節分の日に書いた、「出張移動実務者研修実現に協賛ください」でお知らせした、出張移動介護学校設立のためのクラウドファンディングが今日から受付を開始しましたので、ぜひご協力ください。(※その趣旨は、貼り付けた記事リンクをご覧ください)
文字リンクを貼り付けたサイトにつなげてみると、早くも協力してくださった方がいて、順調に滑り出したようです。ありがとうございます。
また今週は、CBニュースの「補助金で『経営者の搾取』といわれないために」と、メディカルサポネットの「介護事業所で活用される ICT〜その期待と懸念〜」という2つの連載記事もアップされましたので、ぜひ参照してください。
さて本題に入ります。
作家の故・司馬遼太郎さんはかつて、「新聞とは本来その国の英知を代表するものだが、昨今は単に流行を代表するものになり果てた」という意味のことをコラムに書いて、日本の新聞報道の在り方を嘆いていたことがあります。
その新聞に関連した話題として、「道新読者モニター参加で批評家気取り」という記事で紹介したように、僕は今、北海道新聞の読者モニターとして、定期的に報道内容の批評を書いて送っています。
これは道新の紙面の質(報道記事の質という意味だろう)の向上を目的としたもので、「どの点が分かりやすかったか、どんな点に疑問が残ったかの具体的な指摘」が求められています。
正直な感想が求めれていると考えていますので、時には疑問に感じた点を批判的に書き送ることもあります。
それはたぶん新聞社にとっては、耳の痛い辛口批評になっていると思われますが、そうした批判に目を見開き耳を澄ますことが、道民読者が求める報道姿勢につながるのではないでしょうか。
ところで読者モニターには定期的に、「紙面モニター通信」というものがメールで送られてきます。それは読者モニターから寄せられたコメントの一部を紹介しているもので、URLを知らせるメールには、「モニター活動の参考にしてください。」という言葉が添えられています。
今までに5回分の紙面モニター通信が送られてきており、僕の送った意見もそこに載せられていたこともあるのですが、それをよく読むと奇妙なことに気が付きます。
そこには記事内容の礼賛的な批評しか載せられておらず、批判的な批評は一切掲載されていないのです。
読者モニターの中には、この通信に自分が書いた批評が掲載されることが自分のモニター活動に対する評価だと思っていたり、一種のステータスであると感じたりしている人もいるのではないかと負想像します。
それは大きな勘違いで、そこに掲載されることが読者モニターのスキルやステータスを表すものではないと思いますが、勘違いする人がいることも間違いないだろうと思います。
するとそこに掲載されるのは、批判的な指摘ではなく、好意的な評価であるということに気づいて、紙面モニター通信に自分の意見が載ってほしいという動機付けが無意識のうちに生まれ、批判的あるいは疑問を指摘する意見を書きにくくすることにつながるのではないでしょうか。
さすれば道新モニターとは、読者の意見を紙面に反映する姿勢を示しているだけのポーズもしくはアリバイ作りに利用されているだけではないかという疑問を感じざるを得ません。
そこに公平で中立に、真実を伝えるべき報道機関としての矜持は存在するのでしょうか。
そんなことを思うと、読者モニターとして意見を送る意欲も薄れてきた今日この頃です。
どちらにしても5回目の通信となるのに、その中に一つも、「どんな点に疑問が残ったかの具体的な指摘」が含まれていないのは異常です。そこには何らかの意図があるとしか思えません。
今日から来週金曜日までの紙面を対象に、第6回の定例調査が始まりましたが、あえて今回は疑問点を数多く指摘してみようかなと考えたりしています。
そしてその意見が次回の紙面モニター通信には決して掲載されないであろうことを確認しようと思っております。
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