このブログの読者の皆様は、介護関係者が多いと思うのでシフト勤務の方も多いと思う。そのため世間の3連休とは関係なく働かれている人も多いだろう。

僕はフリーランスなので特に決まった休みはなく、仕事が入っていなければ必然的に休まねばならない。それはあまり好ましいことではなく、体が元気なうちは休みなどいらないので、できるだけ仕事が入ってほしいと思う。

幸い世間の暦が3連休の最終日である今日も仕事をすることができている。

先週土曜日の更新記事、「3連休を返上して新人教育の意思統一を図ろうとする法人」で紹介した通り、今日は法人幹部職員研修の最終日である。

いつもなら連休を愉しんでいる皆さんに、連日の長時間講義を行うのは心苦しくもあるが、連日熱心に受講していただき、鋭い質問もいただいた。とてもやりがいを感じられる3日間であったことを、この場を借りて感謝申し上げたい。

ところで、この研修途中で僕が住む登別市のことが話題に上った。受講者の中に登別市は地域包括化システムの先進地であると誤解している人がいるようである。

しかしそんなことはない。

登別市社会福祉協議会は、他市で登別市の地域包括ケアシステムを盛んに喧伝しているようだが、同社協の足元の登別市民が、同市にそのようなシステムが存在することをほとんど知らない。

地域包括ケアシステムという言葉を知ってはいても、登別市でそのシステムがどのように構築され、機能しているかを知っている登別市民に逢ったことがない。
登別市社会福祉協議会
登別市社会福祉協議会は、登別市総合福祉センターという建物内に入っているが、その場所は街はずれで、公共交通機関を利用して行くにも便利が悪い場所だ。

まるで市民がそこを気軽に訪ねることができない場所を選んで建てている場所のような気さえする。

そこに関係者を集めて、「きずな」と愛称が付けられている登別市地域福祉実践計画の策定などに取り組んでいるわけだが、そこにはいつも決まったメンバーが何年も変わらず集まって話し合いをしているのみで、積極的に市民の中に出向いて、その計画を説明するなどの努力をほとんどしていない。

そのためそんな計画があることも、その計画の愛称さえも知らない市民の方が多い。

僕は他市町村の地域包括ケアシステム構築のアドバイザーを務めているが、居住地である登別市からは社福の総合施設長を辞めた以降は、一度も意見を求められたこともない。

僕のことはどうでも良いとしても、僕から見て地域の介護問題を解決する際に必要とされる多職種連携の要になると思われる専門家もそこに呼ばれたことはない。

登別市社会福祉協議会が策定する地域福祉実践計画は形式的なものにとどまっており、実効性はほとんどないものだ。それが登別市社会福祉協議会のいう地域包括ケアシステムの基盤とされているのである。

登別市社協だけが、内部と関係者を囲い込んで取り組む地域包括ケアシステムに、いったい何の意味があるのかと思ってしまう。

その様子を見て思うに、登別市の地域包括ケアシステムは決して先進モデルではなく、観客があろうが・なかろうが関係なく演じられる「手前みその一人芝居」であると言ったら叱られるだろうか・・・。

どちらにしても他市の皆さん、登別市社協モデルを参考にしてはなりません。そこで市民が救われているという実態はないのだから勘違いしないでほしい。

そんな偽物の地域包括ケアシステムを唱える他市の声に惑わされずに、自らの地域の住民の目線で、本当に必要とされる地域包括ケアシステムを構築してほしい。
登録から仕事の紹介、入職後のアフターフォローまで無料でサポート・厚労省許可の安心転職支援はこちらから。






※別ブログ「masaの血と骨と肉」と「masaの徒然草」もあります。お暇なときに覗きに来て下さい。

北海道介護福祉道場あかい花から介護・福祉情報掲示板(表板)に入ってください。

・「介護の誇り」は、こちらから送料無料で購入できます。

masaの看取り介護指南本看取りを支える介護実践〜命と向き合う現場から」(2019年1/20刊行)はこちらから送料無料で購入できます。
きみの介護に根拠はあるか
新刊「きみの介護に根拠はあるか〜本物の科学的介護とは(2021年10月10日発売)Amazonから取り寄せる方は、こちらをクリックしてください。