1980年代の後半、僕はまだ20代後半の若造でしかなかった。

そうであるにもかかわらず、北海道の一社会福祉法人の中では責任ある地位に就かされて、いろいろな役割を担うことになっていた。そのため理事長の古くからの友人であった故・高橋辰夫衆議院議員に連れられて、行政機関にも足しげく通うようになった。

高橋氏は厚生政務次官(現副大臣もしくは大臣政務官)も務めていたので、厚生省(当時:現厚労省)官僚の方にも紹介されて、いろいろとお話を聴く機会を得た。

その時感じたのは、当時の官僚の皆さんが高齢化の進行によって社会の活力が失われることの危機感を強く持っていることと、高齢者福祉制度等を抜本的に見直さねばならないという意思を強く持っているということだった。

その危機感が厚生省内に「高齢者介護問題に関する省内検討プロジェクトチーム」(1993年)が設置されることに繋がり、介護保険制度の創設に繋がっていったわけである。その経緯については改めて、「介護保険・夜明けの雷鳴1」・「介護保険・夜明けの雷鳴2」・「介護保険制度へと続く道」・「介護保険制度誕生前に吹き荒れた嵐」を参照いただいて、思い起こしてほしいと思う。

しかし今現在はどうかと言えば、厚労省内に1980年代半ばのように、高齢者介護制度を抜本的に改革しようという動きはまったくない

そして制度改正と報酬改定は、団塊の世代がすべて90歳に達する2039年以降を視野に入れて、制度の持続性保持のために行われている。つまり仮に政権交代があったとしても今後20年以上は介護保険制度は継続運用されることは確実と言ってよいのである。

よって公費中心に収益を得る介護事業にとって、介護保険制度と報酬単価の今後の動きが、事業戦略上、最も知っておかねばならない情報ということになる。

その最新情報を含めた、介護業界の行く末の分析を、多方面から語るC-MAS全国大会 ver.2022が、10/21(金)13:00〜東京・秋葉原 UDX NEXT GALLERY 「NEXT-1」で行われる。

詳しくは文字リンク先の案内チラシをご覧いただきたいが、今年も豪華メンバーが揃って、3年ぶりにリアル会場開催となっている。

コーディネーターは、介護事業経営のスペシャリストで、日本で最も数多く介護保険制度関連の講演実績を持つ小濱道博氏。
C-MAS全国大会2022
今年も最新の情報を知らせてくれるとともに、切れ味鋭い解説をしていただけることは間違いのないところだ。

進行役は、コグニティブ・サポート代表理事の小林 香織氏。
C-MAS全国大会2022
個性が強く舌鋒鋭く暴走をいとわない登壇者をまとめて、大会を滑らかに進めてくださるだろう。

登壇者もバラエティーにとんでいる。
C-MAS全国大会2022
毎回申込者が殺到する、「未来をつくる介護カフェ」の高瀬 比左子代表は、大会会場をカフェの雰囲気に変えてくれるかもしれない。

今後の介護事業経営についても、信頼できる実力者の面々が最新情報を含めて語ってくれる予定だ。
C-MAS全国大会2022
ケアビジネスパートナーズの原田 匡代表取締役は、介護事業を「介護福祉事業」と言い切り、地域に貢献できる価値を伴う経営論を語ってくれるそうである。

第四部:徹底討論のメンバーが豪華だ。
C-MAS全国大会2022
アニスピホールディングスの藤田 英明代表取締役と、はっぴーライフ及エイチエルの辻川泰史代表取締役という実力のある経営者(※若手という文字はもうとった方が良いのだろう・・・。)は、介護保険制度開始当初から実績を挙げ続けているお二人である。その二人の頭脳から湧き出る貴重な考え方を、小濱C-MAS最高顧問がどのように引き出してくれるのかも愉しみである。

最後におまけは僕の講演・・・。
C-MAS全国大会2022
制度改正の議論の流れを解説しながら、僕なりの改正のポイントをお話しする予定である。

それと同時に今現在の社会状況を見ると、新型コロナウイルス対策緩和で動き出した経済に人材確保が追いつかない状態が全産業に見受けられる。その影響は、介護事業の人材不足にも拍車をかけ、コロナ禍で休業や廃業を余儀なくされた他産業から介護事業に流れた人材が再び流出しかねない状況が生まれている。そうした状況にどのように対処すべきかという視点も含めた話をしたいと思う。

どちらにしても他では聞けないためになる情報が満載のセミナーと思うので、是非多くの方に会場までお越し願いたい。久しぶりに名刺交換をしましょう。会場でお待ちしています。
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