居宅介護支援事業所が処遇改善支援補助金の支給対象から外されるなど、介護職員と比較すると介護支援専門員に対する国の対策は冷たい、あるいは貧しいという印象がぬぐえない。
介護支援専門員資格は既に国家資格であるとされ(参照:介護支援専門員って国家資格だったのか・・・。)、介護福祉士と同等資格であり、なおかつ介護等の実務を5年経験していないと受験できないという資格であるにもかかわらず、そのような仕打ちはあまりにも酷であると思っている関係者は少なくないだろう。
介護支援専門員の処遇改善のための加算や補助金がないために、介護職員の比べて賃金が上がりづらい状況に嫌気をさして、介護支援専門員の業務を続けることの動機付けを失う人も出てくるのではないかと心配になるが、介護支援専門員とはなくてはならない職種であることを決して忘れてはならない。
介護支援専門員が誕生したことで、この国の福祉の底辺は確実に底上げされているのである。そのことに誇りを持ってほしい。
だからこそ様々な地域で活躍する介護支援専門員の方々が、元気をなくさないような政策をとってほしいし、その活躍にエールを送る人や声がもっと増えてほしいと思う。
そのような中、先日1/14に、青森県十和田市居宅介護支援事業所連絡協議会の会員の方々に向けたオンライン講演、「目指せ!介護支援専門員中の介護支援専門員!」を配信した。
十和田市には過去に何度かお邪魔して講演をさせていただいており、地元の介護支援専門員の方々で知り合いの方も数多くおられる。そのうちの一人・Tさんは僕の秘書でもある(笑)
そのような縁があり、十和田市居宅介護支援事業所連絡協議会事務局から依頼を受けて行った講演である。
上の画像は、その講演に備えてオンラインで打ち合わせを行った際に、講演内容のリクエストなどを受けてメモしたものである。
オンライン打ち合わせでは、昨今の状況から元気を失いがちな介護支援専門員が元気になって、居宅介護支援業務に意欲を持って取り組めるようにしてほしいという声も挙がっていた。
そのほか挙がったキーワードは、「カスタマーハラスメント」・「虐待を防ぐ自己覚知」・「科学的介護・根拠ある介護」であった。
介護保険制度開始から22年を経たことで、介護支援専門員という有資格者がいなかった時分の地域福祉の現状を知らない人も多くなったので、その当時と現在の違いなどを含めた、制度の変換の中で介護支援専門員とはどのように位置づけられ、どう活動評価されてきたかということを示す必要があるだろうという話にもなった。
そのうえで今年度の報酬改定や基準改正に関して、今時点で注意すべきことや、ケアマネジメントの基本、ソーシャルワーカーとして持つべきマナー意識・自己覚知に努める日々の意識などにも触れながら、昨今の制度の流れの中で、ケアマネジメントのチェックや制限ルールがなぜ生まれてきたのか、それに対してどう考え、どう対応すべきかということをアドバイスしてほしいとも言われた。
そのため講演時間はたっぷり3時間取って、豊富な内容をギュッと詰め込んで話をさせていただいた。
そのオンライン講演を受講した方々のアンケート結果が先週金曜日にメールで送らてきた。
それを読むと、おかげさまで僕の講演を聞いて元気が出たり、新たな気付きを得たという意見が多かった。その結果は、講演主催者の了解を得てネット上でダウンロードできるようにしたので、『令和3年度十和田市居宅介護支援援事業所連絡協議会定例オンライン研修会及び自立支援を考える研修会(R4.1.14)アンケート結果』を参照願いたい。
こんなふうに、講演主催者の意図を十分反映したうえで、実務に生かせる講演を行っているので、ご用命がある方は是非、お気軽に相談願いたい。
現時点で僕とまったく親交がない方であったとしても、僕の公式サイトの右上に示しているメールアドレスに連絡いただければ、いつでも相談に乗るので、まずは問い合わせから始めていただきたい。
僕の場合は、社福の総合施設長を務める前に、特養や通所介護の相談援助職として実務を経験しているし、施設と居宅両方のケアマネ業務も経験している。また新設の特養では介護実務の方法論や、そのマニュアルも作成してきた経験がある。
それを基にした実践論を語ることができるし、措置費から介護保険への転換の中で、制度や介護事業がどう変わってきたのかも身をもって経験し、その知識も持っているので、いろいろな分野の話を、いろいろな角度から行うことができるので、主催者の希望に応じた講演できると思う。
当然、介護事業経営経験者としての経営論・労務管理実務・制度論は得意分野である。
今週も4つの講演予定がじゃ行っており、先週中にスライドを完成させた。今週の講演の主なテーマは、『通所介護実務者が今知っておくこと』・『介護事業におけるサービスマナーについて』・『科学的介護の方法論』・『誇りをもって従事できる介護実務』となっている。
それぞれの主催者属性や参加者属性によって内容は異なり、主催者の希望もあるので、講演スライドは基本的に使いまわしはしないように、すべて新たに作成した。
講演主催者には最初に送ったスライドの内容を確認していただき、追加の希望や修正の希望にも応じて完成させている。
是非、声をかけていただければ、オンライン・現地講演、どちらでも対応可能なので気軽に相談いただきたい。
ちなみに今週は、オミクロン株の蔓延という状況もあるなかでも、感染予防対策を十分取って、愛媛県・久万高原町まで出向いての講演も行う予定である。久万高原町でお愛する皆様、当日はよろしくお願いします。
※登録から仕事の紹介、入職後のアフターフォローまで無料でサポート・厚労省許可の安心転職支援はこちらから。
※別ブログ「masaの血と骨と肉」と「masaの徒然草」もあります。お暇なときに覗きに来て下さい。
北海道介護福祉道場あかい花から介護・福祉情報掲示板(表板)に入ってください。
・「介護の誇り」は、こちらから送料無料で購入できます。
・masaの看取り介護指南本「看取りを支える介護実践〜命と向き合う現場から」(2019年1/20刊行)はこちらから送料無料で購入できます。
新刊「きみの介護に根拠はあるか〜本物の科学的介護とは」(2021年10月10日発売)をAmazonから取り寄せる方は、こちらをクリックしてください。
若い人達に、ケアマネになりたいって思ってもらえるような世の中にするには、どうすればいいのでしょうか?
masa
がしました