公費中心に収益を得る介護事業にとって、介護保険制度と報酬単価の今後の動きが、事業戦略上最も知っておかねばならない情報であることは間違いない。

しかし私たちの仕事の本質は、「対人援助」である。

いくら制度に精通しても、自分以外の他者の暮らしに寄り添う対人援助サービスでは、「人間理解」という根底がなければ、私たちが寄り添う人を救うことはできなくなる。

制度の光をあまねく人々に届けるためには、制度に精通するだけではなく、人を理解しようする態度が何より求められるのである。

制度だけに着目しても対人援助の目的は果たせないという事実を、私たちは強く自覚する必要がある。

たとえば、「制度の影をアンタッチャブルにしないために・・・。」で紹介した事件のように、40年もの長期間、妻の介護を続けていた夫の心の闇を、誰がどう気づいてやれるのか問題である。

私たちの仕事は、他者の最もプライベートな空間に足を踏み入れて、暮らしに深く介入する職業。そこでは人は能力や置かれた状況に関係なく、「ただ人として存在していることに価値がある」という「人間尊重の価値前提」がしっかりと護られ、私たちが暮らしに介入することで、「利用者の暮らしぶりが豊かになる」という結果が重要なのである。

そのためには実践根拠が必要になるが、その根拠は言語化される必要がある。私たちが良かれと思う思考回路を言語化する必要があるのだ。

その方法論がアローチャートだ。(参照:アローチャートは自分の思考回路を覚知させてくれます

この思考法の伝道師である吉島梅光学院大学・徳仁教授の主催する、「アローチャート研究会」が年に1度開催している学会が、11/19〜11/20の予定で開催される。
2020アローチャート学会オンライン
今年は下関会場とオンラインの2本立てのハイブリット学会である。

学会の詳細は、「2022アローチャート学会 ONLINE&…」をご覧いただいて、そちらから申込願いたい。

非会員でも参加可能である。(非会員は参加料3.000円)。この機会にアローチャート会員となって、500円の参加費にすることもできるが、この場合年会費5.000円がかかる。それでも勉強できる点から言えば、そちらの方がお得のような気がしないでもない。

この機会にアローチャートとは何かを深く知って、入会していただければ幸いである。

名誉会員の僕は、今年も90分の講演を行う予定となっている。テーマは、「結果を引き出し、暮らしを護るケアマネジメント経験値の共有化を目指して」とした。

適切なケアマネジメント手法とは何か、基本ケアと疾患別ケアで構成するケアマネジメントの実現とはどういう意味か・・・。そうした問題を紐解きながら、私たちに求められるケアマネジメントの在り方を示したいと思っている。

初日の吉島先生のアローチャートとは何ぞやが理解できる講義を聴いた後、最新のケアマネジメント関連情報満載の僕の講義をぜひ聴いていただきたい。

是非、奮ってお申し込み・ご参加いただきたくお願い申し上げます。19日は画面を通じて愛ましょう。
※ちなみに11/27午後〜11/30午前までの間に仙台市で時間が空いています。仙台市内で講演を希望される介護事業者は、是非気軽に連絡してください。

せっかくだから当日用に作成した、「LOVE〜明日につなぐアローチャート」を紹介します。下記よりご視聴ください。

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