今、僕は札幌に向かって車を走らせている途中だ。

北海道最大の介護商談型展示会、『CareTEX 札幌』の会場である、「アクセスサッポロ」で講演を行うための移動である。

今日の講演は15:10〜16:10の予定で、「本物の科学的介護とは〜根拠ある介護実践から得られるもの」というテーマである。

急ぐ旅でもないので、高速道路を使わず一般道を走行しながら、お昼時になったので食事のために入ったお店でこの記事を更新している。

今日は講演後に名刺交換会も予定しているので、どんな人とつながることができるか楽しみにしながら会場に向かっている。

ところで講演会の質疑応答場面で、参加者から質問がなかなかでないときに、「今日のテーマ以外の質問でも構いませんよ。」と投げかけるときに、「長い間、介護という仕事のモチベーションを保つ秘訣はありますか?」という質問を受けることがある。

だが正直なところ僕自身は、自分のモチベーションを保つために努力をしたという経験はもっていない。知らぬ間に介護施設の業務にのめりこんで、ずっとモチベーションを保ってきたというのが本当のところだ。

少なくとも自分自身で、そのモチベーションを保つ努力をしてきたということはない。

それはひとえに環境に恵まれたということなのかもしれない。

僕が最初に就職した社会福祉法人は、僕が就職した年に設立された法人であったために、オープニングスタッフであった僕は、様々な仕事を任されて、自分で決めたことを実現できる機会に恵まれたことが、自分の中でのモチベーションを保ち、さらに向上させ続けることに繋がってきたのではないかと考えている。(参照:老人ホーム今昔物語

経験者と言えば医療機関で看護助手(というより、当時で言う付添いさん)の仕事をしていた人しかおらず、それらの人を含めてスタッフ全員が、特養の仕事をするのは初めての経験だったので、大学で福祉を学んだ僕を頼ってくれたことがモチベーションに繋がったのだろう。

さらにサービスの品質が貧弱な状態から、その向上を目指す過程で、工夫と変化を実感できたことも大きかったと思う。
誰かのあかい花になるために
誰かのあかい花になろうとする自分と、その考え方に共感してくれる仲間がそこに居たことも、モチベーションを保つ大きな要因だったろう。

業務の方法がアナログ一辺倒だったものが、デジタル化していく過程も面白かったし、措置制度から介護保険制度に変わるという、戦後最大の福祉改革の真っただ中を経験できたことも大きい。

そもそもモチベーション(motivation)とは、「刺激・やる気」という意味でつかわれることが多い。「動機づけ」という意味も含まれる。

それを動機づける要素には、「外発的動機付け」と「内発的動機付け」があると言われている。

外発的動機付けとは、外部から動機付けとなる要因が与えられるものだ。企業においては営業成績によるインセンティブや昇給昇格など、人為的な「誘因」により動機付けを行うことが外的動機付けになる。メンバーにとっては分かり易い指標であるが、効果が一時的なものと言われ継続的な成長には結びつきにくい動機でもある。

一方で、内発的動機付けとは、自分自身の内面が要因となり動機付けが行われることを指す。仕事に対してのやりがいやスキルアップのための資格取得など、自分自身が感じ行動に移すことに繋がる動機である。内発的動機付けは、自分自身の内面からくるため効果は持続しやすく成長につながると動機でもある。

さすれば職場環境に左右されない、内発的動機付けにつながる、「思い」を、持ち続けることが大事なのではないかと思う。

職場環境が悪いとか、上司や仲間の理解がないとか、そうした外部の問題を理由にして、あきらめてしまうことが道ベーションを失う一番の原因だと思う。自分以外の何かのせいにして自らの思いを消し去ってしまうのでは、モチベーションなんて常にバブルで終わってしまうだろう。

自分がこの世に生まれ、生かされている意味を考えたとき、人と人の間で生きていることとは、自分以外の誰かのために手を差し伸べる使命や責任を持つことではないか・・・そんなことを思いながら、今も僕はこの仕事を続けているのだと思う。

消えてなくならない思いをしっかり胸に抱き続けること・・・他者への思い・・・。それがモチベーションをなくさない最大の要因と言えるかもしれない。

どちらにしてもモチベーションを維持するためには、マイナス思考は厳禁だ。

介護業界もいろいろと厳しい風にさらされることが多いが、それでもなおかつ、誰かのあかい花になろうとする人が全国にたくさんいて、その人たちとつながりあうことで、きっとまぶしい未来が来るであろうと信じて前に進むことが大事だろうと思う。
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