よく聞く諺として、「人はパンのみにて生くるものにあらず」というものがあります。

それは、「人は物質的に満足すればそれでよいというものではなく、精神的に満たされることを求めて生きる存在である」という意味です。

仕事・職業においても同じようなことが言えるとのではないでしょうか。

私たちは生活の糧を得るために仕事に就きます。それは生きるためといっても過言ではないでしょう。つまりお金を稼ぐという動機付けがあって仕事をするのです。そのことは否定できません。

しかしお金を稼ぐためだけで頑張れる人はそういません。多くの人にとって、お金以外に頑張る理由が必要です。それがなければ何十年も同じ仕事を続けることができなくなります。自分が就いている仕事に、「やりがい」を感じられるからこそ、何十年もその仕事を続けられるのではないでしょうか。

ではいったい、「やりがい」とは何でしょう。

人はすべからく社会的存在であり、寿命をもって生きる存在です。

だからこそ、この世に生まれた意味と価値を探し続ける存在であると言えます。そうであれば、仕事のやりがい」とは、この世に生まれ、仕事に就き、その仕事を続けるこで、「社会的使命」を果たしていると感じとれることではないでしょうか。
仕事の使命
価値ある使命があるからこそ、その仕事が続けられるし、その価値を共感する人々とつながりあうことができます。それが心の支えになります。

しかし使命とは、誰かから与えられる責任と異なり、自分でつくるものです。

責任感は受動的なものである一方、使命感は能動的なものと言えると思います。自分で感じとるものなのです。

仕事の価値を決定づけるものは、仕事の内容ではなく仕事の目的です。 何のための事業なのか。 使命の内容が働く人に意欲をもたらしてくれます「何が求められているか」を分析し、明確にすることで、使命感が生まれるのです。

私たちの職業は、「対人援助」です。それは自分以外の誰かの暮らしを支えることを目的にしています。私たちが関りを持つことで、関わった人がより幸福に暮らすことができることを目的にしています。

私たちの仕事は誰かの不幸や、誰かの涙の上に成り立つ仕事ではないということです。

そうした対人援助・介護という仕事の使命とは何かを一緒に語り合いませんか・・・。
西宮講演・介護職としての使命
5/17(火)19:00〜21:00の予定で、兵庫県西宮市の甲東ホールで行われる((株)グルーバル・ウォークグループ主催研修会で、「介護職としての使命」というテーマで講演を行います。

同社社員以外の方も参加費3千円で参加可能ということですので、お近くの方は今から勤務調整して、是非会場までおいでください。申し込みは研修名に張り付いた文字リンク先から詳細をお確かめの上、お申込みください。

ここでともに介護という職業の使命について語り合いましょう。

介護実務にはどうしても曖昧さが付きまといます。ケアの方法はあらかじめ決められた方法があるとはいっても、人の暮らしの支援行為なのですから、相手の体の状態だけではなく気分にも合わせて対応しなければなりません。

それは、ある種の社交術にも相当するものです。そこには白か黒かどちらかに決められる手軽なマニュアルなど存在しないのです。

そうした曖昧さを嫌う人は、介護の仕事は向かないとも言えます。しかしその曖昧さとは、人の感情に寄り添う優しさという、愛に満ちた行為でもあるのです。それは人としてこの世に生を受けた意味と深く関連する行為であり、人としてこの世に生かされていることに意味を見出せる仕事ではないのでしょうか。

その使命を果たした時に、私たちは自らの職業と、自らの仕事ぶりに誇りを感じ取れるのではないでしょうか。

そんなふうにして「誇り」は他の人から与えられるものではなく、自ら育んでいくものです。

それでは西宮会場でお愛しましょう。
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※別ブログ「masaの血と骨と肉」と「masaの徒然草」もあります。お暇なときに覗きに来て下さい。

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