【※底辺くんとは、コミュニケーションスキルに欠陥があって、タメ口を親近感の表現だと勘違いしている低能な輩。対人援助に向かない人。】
昨日から早くも3月である。ということはあと1月も経たないうちに、介護事業者に多くの学卒者が入社してくることになる。

それらの人とは介護福祉士養成校を卒業して入職する人ばかりではなく、高校を卒業して介護の仕事を初めて経験する人も含まれる。

それらの人々に加え、他業種から転職する人で年度初めの4/1〜始めて介護事業者で働き始める人も多いだろう。

介護事業者は、それらの人に入職初日からいきなり介護実務を行わせようなんて無茶なことを考えてはならないが、同時に介護事業とは対人援助という職業であるのだから、入職初日からしっかりと利用者の人権を護るという意識と態度を身につけさせなければならない。

人間尊重・人権擁護の基本姿勢は、経験が浅いからとか、若いからという理由で、それを護れないということがあってはならない。一切の言い訳を認めさせてはならない部分である。

そのため入職初日には、まず初めに、「人間尊重」の価値前提を理解できない人は、対人援助に向かない人であることをきちんと伝えて、入職初日から利用者が不愉快に思うような失礼な態度をとらないように厳しくしつけなければならない。

いうまでもなく、「人間尊重」とは、人は「どんな能力を持っている」とか「何ができる」ということにかかわらず、「ただ人として存在していることに価値がある」という人間観である。

例えば心身の障害がある人も、そうではない人も、同じく人間として尊い存在なのだと考え、両者に対して態度を変えない姿勢が求められるのだ。だからこそ私たちが対人援助の場で関わる利用者が決して尊厳を失わないように関わらねばならないのである。

そこで考えなければならないことは、自分の職場はそうした教育を行うことができる環境になっているかということだ。新人職員が入職してきたときに先輩職員となる人達は、新人職員の見本となる態度を身に着けているかが問題である。

悪例しか示すことができない姿の職員がいるとしたら、今のうちに対処してその態度を修正しないと、新人職員がすべてその醜い姿に染まってしまう。

利用者に対する、「ため口」は、「人間尊重」の価値前提を最も揺るがす危険因子であることを理解せず、無礼でなれなれしい言葉遣いでしかお客様である利用者に接することができない底辺くんの存在が、新人が言葉遣いを間違って覚える最大の要素である。

そうした職場では、乱れた言葉遣いが態度の悪さに結びつくという、「醜い姿の職員」の増殖が止まらず、再生不能の職場環境になってしまうのである。

顧客である利用者に対して、丁寧な態度と言葉使いで接することができない職員を放置しておくと、せっかく入職初日に利用者に丁寧な言葉遣いで接していた新人職員が、3日もたたないうちに言葉遣いの悪い職員の悪影響を受けて、態度を崩して修正不可能な状態になりかねない。

お客様に丁寧な言葉遣いをできない底辺くんは、自分が親近感を持たれるように、「タメ口」を意図して使いこなしていると屁理屈をこねるが、タメ口とは、目上の者が目下の者に使う言葉であり、対応する相手を馬鹿にしたり、ないがしろにすることを目的に使う言葉である。
言葉は割れ窓
そういう知識も持っていないのが底辺くんの特徴でもある。

介護人材不足が叫ばれている今日ではあるが、介護保険制度以後に介護職員の数は、それ以前と比べ倍以上増えている。そこでは極めて短期間にその数を増やさざるを得なかったため、コミュニケーションスキルを問う暇もなく人集めに走ったという側面がある。そのため大量の底辺くんの雇用につながり、残念ながら介護業界全体の人材スキルは決して高くない。

そのことをいつまでも放置してはいられない。

誰でも良いから募集に応募した人を闇雲に採用し、𠮟って辞めてしまうことを恐れて、指導・教育も満足に行わないでいるという結果、そこに居るだけの人在や、いるだけで様々な負の影響を生じさせる人罪を大量に生み出していることが、人材不足の一面でもある。これが底辺くんの大量生産の背景でもある。

このことを十分理解して底辺くんはいらない人と考えることも大事だ。人在人罪を排除した場所に、本当に必要な人材が集まり、その人たちがやがて人財となることを理解してほしい。

そういう人材豊富な介護事業者も実際にあるということを知ってほしいのである。

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