最近テレビを見る機会がめっきりと減り、その代わりと言っては何だが、ユーチューブ等のネット動画配信サイトを視聴する機会が増えた。

視聴するジャンルは特に決まっていないが、年と共に体重の維持が難しくなってきているので、家でできるエクササイズの動画を観ることが多い。実践するのが億劫にならず、かつ楽に続けられる楽しいエクササイズであれば何度も実践できるので、そうした動画を探している。

すると筋力をつけて代謝が良くなり、太りにくい体を創るためのエクササイズ動画は無数にあることがわかるが、エクササイズの方法は似通っている。よってそれなりに効果がある方法というのは、ほぼ出し尽くされた方法の中から絞られているのだろうと思う。

だからその中からどれを選ぶのかという問題だが、視聴して嫌気がさすのは、肝心のエクササイズにたどり着く前の説明が長い動画だ。筋肉の仕組みとか、太りずらい体を創るための理屈を説明したいのはわかる。正しい理論に基づいているからこそ効果があるのだと言いたいのだと思う。

しかし視聴者は、そのような理屈より結果を求めているのだ。難しいことはともかく自分が取り組んで続けられる方法かということが一番の興味であり、まずはどんなエクササイズなのかを見せてほしい。そのエクササイズにたどり着く前振りが長い動画は、それだけで見る気がうせてしまうのである。

と・・・ここまで書いて、自分の前振りも長くなりすぎていることに気が付いた。今日は介護マニュアルの話を書こうと思っているのだった・・・。

読まれない介護マニュアルは、使えない介護マニュアルであり、それは存在しないのと同じ意味である。

介護の仕事に必要なはずの介護マニュアルが、なぜ読まれなくなるかと言えば、文字や文章を読むことが好きな人は意外と少ないし、読むことが好きな人であっても、「仕事の手順」を確認するために読むという行為は面倒くさいのである。

よってどんな仕事であっても、マニュアルを読みたいと思う人はまずいないと考えてよい。これが人間の本質なのだ。
マニュアルを読む
必要に迫られて嫌々読むのがマニュアル本なのである。そうして嫌々読み始めたマニュアルが、前置きばかりで本題になかなかたどり着かないとしたら、読む気力を持ち続けることなんてできるはずがない。

だからこそ僕は、介護マニュアル3亳続説を唱えている。

介護実務において、利用者に提供する行為は根拠に基づいた方法になっていなければならないが、介護初心者や実務未経験者に介護実務を教える際には、「まずすべきこと」・「行為や動作そのもの」から教えるべきである。

根拠から説明しても、実務経験がない者は実務動作のイメージなんて沸きようがないのである。

だから新人教育に使う介護マニュアルには、介護職員として行う行為のみを書けばよい。僕が、「キャリア段位制度の段位認定の(基本介護技術)を、そのまま介護マニュアルに置き換える」という方法を推奨しているのは、まさに介護職員の行う行為をストレートに確認できるからである。(参照:不足感が増す介護人材をどう確保するのか(中編)

実務経験のない職員・正しい実務を教えられていない我流ケアしかできない職員に対しては、正しい基本動作を基礎座学でしっかりマニュアルを読ませて確認させた後、実務を通して教えるOJT過程で、その根拠や身体のメカニズムを教えればよいのである。

つまり根拠を事細かく記しておくべきなのは、「教本」である。介護実務を指導するリーダーがそれを読みこなして居ればよい話である。

小中学生の先生が持つ教本は、生徒が持つ教科書より厚みがある本となっていることを思い出してほしい。生徒が教本を読む必要なんてないわけである。

だからこそクドクドと御託を並べるマニュアルを見直し、一目でやらねばならないことがわかる全体で3ミリ以下の厚さのマニュアルに作り替えよう。それこそが、読まれて・使えて・存在するマニュアルになる一番の早道である。

CBニュースの連載、快筆乱麻・masaが読み解く介護の今の今月の記事は、「居宅介護支援自己負担巡る財務省の横車と全国老施協の迷走」です。こちらも是非参照ください。
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