(株)マイナビが運営する医療・介護事業者向け経営・採用支援サイト、「メディカルサポネット」には、僕の連載コーナー「菊地雅洋の激アツ!介護経営塾 〜選ばれる介護事業所であり続けよ〜」が設けられているが、先週末に9回目の連載記事、【「生きる」を支える看取り介護に必要なたった1つのこと】がアップされている。
介護施設の看取り介護も、住み慣れた地域で最期まで暮らし続けるための支援である。そのために私たちに求められる考え方をわかりやすく解説したつもりなので、是非参照していただきたい。
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さて看取り介護と関連する問題として、終活というものがある。それはまさに終末期に備えた自己活動という意味である。(参照:終活に必要な知識)
僕は過去に、全国各地で終活セミナー講師を務めてきた実績がある。
そのためこのブログにも、「終活」というカテゴリーを設け、終活に関連して過去に複数の記事を書いてきた。

終活セミナーを受講される方は、高齢者の方が多い。その理由は、自らの人生を振り返るとともに、遺される家族等が自分の死後に負担や迷惑が掛からないように備えておきたいと考える人が増えているからだと思う。
そこで終活について意識を高め、行っておきたいことを理解し、さらに人生ノートなどを実際に書くことができて感動する方々も多い。
ご夫婦で終活セミナーに参加したことをきっかけに、お互いにエンディングノートを書き上げ、お互いのノートを読みあって夫婦愛を深める方もおられる。
そんなふうに終活セミナーは、人間愛を再確認出来たり、生きている意味をかみしめたりできる素敵なセミナーである。
そんな終活セミナーが、コロナ禍で止まっている。
若い人向けのセミナーは、オンラインで盛んに行われているが、高齢者の方々はオンラインに慣れない人も多く、PCを使いこなしている人でも、オンラインでは音声が聴きづらいなどと敬遠する人も少なくない。
だからこそ会場で直接講師の話を聴くことができる、「終活セミナー」の一日も早い復活が待ち望まれているのだ。
しかし新型コロナウイルスに高齢者の方が感染した場合、重症化しやすいとして、セミナー開催はは、まだ当面望めないと考える人が多いようだ。
しかし新型コロナウイルスの重症化率が著しく減っていることを理解してほしい。

直近のデータでは、80歳以上の人が100人感染しても、91人以上の方が回復し、死亡者は7人に満たない状態になっているのが新型コロナウイルスなのである。
終活セミナーを望んでいる人は、60代の人が多いと思う。するとその世代の人は、感染して亡くなる人はほとんどおらず、回復率も98%を超えているのである。
これはもはや季節性インフルエンザと危険性は変わらなくなったと言えるのではないでだろうか。
新型コロナウイルス感染症は、今後終息して感染者がゼロになる可能性は極めて低い。
そうであれば、もう人流を止めてまで対応する必要性は低いと議論するべき段階に入っているのではないか・・・。セミナーそのものは、一つの会場に人が集まっても感染リスクは著しく低いのである。
特に受講者が声を挙げる機会が少ないセミナーを行わないことに、ほとんど意味はないと言ってよい。
ちなみに今年の日本介護支援専門員協会の全国大会が、4日から2日間の日程で宮崎で行わたそうであるが、今回はオフラインとオンラインの両方で参加できるハイブリットで実施したところ、開会式会場には900人も来場たそうである。
やはり皆さん、会場で話を聴き・参加者同士で話をしたいのだろう。いいことだと思うし、それがスキルアップを志す者のニーズだ。セミナー自体でクラスターが発生する危険性は低いのである。
コロナ専門家のオオカミ少年化も言われ始めている。もう新しいステージでウイズコロナを真剣に考えるべきであり、少なくとも会場講演は普通に行ってよいと思う。
ということで全国各地で止まっている会場に人を入れての、「終活セミナー」をできるだけ早い時期に開催してほしいと思う。勿論、その際は講師として僕もお手伝いしたいと思う。
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