月曜日の今日、僕は湘南藤沢市のホテルの一室で新しい週の朝を迎えた。今日も良い天気だ。

先週・土曜日に神奈川県藤沢市を訪れ、昨日は朝9:30〜茅ケ崎の社会福祉法人さんの研修講師として、150分講演を行ってきた。

北海道の僕からしてみれば、茅ケ崎のイメージは、「」である。サザンビーチの青い海を真っ先に思い浮かべる。
茅ケ崎サザンビーチ
しかし昨日講演を行った施設は、そことは正反対の山の中腹にある施設で、海のイメージとは異なったが、出会ったスタッフの皆様は、湘南の海よりも真っ青でさわやかな素敵な皆さんであった。

講演後は、スタッフの方10名ほどとお昼をご一緒して、イタリアン風のおいしい無国籍料理を食べたが、あまりにも楽しく会話が盛り上がったので、肝心の料理写真を撮影し忘れた・・・。今回の旅における一番の後悔は、あの素晴らしくおいしいランチを撮影し忘れたということである。残念。

ところで懇親会的なそのランチの場でも、スタッフの方から、「ICTや介護ロボットなどの導入と配置基準緩和」がセットで議論されていることに対する疑問と不安の声が挙げられた。

介護実務に携わるスタッフの方々の声とは以下のようなものだ。
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テクノロジーを導入して介護業務を省力化する必要性は理解できる。それほど介護の場の労力不足は深刻で、日や時間にっては手が回らずに利用者に対して十分な介護ができない場合もある。今でこそそういう状態なのに、これ以上スタッフの数が減っては、仕事が全然回らなくなる。そういう場所で働き続けることにも不安が生ずる・・・。テクノロジーを導入して、介護業務の省力化を図ることができても、いったい何時間・何人の職員に代わってどんな業務をしてくれるのかと考えると、配置人数を減らしてよいほどの業務軽減なんて机上の空論でしかないのではないのか・・・。
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これが介護実務に携わっている方々の生の声である。これに対して、厚労省や介護の生産性向上を推進する日本最大の大手介護事業者のトップは、どんな答えを出すのだろうか。

少なくとも人員削減ありきのテクノロジー導入推進論は、現場目線から外れたものであるし、その強引な実現は、介護職員を疲弊させてバーンアウトの大量発生につながりかねないものだと警鐘を鳴らしておきたい。

さて茅ケ崎講演とスタッフの皆様との交流を終えた後、ホテルに戻ったそのあと18時から90分間、オンライン座談会に参加した。
HMS・ Visonと戦略誌座談会
この座談会は、保健・医療・福祉サービス研究会(HMS)が主催したもので、「Visionと戦略」(11月20日発行)に掲載されるものである。

座談会のテーマは、「どうなる介護保険制度・報酬改革介護業界への影響と対策を探る利用者数に影響を及ぼす介護保険制度改正と収益の増減に影響を及ぼす介護報酬改定の影響予測〜」であり、メンバーは以下の通りである。
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進 行: 保健・医療・福祉サービス研究会 教育事業部長 小池 環氏
発言者
小濱介護経営事務所 代表 小濱 道博氏
株式会社やさしい手 代表取締役社長 香取  幹氏 
北海道介護福祉道場あかい花 代表 菊地 雅洋
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僕は放談レベルの好き勝手な発言に終始した感が否めないが、他のお二人の発言者からは、貴重な情報をいただいた。冊子の発売日は、すでに社保審・介護保険部会の取りまとめが公表されている時期であり、座談会で示された予測があっているか・はずれているかにも注目しながら読んでいただけそうである。

恥をかく結果にならないよう、はらはらしながら発刊日を待つ心境である。

このブログ読者の皆さんにも、ぜひお勧めしたい冊子である。保健・医療・福祉サービス研究会(HMS)の文字リンクをクリックして、冊子を発注していただけるとありがたい。

ということで3日間の旅を終え、今日は北海道に帰る日である。そのためこの記事は羽田空港のさくらラウンジで更新しているところだ。

それにしても今回も実りの多い旅であった。茅ケ崎ではたくさんの新しいつながりが生まれた。それは僕にとって何よりの財産である。そういう機会を持ち続けることができることに感謝したい。そういう意味で僕は何としあわせ者なのだろうか・・・。皆さん、本当にありがとうございます。

さてもうすぐ新千歳空港行きの飛行機の搭乗時間である。そろそろ搭乗口に向かうとしよう。
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