、子供のころからお世話になった親類を安らかに逝かせるという仕事もある。
菜の花畑
昨日も91歳で逝去した叔母の通夜に参列してきた。昨年末の26日に緊急入院し、7日に腎不全で旅立った叔母ではあるが、心臓に持病を抱えていたとはいえ、ずっと自宅で暮らし続け、最期もわずか2週間余りの入院期間で旅立っていった。大往生と言ってよいだろう。

多死社会を迎えた我が国では、死に至る過程までに必要な支援を受けられずに、悲惨な死に方をしなければならない、「看取り難民」が大量発生しないようにするにはどうしたらよいのかが大きな課題になっている。

そのためには暮らしの場で、適切に看取る方法論が必要だ。しかしそれは死の援助ではなく、人生の最終ステージを生きるために何が必要かという、「生きるを支える具体策」でなければならない。

そのために、全国の様々な場所で、本物の看取り介護の在り方を伝えていくのも、僕に課せられた使命であると思っている。

僕の講演予定を見ていただくとわかるように、様々な組織団体から看取り介護講演の依頼があり、その予定が入っている。

介護施設・グループホーム・有料老人ホーム・サ高住・小規模多機能居宅介護など様々な場所で看取り介護の実践が必要とされていることが、その背景にある。

看取り介護講演依頼主の中には、「看護師からレクチャーを受けたのだけど、ピンとこない」とか、「医療機関のターミナルケアの考え方は、在宅では通用しないと思った」などとして、僕に新たに講演依頼をしてくる方もおられる。

診療報酬を算定する中で、その算定ができなければ対応できない場の方法論が、特養や居住系施設・在宅で通用するわけがないのである。

医師や看護師は、医療機関におけるターミナルケアの専門家ではあっても、必ずしも暮らしの場における看取り介護の専門家ではないという理解が必要だ。

そんなわけで、僕の看取り介護講演は、暮らしの場で即実践できる具体論である。日常の介護支援を実際に行っている皆さんであれば、その技術をそのまま使って実践できる知識と視点を与えることができる講演である。

看取り介護に取り組んでいる方で、そのやり方が正しいのかどうかを確認したい方や、これから看取り介護に取り組んでみようと思う方は、是非気軽にメール等で連絡願いたい。メールは北海道介護福祉道場 あかい花のページ右上のタスクバー上部にリンク先を貼り付けているので、そちらから連絡願いたい。

※「弁護士 外岡 潤が教える介護トラブル解決チャンネル」に、僕のインタビュー第3弾動画がアップされています。

インタビュー3は、『科学的介護・SNSを活用した情報発信・優れた人材確保の秘訣についてです。』となっています。約13分の動画となっていますので、是非ご覧になってください。

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