僕は今、兵庫県に滞在している。

今朝宿泊していた明石市のホテルをチェックアウトした後、現在JRで甲子園口に向かっている最中の車内である。

駅にはグローバルウオーク代表取締役の幸地 伸哉クンが迎えに来てくれるはずだ。・・・しかし彼は、過去に僕を講師に呼んでいながら、宿泊ホテルの予約を入れていなかったり、講演会場にPCを持ってくるのを忘れたりして、「幸地刑※下記画像を参照ください」を受けた過去があるので油断ならない。
幸地刑
※幸地刑を受け、踏まれている幸地社長。

今日は甲東ホール(兵庫県西宮市)で、19時から2時間の講演を行うため西宮に向かっているが、ホテルのチェックイン時間にもまだ早いために、幸地クンとお昼を一緒に食べて、時間つぶしをする予定にしている。

おそらく彼は、「講演まで時間があるから、呑みましょう!!」と誘ってくるに違いないが、そのような誘惑に負けないように注意したいと思う。きちんと素面でベストな状態で講演しようと思うのである。

さて今日は、「介護職の使命」というテーマで講演を行うことになっている。

前にも書いたが、使命はお飾りではない。使命は果たさなければ意味がないのだ。

介護サービスは、人の暮らしを支えるために必要とされるサービスなのだから、その使命を果たさねばならない。

人の手によるサービスであるがゆえに、提供される介護サービスに差ができることがあっても仕方がないとはいえ、その差が不幸になるか・幸福になるかの違いであっては困るのである。

すべての介護支援者の関わりが、関わる人の暮らしをより豊かなものとしなければならない。そうした結果責任を負う介護サービスでなければならないのである。

そのために必要な知識や技術をきちんと伝える講演にするつもりである。

しかし志をいくら高く持っても、国の制度設計がそれに水を差すような風に見えて仕方ないのが、このごろの制度改正議論である。

昨日の社保審・介護保険部会で厚労省は、次期改正について「介護ニーズの増大と労働力の制約への対応を両立させ、制度の持続可能性を確保すること」を基本的な考え方に据える方針を示している。

要するに介護を必要としている人が増える中で、介護サービスを担う人材確保のめどはたっていないので、介護サービスの運営基準に変えて、とりあえず最低限のサービス確保を目指すという意味である。

これによって機器導入を勧めるなどの対策をとることを条件にして、配置基準緩和するなどの対策を拡充する議論が行われることになるが、それはすなわち介護の質は顧みず、最低限の介護量を確保するだけの結果を招くことになる。

利用者のニーズも最大限に切り捨てられることになるのだが、だからと言って一人の介護従事者が担う仕事量が減ることはない。見守り機器の性能がいくら向上しようとも、見守り機器の反応で駆けつけるのは人間なのである。

配置基準が減らされた介護サービスの場で、人に替わってロボットが介護をしてくれる現状ではないので、介護実務者の労働負担は増すことはあっても減ることはない。それは介護労働を厭う人を増やす結果となり、介護人材はさらに枯渇していく結果を招きかねない問題だ。国は自らの施策で、介護人材を益々減らすことに気が付かないのだろうか・・・。

仮に、次期改正で人員配置基準緩和が実現されたとしても、介護事業経営者はそうした策に安易に乗らないで、独自の人材確保策を取る必要があることを肝に銘じてほしい。

国の間違った人材対策に、安易に乗った事業者から真っ先に残材は流出し、介護事業経営危機に直結するという危機感を持っていなければならない。

そのうえで、介護という職業に誇りを持てるような介護サービスの質を目指して、事業経営していくことが、人材が集まる介護事業者に結びつくことを信じてほしい。

ということで本日は、結果責任を果たし、介護という職業の使命を全うする方法論・実務論をたっぷり2時間熱く語ろうと思う。
仕事の使命

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